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2012年6月17日 (日曜日)

人生の深さを悟った「サウザー」

J.D. Souther(J.D.サウザー)。1970年代、米国西海岸ロックの陰の仕掛人。1970年代の米国西海岸ロックの要所要所に、必ず彼の名前を見ることができる。

本人は、イーグルスの様な華々しい活動とは無縁。1970年代のソロ・アルバムの3作程度。それでも、J.D.サウザーの米国西海岸ロックにおけるJ.D.サウザーの影響力は強く、イーグルスをはじめ、ローラ・ニーロ、リンダ・ロンシュタット、カーラ・ボノフ、ジャクソン・ブラウンなど、J.D.サウザーの影響配下にいた有名グループ、ミュージシャンは多い。

そんな鯔背なJ.D.サウザーが、2011年5月、久々にリリースしたソロ・アルバムが『Natural History』(写真左)。このサウザーのソロ・アルバム、実に渋くてクールな内容なのだ。久々に「心が痺れる」米国西海岸ロックのアルバムに出会った感がある。

演奏内容は、収録曲全て、アコギ中心のシンプルなアレンジ。アコギとサウザーのしみじみとしたボーカルのみで、米国西海岸ロックの名曲を、セルフカバーを含め、再現してみせる。いや、再現では無い。リニューアルかな。
 
特に、グレン・フライらとの共作であるイーグルスの名曲、「The Sad Cafe」「New Kid In Town」「Best Of My Love」をしみじみとアコギ中心のシンプルなアレンジで歌い上げるサウザーには、心から「しみじみ」としてしまう。このアコギ中心のシンプルなアレンジ が秀逸。心にグッと染み渡る。

サウザー自身の曲のセルフ・カバーも素晴らしい出来だ。特に1979年に日本でも大ヒットした「You're Only Lonely」は、懐かしさも合わせて、本当に良い出来だ。クールでシンプルで静謐ではあるが、ロックなビートを感じさせるアコギの伴奏は、本当に「たま らない」。このアコギの伴奏に「やられっぱなし」。

この限りなくシンプルでクールなアルバムの収録曲とオリジナルを収録したアルバムは以下の通り。1970年代を中心とする米国西海岸ロック者からすると「たまらない」名曲がズラリと並ぶ。
 
Jdsouther_natural_history
 
1. Go Ahead And Rain
(1984年発表の『Home By Down』収録)
2. Faithless Love
(1976年の『Black Rose』に収録)
3. You're Only Lonely
(1979年の『You're Only Lonely』に収録)
4. The Sad Cafe
(イーグルスの1979年作『Long Run』に収録)
5. Silver Blue(『Black Rose』に収録)
6. New Kid In Town
(イーグルスの1976年作『Hotel California』に収録)
7. I'll Take Care Of You
(ディキシー・チックスの1998年作『Wide Open Space』に提供)
8. Little Victories
(近年のライヴで歌っている未発表曲)
9. Prisoner In Disguise
(サウザー・フューレイ・ヒルマン・バンドの1975年作『Trouble In Paradise』とリンダ・ロンシュタットの1975年作『Prisoners In Disguise』に収録)
10. Best Of My Love
(グレン・フライらとの共作。イーグルスの1974年作『On The Border』に収録)
11. I'll Be Here At Closing Time
(2008年の『If The World Was You』に収録)
 
コアな1970年代を中心とする米国西海岸ロック者ベテランの方々は、この『Natural History』のアルバム・ジャケットを見て「あれっ」と思われるだろう。

そう、サウザーのファースト・ソロアルバムのアルバム・ジャケット(写真右)とシンメトリックさせたと思われる「意味深なジャケット」。1970年代の若さ故の勢いが眩しかった「若かりし頃のサウザー」と、人生の深さを悟った「現在のサウザー」とのシンメトリック。

人生の深さを悟った「現在のサウザー」のシンプルでクールな音世界に、音楽表現に、思わず「落涙」してしまった。 

 
 

大震災から1年が過ぎた。決して忘れない。常に関与し続ける。
がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力しよう。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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