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2012年4月12日 (木曜日)

朗々と鳴り響くワンホーン・テナー

温かくなると、ジャズの音も伸び伸びとしているように感じる。テナーの音なんかも、伸び伸び爽快、自由闊達に聴こえるから不思議だ。

春爛漫な日、エリック・アレキサンダーのテナーを聴く。今日のエリックのアルバムは『Dead Center』(写真左)。エリックのワン・ホーン盤である。
 
2004年6月の録音。ちなみにパーソネルは、Eric Alexander (ts); Harold Mabern (p); John Webber (b); Joe Farnsworth (ds)。饒舌でスケールの大きい、ドライブ感溢れるピアノが素敵なハロルド・メイバーンが参加。

エリックのテナーの場合、ワンホーンの作品が、伸び伸びと自由闊達にテナーを吹き切っていて、一番聴き応えがある。そんなエリックのテナー。一言で言うと「デクスター・ゴードンを端正かつテクニカルにした」感じ。歌心もあるし、豪放磊落なところもある。本当に、テナーがテナーらしく鳴り響いている、とでも形容しようか。

しかも、饒舌でスケールの大きい、ドライブ感溢れるピアノでありながら伴奏上手なメイバーンがバックについているのだ。朗々と吹き上げるテナーに疾走感、爽快感が付け加わる。この『Dead Center』のワンホーン・テナーは実に聴き応えがある。
 
Dead_center
 
ちなみに、このアルバム、High Note Recordsという、マイナーなレーベルからのリリースなんだが、録音エンジニアは、おなじみの伝説の人ルディ・ヴァン・ゲルダー、という、ちょっとマニアックな香りがするアルバムである。

全編に渡って、引き締まった、内容のある演奏がぎっしりと詰まっていて、なかなかに出来の良いアルバムです。僕は、訊かれれば、エリック・アレキサンダーの代表作3枚の中の1枚に挙げていますね〜。オリジナル曲もテクニックに走らず、聴き心地が良いものばかりですし、スタンダード曲を吹かせたら、エリックのテナーはスケールの大きい吹きっぷりなので、聴き応え十分。

そして、僕はラストの「I Could Have Danced All Night」に惚れ惚れする。実は僕はこの曲が大好き。耳にするだけで震えが来るくらいに大好きな曲だ。邦題は「踊り明かそう」。ミュージカル「マイ・フェア・レディ」の人気曲である。オードリー・ヘップバーン主役の映画の挿入歌でも有名。この名曲をエリックが、実に楽しそうに、朗々と歌い上げていきます。見事です。

春の暖かな季節にピッタリの、伸び伸びと自由闊達に朗々と鳴り響くワンホーン・テナー作品。ジャズ初心者の方々にも、ジャズ者ベテランの方々にもお勧めの良いアルバムだと思います。

 
 

大震災から1年。決して忘れない。常に関与し続ける。
がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力しよう。 

Never_giveup_4

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