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2012年3月 9日 (金曜日)

タバキンの「フルートとテナー」

Lew Tabackin(ルー・タバキン)。もともとはテナー・サックスの名手で、穐吉敏子のビッグバンドを支える夫君でもある。が、テナーも素晴らしいが、それにもまして、タバキンのフルートは名手中の名手と言って良いほどの腕前である。

そんなタバキンの優れたフルートとテナー・サックスの両方を楽しめるアルバムが『Dual Nature』(写真左)。ちなみにパーソネルは、Lew Tabackin (fl,ts), Don Friedman (p), Bob Daugherty (b), Shelly Manne (ds)。1978年のリリースである。

収録曲は以下の通り。1曲目から3曲目までがフルート。4曲目から6曲目までがテナー・サックス。どの演奏も素晴らしい出来である。バックのリズム・セクションも名うての名手揃いで安定感抜群。充実のカルテット構成である。

1. Euterpe
2. Yellow Is Mellow
3. Out of This World
4. No Dues Blues
5. My Ideal
6. Russian Lullaby

Dual_nature
 
やはり、1曲目から3曲目までのフルートが素晴らしい。ジャズのフルートは甘くていけない、なんてお嘆きの貴兄には、このタバキンの「渾身の純ジャズ・フルート」を是非、聴いて欲しい。ガツンとくる爽快なインパクト。ストレート・アヘッドな演奏が硬派で心地良い。フルートがここまで、硬派なジャズとして演奏できるとは、感心することしきり、である。

かたや、タバキンのテナー・サックスもなかなかの優れものである。タバキンのテナーは、ロリンズばりの正統派なもの。ロリンズの様に大らかに豪快にブロウする。う〜ん、タバキンのテナーは、そのロリンズのテナーをカッチリと端正にして、少しだけ、コルトレーンばりの高速テクニックを隠し味に織り交ぜた感じ、とでも形容できようか。

このアルバム『Dual Nature』が、タバキンの代表作として挙がることはまず無いのですが、これはお勧めです。タバキンの演奏家としての個性を感じるには、実に手っ取り早い一枚です。まあ、ジャケット・デザインは、かなり直接的で、あまりといえばあまりの「ダサイ」デザインではありますが・・・。このジャケットでは、中身が判らないと、なかなか手に入れようとは思わないでしょうね(笑)。

最後にまとめると、ルー・タバキンの代表作は、この『Dual Nature』、『狸's Night Out』(ここをクリック)とそして『Rites Of Pan(牧羊師の祭典)』(ここをクリック)かな。始めの2枚はタバキンのテナーとフルートが、最後の一枚はタバキンのフルートだけを心ゆくまで堪能できます。

 
 

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Fight_3

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