久し振りの「自分へのお年玉」
昨年はさんざんな年だったこともあって、この年末年始には久し振りに「自分へのお年玉」を張り込んで、心をポジティブにしようと思い立った。
12月半ば、音楽雑誌を読んでいて「ええっ〜」と思ったのが、Queenの「USBボックス」の発売に関する記事。正式名称は「クイーン・オーブ 〜 コンプリート・スタジオ・アルバムズ(USBエディション)」(写真)。金色の球体の金属ケースの上に取っ手のように着いている「クイーンの紋章」部分がUSBメモリーになっている限定発売もの。
「バンド結成40周年記念イヤーを飾る、究極のコレクターズ・アイテム!スタジオ・アルバム全15枚他をUSBに収録!現行CDのスペックを上回る、WAVフォーマット(24bit 48kHz)音源も収録」
とあるではないか。どうして、こんな大事な情報を落としたのか、と思いを巡らしたら、そうか、昨年の11月は大量下血で緊急入院して1ヶ月休んだ出来事のせいで、音楽系の情報が全く途絶えたのが原因と思い立った。しまった、と思ったが後の祭り。どのオンラインショップを探してみても在庫が無い。一度は完全に諦めた。
USBボックスのハイレゾの音については、ビートルズのUSBボックスで体験済み。その音の素晴らしさには完全に参った。CDでは聴けない音の広がりと分離の良さがある。ダイナミックレンジと音の分解能が一段から二段上がったとでも表現したら良いのか。僕の持っているちょっとチープなD/Aコンバータでも、その音の違いは歴然とある。このハイレゾな音がクイーンのアルバムでも体験できるのだ。そりゃ〜借金してでも買いでしょう。
あ〜あ、失敗したなあ、と思っていたら、ある日、突然、とあるオンラインショップのサイトに在庫が出た。しかも、日本版である(日本坂はUS版より安い)。ほんまかいな、と思って色々と調べたが、どうも本当らしい。半信半疑で発注したら、3日で手元に来た。あ〜、なんて俺はついているんだ、と思った。その時点では・・・。
僕はMacユーザーである。家のデジタル音楽環境もパソコンの環境も全てMacである。今回のクイーンのUSBボックスのハイレゾフォーマットは「WAV形式」。もともとWINDOWS環境の音楽ファイル形式ではあるが、USBボックスのメーカーの解説には、「WAVフォーマットはiTunesで再生可能です」とあるので安心して購入した。
が、どうやっても再生出来ない。iTunesに取り込めないどころか、USBメモリからMacのハードディスクにコピー出来ない。正確に言うと、一部数曲は出来たりするが、大多数の楽曲ファイルがMac環境に取り込めない。ユニバーサル・ミュージックのホームページにリンクされている英語のホームページの解説通りにやっても取り込めない。
これには困った。数万円払って購入した代物なのに、しかも、WAV形式のハイレゾ音楽ファイルの再生に大きな意味があるので、他に梱包されているmp3のファイルを再生しても意味が無い。
ネットで解決策を必死で検索した。すると、WINDOWS環境だとハードディスクにコピー出来て、このコピーしたファイルをMac環境に持って行くと、iTunesなど、Mac環境での取り扱いが可能になるとのこと。はぁ〜?WINDOWS環境やと〜。僕はMacユーザーである。WINDOWSの環境なんてあるはずが無い。
まあ、他のPCユーザーとのファイルのやり取りや文書ファイルの内容確認、はたまた、ホームページの運営上、WINDOWS環境での確認をしたかったり、WINDOWS環境でしか出来ない音楽ファイルのダウンロードなどがある関係上、確かに、チープなもので良いので、WINDOWS環境は欲しいなあ、とは思っていた。
で、ダメ元で嫁はんに確認したら「安いものであれば」というお許しがでたので、数万円程度で調達できる必要最低限のWINDOWS環境を今回入手しました。まあ、他にも使用目的があるものなんで、良いタイミングだったということにしておきましょう。
さて、ネットでの情報通り、WINDOWS環境だとハードディスクにコピー出来て、このコピーしたファイルをMac環境に持って行くと、iTunesなど、Mac環境での取り扱いが可能になりました。そして、早速試聴してみましたが、これがまあ、凄い音です。ファーストアルバムの『戦慄の王女』を聴いたんですが、音の輪郭がハッキリクッキリ、音の分解能が良く、エコーなど音の広がりが、最近発売された最新の日本盤CDに比べても圧倒的に広い。
クイーンの音は様々な楽器の音を重ねているので、音の広がりと分離の良さは絶対に良い方向に効くと踏んでいたのですが、これほどまでとは・・・。これから数ヶ月間はクイーンのスタジオ盤の全てを聴き直しです。
USBボックス本体含めて、安いとは言え「WINDOWSーPC」まで手に入れてしまったので、かなりの散財にはなりました。当然、CDのコレクションは最低4ヶ月はストップです。節制しなくてはなりません。でも、クイーンのアルバム盤は全部で15枚ありますから、聴き直すのに2〜3ヶ月はかかると思いますし、散財分はしっかり穴埋めしないと、単なる「放蕩行為」になってしまいます。
このUSBボックスのハイレゾなクイーンの音を聴くと、かなりのストレス解消になりますね〜。久し振りの「自分へのお年玉」でした。
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