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2012年7月16日 (月曜日)

夏はボサノバ・ジャズ・その8

いや〜今日は暑かったですね。気温が高い上に湿度が高い。最悪ですよね(笑)。この歳になると酷暑もストレスと感じるようで、なんだか一日体調が思わしくなかったですね。

さて、いよいよ本格的な夏到来。夏到来と言えば「ボサノバ・ジャズ」。今年も、「夏はボサノバ・ジャズ」と題した特集ブログを織り込んでいきますので、よろしくお願いします。

今日は「タンバ4」というボサノバ・ジャズ・グループを取り上げます。リーダーは、クラシック畑から飛び出したピアニスト、ルイス・エサ。1960年に前身となる「タンバ3(Tamba 3)」を結成。そして、1967年、ドリオ・フェレイラが加入し「タンバ4(タンパ・クアトロと読む)」を結成。

ちなみに、タンバ4のパーソネルは、Bebeto(fl,b,vo), Luiz Eca(p,org,vo), Dorio Ferreira(b,g,per,vo), Rubens Ohana(ds,jawbone,cga,vo)。タンバ3でベースを弾いていたベベート・カスティーリョがタンバ4では主にフルートを担当している。

この「タンバ4」の特徴は「フルート・カルテット」。フルートとピアノの絡みが実に印象的なカルテットで、そのフルートとピアノの絶妙な絡みは、ボサノバやサンバなど、ブラジリアン・ミュージックにピッタリ。加えて「ダイナミックなアンサンブル」。オーケストラの様なダイナミックなアンサンブルは、「タンバ4」の特徴です。ルイス・エサはクラシック・ピアノ出身であり、その辺がきっと影響しているのだと思います。
 
Tamba4_we_and_the_sea
 
その「タンバ4」の最初のアルバムが『We and the Sea』(写真左)、邦題は『二人と海』。1967年9月の録音。クロスオーバー・ジャズの時代の先駆け。音的には新しいボサノバ・ジャズの演奏。日本ではさっぱり注目されない、忘れ去れたボサノバ・ジャズ・グループという印象が強いが、内容的には再評価すべき、硬派で高度なボサノバ・ジャズが展開されている。

収録曲を見渡すと、6曲目の「Dolphin」がルイス・エサの作曲である以外は全て、ボサノバ名曲のカバーである。アントニオ・カルロス・ジョビンやバーデン・パウエル、ロベルト・メネスカルといったボサノバのアーティストの作品がズラリ。

ということで、このアルバムはボサノバ集なのか、と思いながら、冒頭の「O Morro (The Hill)」を聴くと、まずそのダイナミックでハードな演奏にビックリする。これがボサノバ・ジャズなのか。実にハードボイルドな演奏である。ボサノバの柔らかで癒しの音の面影は全くない。ここまでハードなボサノバ・ジャズだと逆に爽快感を感じる。「スカッと爽やか、タンバ4」。演奏の水準は高い。

2曲目以降も、基本的にはエッジの立ったハードタッチのボサノバ・ジャズが続くが、1曲目のダイナミズムはちょっと後ろへ下がって、グッと叙情的に。ベベトのフルートとルイス・エサのピアノの絡みは非常に美しく、それはもう惚れ惚れするような音世界である。

特に、2曲目の「Moa Flor (Flower Girl)」、4曲目「Nos e O Mar (We and the Sea)」は聴きものです。
 
 
 

大震災から1年が過ぎた。決して忘れない。常に関与し続ける。
がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力しよう。 

Never_giveup_4

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