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2012年6月 6日 (水曜日)

ジョーヘンの代表的演奏スタイル

ジャズを長年聴いているが、なぜか出会いの機会が薄い、なかなか聴く機会に恵まれないジャズメンが何人かいる。ジャズ本に必ず載っている有名ジャズメンの中にも、何人かいるのだから、アルバムとの出会いは、人との出会いに良く似ている。

そんなジャズ本に必ず載っている有名ジャズメンの中で、なかなか聴く機会に恵まれない一人が Joe Henderson(ジョー・ヘンダーソン・愛称ジョーヘン)。優れたテナー・サックス奏者の一人である。ジョー・ヘンダーソンは1937年4月生まれ。残念ながら、2001年6月に鬼籍に入っている。

彼のテナーは、ハードバップからR&B、ラテンやフリージャズ(アヴァンギャルド)まで、幅広いスタイルが特徴。でも、その中でも、ジョー・ヘンダーソンの代表的な演奏スタイルは何か。

そんな時、僕は『An Evening With Joe Henderson, Al Foster, Charlie Haden』(写真)をかけることにしている。1987年7月9日、イタリアは、Genova Jazz Festivalでのライブ録音。ちなみにパーソネルは、Charlie Haden (b), Al Foster (ds), Joe Henderson (ts)。

アルバム・ジャケットは、下の写真の様に2種類ある。右のジャケットの方がジャズっぽいが、現在、廃盤状態。右のジャケットはダウンロード・サイトを中心に比較的容易に入手出来るもの。文字のロゴが安っぽいのが難点。

An_evening_with_joe_henderson_2

ピアノレスのドラムとベースのトリオ演奏なので、リーダーであるジョー・ヘンダーソンのテナーが結構、心ゆくまで堪能出来る。1987年の録音なので、ジョー・ヘンダーソンのキャリアの中でも、一番充実している時期で、この時期のヘンダーソンの演奏が、彼の代表的な演奏スタイルだと言える。

ジョーヘンの代表的な演奏スタイルは一言で言うと「旋律も持った、節度あるシーツ・オブ・サウンド」、若しくは「新仮名使いで口語調な、判り易いコルトレーン」。ヘンダーソンのテナーのスタイルは、明らかにコルトレーンに影響を受けているが、フリージャズな演奏に傾いても、そのフレーズは旋律を宿し、そのフレーズは判り易く聴き易い。

このライブ盤『An Evening With Joe Henderson, Al Foster, Charlie Haden』では、そんなジョーヘンの代表的な演奏スタイルがギッシリと詰まっている。ちょっと録音の状態は良くないが、ジョーヘンの代表的スタイルを愛でるには問題無い程度。「聴き易いコルトレーン」の「節度あるシーツ・オブ・サウンド」が満載である。

まずは、このライブ盤で、ジョー・ヘンダーソンの代表的な演奏スタイルを押さえて、その代表的演奏スタイルを踏まえて、他のジョーヘンの演奏スタイルを愛でていく。これが、僕のジョーヘンの聴き方。

他のジョーヘンの演奏スタイルを愛で進めていくと、あら不思議、コルトレーンとはまた異なる、ジョーヘンならではの、ジョーヘン独特の個性が浮かび上がってくる。この瞬間が実に面白い。ジャズCDを聴き続ける楽しさは、こんなところにもあるのだ。

 
 

大震災から1年が過ぎた。決して忘れない。常に関与し続ける。
がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力しよう。 

Never_giveup_4

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