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2012年1月 8日 (日曜日)

ジャズロックからEW&Fを聴く

もともと、高校時代から米国ルーツ・ミュージックが好きだった。カントリー&ウエスタン(C&W)、ゴスペル、リズム&ブルース(R&B)、ジャズ、どれも大好きで、NHK-FMの番組をピックアップしては良く聴いた。

そんな米国ルーツ・ミュージックのお気に入りのジャンル、R&B系の特集番組で流れてきたライブ演奏があった。強烈なファンクネス、官能的なファルセット・ボイス、強烈なカッティングで迫るギター・リフ、ブラスセクションの熱気溢れるユニゾン&ハーモニー、キャチャーでエネルギッシュな楽曲。

ジャズのようでもあり、R&Bのようでもあり、ロックのようでもあり、今までに全く聴いたことの音世界がそこにあった。このライブ盤に収録されている曲が、R&B系のFM番組で何曲かセレクションされ、放送されていた。丁寧にエアチェックして、ジックリと繰り返し聴いた。そのライブ盤とは、Earth Wind & Fire(以降、EW&Fと略す)の『Gratitude』(写真左)。ちなみに邦題は『灼熱の饗宴』。今改めて見てみると凄い邦題ですね〜(笑)。

EW&Fとは、1941年生まれ、1960年代にはセッション・ドラマーになり、1967年からラムゼイ・ルイスのバンドでドラムを叩いていた元ジャズマンであったモーリス・ホワイトが結成したバンド。1970年にデビュー・アルバムをリリース。当初、Warner Bros.時代はあまり売れなかったが、もっともジャズの片鱗を残しているのは、このWarner Bros.時代。その後、Columbiaへ移籍し、同時に大幅にメンバー・チェンジ、真のEW&Fサウンドが確立した。

さて、この『Gratitude』は、EW&Fの通算7枚目にあたるアルバムで1975年の作品。リリース当時は2枚組LPでしたが現在では1CDとコンパクトになっていて、連続して聴きやすくなっています。
 
1〜8曲目までが「ライブ録音」、9〜13曲目が「スタジオ録音」となっています。全編全てがライブトラックじゃあないんですね。それぞれの演 奏の熱気が凄くて、LP時代、アルバム入手したての頃は、全編全てがライブ録音だと思っていました。まあ、ライブ録音での観衆の歓声や拍手の入り方が、そ こかしこで「わざとらしく」、どこまでが本当のライブ演奏か、判りませんけどね〜(笑)。ちなみに、収録曲は以下の通り。
 
Ewf_ratitude
 
1.Africano/Power Medley
2.Yearnin' Learnin'
3.Devotion
4.Sun Goddess
5.Reasons
6.Sing A Message To You
7.Shining Star
8.New World Symphony
9.Sunshine
10.Sing A Song
11.Gratitude
12.Celebrate
13.You Can't Hide Love
 
高速なファンキー曲も黒いムード満点のバラード曲についても、グルーヴの強烈さ、演奏力の高さは特筆もの。強烈なファンクネス、官能的なファルセット・ボイス、強烈なカッティングで迫るギター・リフ、ブラスセクションの熱気溢れるユニゾン&ハーモニー、キャチャーでエネルギッシュな楽曲。今の耳で聴いても凄い。迫力満点です。

そして、この頃のEW&Fの演奏には、演奏の底に、そこはかとなく、ジャズの雰囲気が漂っているところ。1975年当時、クロスオーバー・ジャズからフュージョン・ジャズの要素が見え隠れするところが魅力で、特にリズム&ビートにその傾向が強い。EW&Fの諸作の中では、この『Gratitude』が一番、ジャズ・ロック的な色合いが濃い盤だと言える。

その代表的な楽曲が、冒頭の「Africano/Power」。銅鑼の音と熱狂的なMCに導かれるように、疾走感溢れ、ファンクネス溢れる、リズム楽器を前面に押し出した、強烈なドライヴ感溢れるビートが実にジャジー。冒頭のソプラノ・ソロ、途中のテナー・ソロ、ホーン・セクションの演奏の展開は、クロスオーバー・ジャズ〜フュージョン・ジャズ的な音作りと言って良いでしょう。

この『Gratitude』のサウンドは、EW&Fがディスコナンバーをシングルヒットとして連発する前の、本来のEW&Fの特色を色濃く出した、そこはかとなくジャズの雰囲気漂う「ジャズ・ロック」的なサウンドが特徴の優秀盤です。ディスコ調のナンバーを期待すると、ちょっと肩すかしを食うかも・・・。

しかし、ファンクネスを前面に押し出した「ジャズ・ロック」的なサウンドを期待する向きには、決して期待を裏切ることはありません。強烈なファンクネス、官能的なファルセット・ボイス、強烈なカッティングで迫るギター・リフ、ブラスセクションの熱気溢れるユニゾン&ハーモニー、キャチャーでエネルギッシュな楽曲。とにかく、強烈です。

 
 

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Fight_3

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