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2012年6月26日 (火曜日)

パイクのジャズ・ロックな名盤

ジャズ・ロック。音楽のジャンルにおいて、ジャズおよびロックより発展した一つの演奏スタイルである。ジャズにおいて、電気楽器(エフェクトを多用したエレギや、エレピ)の使用によるロック風な奏法を取り入れた、新しい演奏スタイル(Wikipediaより)。ちなみにリズム&ビートは8ビートである。

ジャズ・ロックは、1960年代半ばから後半にかけてが流行のピーク。ロックンロールの定番である8ビートにのって、こってこてファンキーな響きとダンサフルなフレーズ。俗っぽく少し猥雑で大衆的な雰囲気。しかし、底にはしっかりと伝統的なジャズが息づいている。

この俗っぽく少し猥雑で大衆的な雰囲気が「こっ恥ずかしくて」、ジャズ者初心者の頃、そう学生時代、このジャズロックな名盤を人前で聴くことが出来ず、密かに下宿で聴き入って、乗ってきたらついつい一人で踊り出していた、そんなダンサフルでファンキーな大衆ジャズ。

そんなジャズ・ロックの名盤、Dave Pikeの『Jazz for the Jet Set』(写真左)。1966年のリリース。ちなみにパーソネルは、Billy Butler (g), Jimmy Lewis, Bob Cranshaw (b), Clark Terry, Marty Sheller, Melvin Lastie (tp), Bruno Carr, Grady Tate (ds), Herbie Hancock (org), Dave Pike (Marimba)。

リーダーのDave Pike(ディブ・パイク)は、もともとヴァイブ奏者。このジャズ・ロックな名盤では、ヴァイブをマリンバに持ち変える。ファンキーで俗っぽく、ポップなマリンバの音、パイクのフレーズ。判り易いパイクのインプロビゼーションは、徹頭徹尾「ジャズロック」している。

Jazz_for_the_jet_set

パーソネルを眺めると、あのハービー・ハンコックがオルガンを担当、トランペトのクラーク・テリー、ドラムのグラディ・テイトといったメインストリーム・ジャズからの人材を招聘。それでも、演奏される内容は、ソウルファンクでダンサフルなポップなジャズ。

ふふふっ、ちょっと軽薄なノリの「イケイケ・ゴーゴー」なサウンド。適度にゆるゆるなダンサフルさで、しっとり優しく腰に来る(笑)。

冒頭の「Blind Man, Blind Man」は、「Watermelon Man」と並ぶハンコックのジャズ・ロックな名曲。デイブ・パイクを始めとする面々は、ゆるゆるでファンキーでダンサフルでソウルフルはフレーズを連発する。思わず、足で拍子を取り、腰が揺れる。そして、アルコールが入っていたら「踊り出す」(笑)。

4曲目の「When I'm Gone」は、あかんやろう(笑)。これ、リフが、Lee Morganの「The Sidewinder」そっくりやん(笑)。あかんやろう、これだけ似てたら(笑)。

そして、5曲目の「You've Got Your Troubles」のポップさなどは、もうジャズを超えている(笑)。ビートは8ビート。それでも、インプロビゼーションの節回しは、しっかりとジャズしていて、実に微笑ましい。

1960年代後半のジャズ・ロックの名盤は、ほのぼのしていて、とっても良い気分転換になるし、とっても良いストレス解消ツールになる。まあ、肩の力を抜いてゆるりゆるりと行きますか、なんて感じの「ほのぼのさ」が心一杯に広がる。これもジャズ。 

 
 

大震災から1年が過ぎた。決して忘れない。常に関与し続ける。
がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力しよう。 

Never_giveup_4

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