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2012年2月18日 (土曜日)

まずは『かぐや姫フォーエバー』

「YOMIURI ONLINE」で、南こうせつさんのインタビュー記事が連載されている。毎週火・金曜日に更新されていて、直近、2月17日で11回を重ねている。かぐや姫時代の頃の話やソロの初期の時代の話はなかなかに興味深く、毎回、楽しく拝見させていただいている。

この南こうせつさんのインタビュー記事を読んでいて、無性に「南こうせつとかぐや姫」を聴きたくなってきた。南こうせつとかぐや姫とくれば、まずは『かぐや姫フォーエバー』(写真)だろう。

1975年4月、東京神田共立講堂で行われた解散コンサートを最後に解散する直前、1975年3月にリリースされた2枚組ベストアルバムで、オリコンLPチャートのトップ100に186週ランクインを記録している。当時としては、LP2枚組というボリュームも勘案すると、破格の「モンスターアルバム」であった。僕と同世代の方々で、このアルバムを持っている、もしくは、聴いたことがある人って結構いるんじゃないかな。

かぐや姫といえば、この2枚組ベストにとどめをさすでしょう。かぐや姫の場合、『三階建ての詩』以前のアルバムは、たまに「えっ」と思うような「迷曲」が入っており、なかなか、推薦盤としてのアルバムの特定ができません。それを考えると、このベストアルバムは、それぞれのオリジナルアルバムからの「良い曲」の選りすぐりで、かぐや姫を聴きたいとする「かぐや姫ビギナー」には、この「フォーエバー」と「かぐや姫ライブ」の2枚を聴いて頂ければ、かぐや姫の本質を掴んで頂けるに十分だと感じているくらいです。

じっくり収録曲を見渡してみると、それぞれの曲名が実にシンプル。今は英語の曲名が多く、日本語の題名も長い。それに比べて、かぐや姫の曲名のシンプルなこと。シンプルが故に、今でも曲名を見ただけで、その曲のメロディーと歌詞が自然と口をついて出てきます。シンプルな曲名を見ただけで、何を歌っているのかが「連想」できるんですね。このシンプルさが、かぐや姫の身上でしょう。

しかも「君がよければ」「ペテン師」「眼をとじて」「今はちがう季節」「アビーロードの街」などのフォーク・ロック系の楽曲の音楽性の高さ、「この秋に」「あてもないけど」「けれど生きている」「22才の別れ」「妹」などのアレンジの素晴らしさが際立っていて、今の耳で聴いても古さを感じません。
 
Kaguyahime_forever
  
とにかく楽曲の内容とアレンジが良い。聴いているとついついコピーしたくなるんですよね。高校〜大学時代、この「フォーエバー」と「かぐや姫ライブ」の主だった曲はほとんどコピーしていました。完璧にコピーできると、素人なりに「快感」なんですよね。それだけ、このかぐや姫の楽曲の内容と演奏が確かだったということでしょう。

さて、愛着のある曲たちの中で、僕の大好きな曲を幾つか、ご紹介しましょう。

まずは、名曲「なごり雪」。この曲はイルカがヒットさせましたが、僕はイルカの「なごり雪」は、当時からあんまり好きでは無いんです。翳りがあって必要以上にウェットで、なんだか主人公の男性が「女々しい」(笑)。それに比べて、正やんの「なごり雪」は、爽やかであっけらかんとしていて、そこはかとない清々しさと仄かな明るさを伴っていて、主人公の男が「実に潔い」。「なごり雪」については、僕にとっては、このかぐや姫のバージョンが「絶対」ですね〜。

次に「眼をとじて」。シンプルな曲なのですが僕は大好きです。この曲については、このスタジオ録音バージョンの方が、ライブバージョンよりもアレンジが心地良いです。シンセサイザーとフェンダーローズという、所謂「エレピ」を効果的に使って、豊かな叙情性を表現しています。このアレンジの「叙情性」がこの曲の最大の武器で、シンプルではあるが叙情的な歌詞と合わせて、この曲を印象深い曲に仕立てています。

そして「妹」。この曲のアレンジが凄い。アコギとアコピのシンプルな響きが実に印象的。チェンバロの使い方も良く、ストリングスの使い方も秀逸。バックコーラスの付け方も申し分無く、そんな凄いアレンジをバックに、こうせつが実に気持ちよさそうに、この名曲を歌い上げていく。これだけ優れたアレンジをバックに付けているのである。前で歌う側としては、それはもう「快感」だろう。

3年ほど前、ステレオのアンプを大幅グレードアップして気が付いたんですが、このアルバム、音がかなり良い。僕の所有する93年版CDは、バーニー・グランドマンの手によるリマスター盤ですが、とにかく音が良い。これは、もともとのマスターテープの音質が良かったからこその「リマスターによる音質の向上」と解釈しています。現行CDの音質はどうなんだろう。

当時、このLP2枚組ボックスの帯紙に書かれていた「明日に、もし何か見失うことがあったら思い出して下さい。かぐや姫の世界を・・・・」。いまでもこのアルバムのキャッチコピーにはグッときます。

 
 

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Fight_3

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