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2012年2月19日 (日曜日)

お次は「かぐや姫ライブ」でこざる

南こうせつとかぐや姫の傑作ライブ盤、というか、日本のフォーク・ミュージックのライブ盤の中でも、秀逸な内容を誇るライブ盤である『かぐや姫ライブ』(写真左)。

かぐや姫が1975年4月、東京神田共立講堂で行われた解散コンサートを最後に解散する半年前、人気絶頂期であった1974年9月15日のリリース。1974年7月、京都会館、及び大阪厚生年金会館でのライブ録音となっている。「曲良し、演奏良し、構成良し」の揃いも揃った三拍子。

改めて、今の耳で聴いても、その圧倒的な演奏力には度肝を抜かれる。アコギ2〜3本+アコベが基本構成のライブなので、どうしても音が薄くなるんだろうな、なんて思ってしまうんだが、どうして、この充実度の高さはなんなんだ・・・。ボーカルの確かさ、そして、コーラスアレンジの良さ、加えて、アコースティック中心ではあるが、楽器の名手達のテクニックの素晴らしさが、この充実度の高さを実現している。とにかく上手い。惚れ惚れする。

さて、このライブ盤、収録曲それぞれの内容が優れている。収録された曲の順番に、一言ずつ僕の印象をまとめてみた。

まずは、オープニング、1曲目「うちのお父さん」。当時、かぐや姫のライブのオープニングの定番。のどかな田舎の風景が目の前に浮かぶような、ホンワカした詩とリズミカルな曲。結構、盛り上がります。南こうせつさんが「僕らしい曲」とこの曲を挙げていましたが、確かにそう思います。日本の牧歌的雰囲気が強く漂うフォークロックの名曲でしょう。

2曲目の「僕の胸でおやすみ」は、曲自体はかなりシンプルな構成で、ちょっと地味なんですが、歌詞の内容を含めて、円やかな優しさが漂う曲で、僕は結構気に入っています。アコギのストローク部分のアレンジが秀逸で、実際に、自分で弾いてみると、その秀逸さを再認識する。

3曲目は「ペテン師」。正やんのフォークロックの傑作です。ハードボイルドなアレンジで、本当に格好良い。当時、アコギ2〜3本+アコベが基本構成に、電気楽器を2〜3つ追加して、これだけ分厚い演奏が出来るのか〜、と心から感心したのを覚えています。
 
Kaguyahime_live
  
4曲目の「加茂の流れに」は、ギター2本のデュオで大変映える曲で、今でも大好きです。シンプルな構成の歌詞、アレンジなんですが、ここまで「京都」と「悲恋」の雰囲気を出せるなんて、今でも感心してしまいます。ここまで、動と静、動と静という順番の曲の流れはメリハリが効いていて、とても良い感じです。

5曲目のパンダさんの作なるフォークロックの名曲「君がよければ」から、6曲目のトロピカルでリズミカルな「カリブの花」、そして、LPで言えば、A面のラスト、7曲目の「22才の別れ」の怒濤の流れは圧倒的。特に、7曲目の「22才の別れ」については、6弦アコギと12弦アコギの2本の伴奏が美しい。これほど、アコギが映える曲も、なかなか無い。

8曲目、LP言えば、B面の1曲目。大名曲の「妹」。伴奏無しにいきなり「いもうとよ〜」とボーカルから入るところが、実に格好良い。スタジオ録音の方は、ストリングスが入ったりしていて結構大がかりなアレンジでしたが、このライブ盤でのアレンジは、これまたアコギが素晴らしく映えるアレンジです。アコースティックギターが好きな方は是非チャレンジしてみて下さい。決まったら「快感」です。

9曲目の「海」は、語りの中の流れでのさり気ない演奏。10曲目の「星降る夜」は、かぐや姫お得意のスリーフィンガーのメジャー調の軽妙な曲。11曲目の「置手紙」は、これも、かぐや姫お得意のスリーフィンガーのこちらはマイナー調の軽妙な曲。この「星降る夜」と「置手紙」のメジャー調とマイナー調の対比がとても美しい。

12曲目の「眼をとじて」は、個人的な思い入れの強い曲で、今での大好きな曲です。スタジオ録音のアレンジも情緒溢れるもので、素晴らしい内容でしたが、このライブ・バージョンのアレンジも素晴らしい。高校時代の片思いの彼女の雰囲気にピッタリあっているという「個人的な思い入れ」を込めて、良くコピーしましたね〜(笑)。コード進行もシンプルで、詩もなかなか良くできており、今でも好きな曲です。

ラス前、13曲目は「あの人の手紙」。かぐや姫として唯一の反戦歌。印象的なハイテンポのストロークで、アコギの格好良さが、ビンビンに伝わってきます。これ、コピーして、ラストの雄叫び合わせて、アコギのストロークがバシッと決まれば、本当に「快感」です。

そして、ラストは「神田川」。歌詞の内容が、過剰にウエットで暗く、当時から曲自体はあまり好きではありませんが、ギター2本で渋く決める、このライブ盤のアレンジには、強く心を動かされます。このアレンジは良い。「神田川」が生まれ変わったように、シンプルなラブソングとして響きます。

このライブ盤、Jポップにおける「フォーク・ソング」と呼ばれるジャンルでの名盤として、絶対のお奨めです。特に、このライブ盤の楽曲のシンプルさとアコギ中心のアレンジの素晴らしさを、今の若い世代にも聴いてもらいたいですね。

 
 

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Fight_3

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コメント

こんばんは。

ジャンルを問わず、相変わらずの内容の濃さにいつも圧倒されております。

「眼をとじて」は初めて人前でギターの弾き語りをした曲なので、僕も思い入れの深い1曲です。 僕も余裕ができたらそのうちジャズの世界に突入しようと思っております。

music70sさん、松和のマスターです。
 
ブログをご訪問頂きありがとうございます。
 
僕が人前でギターの弾き語りをした曲は「なごり雪」でした。「眼をとじて」も
得意な曲のひとつでした。懐かしいなあ。
 
ジャズも良いですよ。是非に。ゆっくりとお待ち申し上げております (^_^)v。
 

今 かぐや姫の 加茂の流れに を 動画 YTで 聴いています。いい歌ですね。あなたと二人。音楽同好会(名前検討中 かぐや姫を語る会

はじめまして、村石太レディさん。松和のマスターです。
 
そうですね〜。「加茂の流れに」は歌詞も曲もシンプルなんですが、これがまあ、
良いんですね。京都を想起させるアレンジも秀逸です。自分達でコピーすると、
これが意外や意外、なかなか難しい。決まると「快感」な名曲です。
 

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