明日から「とんずら」逃避行
明日から、5月5日までブログをお休みします。一年に一回、通常の世界から「とんずら」して、日常とは切り離された「別世界」へ行って来ます。
今日は朝から、その「とんずら」の準備で大わらわ。去年、3年前の「とんずら」の問題点をクリアしないまま、荷造りしたら、やはり、上手くいかない。慌てて、追加で水を買いに行ったり、手荷物向けの鞄やウインド・ブレーカーを買いに行ったりで大変でした。が、まあ、夕方には全て準備完了。荷物も既に送り出して、明日は朝早く、5時位より「とんずら」です(笑)。
今晩はゆったりリラックスしながら、いつもより、早く寝ないと・・・。と言うことで、選んだアルバムが、Paul Desmond『Desmond Blue』(写真左)。1961年9月〜10月の録音。パーソネルに「unidentified strings」とあるように、ボブ・プリンス編曲のオーケストラを伴奏にした「ウィズ・ストリングス」作品。甘さと鋭さを兼ね備えたデスモンドのアドリブが実にスリリングで、なかなか聴き応えがあります。
しかし、もともと甘い音色が特徴のデスモンドのアルトに、甘いアレンジを施したストリングスである。一般受けは「悪い」アルバムである。これはジャズで無い、から、これはイージーリスニングだ、とか、軽音楽だ、とか、特に、我が国では、ある意味「ケチョンケチョン」な評価である。
しかし、そうかなあ、と僕は思う。デスモンドのアルトは、もともと甘い音色ではあるが、甘さに流されない、鋭い切れ味のインプロビゼーションが特徴で、この「ウィズ・ストリングス」な、ちょっと甘いストリングスをバックにして、意外と硬派なアルトを聴かせてくれているのだ。ギターのジム・ホールもいつになく、なかなか硬派なプレイで、デスモンドをサポートしています。
このデスモンドの「ウィズ・ストリングス」作品は、他のジャズ・ミュージシャンの「ウィズ・ストリングス」作品にひけを取らない、良い内容のイージーリスニング・ジャズだと思います。そう、例えば、「チャーリー・パーカー・ウィズ、ストリングス」や「クリフォード・ブラオン・ウィズ・ストリングス」にもひけを取らない内容だと思います。
デスモンドの「ウィズ・ストリングス」作品を聴き、ゆったりリラックスしながら、明日からの、日常とは切り離された「別世界」へと思いを馳せる。一年に一度の逃避行。命の洗濯、日常のながれの「リセット」。順調にいけば、また、5月6日には通常の世界に舞い戻って来ます。それでは、皆さん、GW期間中、お元気で・・・。
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