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2012年3月10日 (土曜日)

ポール・マッカートニーの新作だ

ポール・マッカートニー(Paul McCartney)が、コール・ポーターやファッツ・ワーラーなど、20世紀初期のティン・パン・アレーの名曲、いわゆる「ジャズ・スタンダード」をカバーしたアルバム『Kisses in The Bottom』(写真左)をリリースした。

ポールにとっては、2012年は「生誕70周年」、そして「ビートルズのデビュー50周年」というアニバーサリー・イヤーになるんやね。なるほど、そういうタイミングを捉えて、彼が愛するスタンダード・ソングをカバーした訳か。

まあ、ポールのことですから、単純にアルバム全てのトラックで、ジャズ・スタンダードをカバーしている訳ではありません。「My Valentine」と「Only Our Hearts」はポールの書きおろしです。しかし、ポール自作の曲の雰囲気は、全く持って「ジャズ・スタンダード」なところが「ミソ」(笑)。つまりは、ポールがお気に入りのスタンダード曲ととふたつの新曲を収録したアルバムといった趣向ですね。

ポールがお気に入りのスタンダード曲の選曲も「一筋縄」ではいかない(笑)。広くスタンダード曲という呼ばれる範疇からの選曲で、あまりジャズの世界で取り上げられない曲もある。が、この「ジャズの世界であまり取り上げられない曲」というのが、実にジャズの雰囲気に合うのだ。このポールのカバーを契機に、本家本元とジャズ・ボーカルの世界で取り上げられていくかもしれない。

ポール曰く「私が重視したのは、有名な曲は選ばない、ということだった。古典的なスタンダードと呼ばれている曲の中にも人々に馴染みにないもがたくさんある。嬉しい驚きを人々に与えたいという気持ちもあった」。はあ、なるほど。今年70歳になるポール、なんだか「捻くれているなあ」(笑)。それがまあポールらしいと言えばポールらしい。

バックバンドが、これまた豪華というか、ジャズ・スタンダードを歌うには最適なバックバンドが控えています。なんと、現在の女性ジャズ・ボーカルの第一人者ダイアナ・クラールと彼女のバンドが全面バックアップしているんですね。
 

Kisses_on_the_bottom

 
当然のことながら、抜群に上手いし、実に雰囲気がある。ジャズ・スタンダードを歌うには最適なバックバンドを後ろに従えて、ポールは実に楽しそうに、お気に入りのジャズ・スタンダードを歌い上げています。

さらに、エリック・クラプトンとスティーヴィー・ワンダーがゲスト参加。ポールの新作、8曲目の「My Valentine」(「My Fanny Valentine」ではありませんよ)と12曲目の「Get Yourself Another Fool」でクラプトンがギターで参加、そして、14曲目のこれまたポールの新作「Only Our Hearts」でスティーヴィー・ワンダーがハーモニカで参加しています。

プロデューサーのトミー・リピューマのツボを押さえたプロデュースも秀逸。不世出の優れたボーカリストとしてのポールが実に映える内容になっています。本当にこのアルバムでのポールのボーカルは良い。本当にポールのボーカルは、ただ一言「上手い」。全編、惚れ惚れとするボーカルです。

「今やらなければ、もう絶対にやらないっていうような作品だよ」は、ポールの言葉。確かにそう思う。スタンダード曲のカバーは、確かにポールの本筋では無いからね。

でも、この音の世界、もう少し、我々に聴かせてくれても良いのでは、と思う。3曲目の「It's Only A Paper Moon」などの、有名な「どスタンダード曲」のカバーを聴いて思う。捻くれないで、ポールのボーカルで、有名な「どスタンダード曲」のカバーを聴いてみたいなあ。

しかし、ちょっとドキッとするタイトルですよね、この『Kisses in The Bottom』というタイトル。初めて聞いた時は「はぁ、お尻にキス?」とちょっとビックリした。まあ、ポールだから一筋縄ではいかないから、これはこれでありかな、とも思った(笑)。

正しくは、このタイトル「手紙の最後の行にキスを意味する“xxx”と言うマークを入れる、昔からの習慣をもじったもの」だとこと。なろほど「ダブル・ミーニング」なのか。はあ、なるほど。今年70歳になるポール、なんだか「捻くれているなあ」(笑)。それがまあポールらしいと言えばポールらしい。
 
 
 
大震災から1年。決して忘れない。常に関与し続ける。
がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力しよう。 

Never_giveup_4

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