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2012年1月18日 (水曜日)

ロリンズ者には「マストアイテム」

2008年10月に突如リリースされた、Sonny Rollins の『Road Shows vol.1』。このライブ盤が、1980年から2007年までのライヴを上手く編集している、なかなかの優れものだった(2008年11月4日のブログ参照・左をクリック)。「vol.1」と銘打たれているので、早々に「vol.2」が出るか、と待ち構えていたら、これが「出ない」。

まあ、「vol.1」と銘打った割に「vol.2」が出ないというケースも無きにしも非ずなので、仕方が無いか、と思っていたら、昨年の9月の終わりに、突如として『Road Shows Vol.2』(写真左)がリリースされた。全く期待していなかったので、気が付いたのが、10月の終わりの頃だった。

さて、この『Road Shows Vol.2』は、「vol.1」の様に、各々の年の優れたライブ録音をチョイスして編集して、一枚のライブ盤に仕立て上げるという、所謂「ライブのベスト盤」の様な編集を踏襲していない。とりあえず、収録曲は以下の通り。

1. They Say It's Wonderful
2. In a Sentimental Mood
3. Sonnymoon For Two
4. I Can't Get Started
5. Raincheck
6. St. Thomas

1曲目と6曲目が、2010年の日本ツアーでのライブ収録。6曲目の「St. Thomas」は、テーマだけを吹いて、ロリンズが日本語で「ありがとうございました」云々と閉演の挨拶をしているだけの、約3分弱の短い音源なので、過度な期待をしてはいけない。逆に、1曲目の「They Say It's Wonderful」は実にロリンズらしい、豪快なブロウが聴けて、なかなかの内容。
 
Rollins_road_shows_2
 
2〜5曲目は、2010年9月、NYのビーコンシアターでの収録。こちらのライブは、3曲目の「Sonnymoon For Two」が話題曲。演奏途中で、伝説のアルト奏者、フリーの伝道者オーネット・コールマンが登場し、相も変わらずの抽象的でフリーキーなアルトを聴かせてくれます。なんと、これがロリンズとコールマンの初共演とのこと。へ〜。

そして、パーソネルが凄い。ちなみにパーソネルは、Sonny Rollins(ts), Ornette Coleman(as on 3), Roy Hargrove(tp on 4-5), Jim Hall(g on 2), Russell Malone(g on 1, 4-6), Christian McBride(b on 3), Bob Cranshaw(b except 3), Roy Haynes(ds on 3), Kobie Watkins(ds except 3), Sammy Figueroa(per)。

オーネット・コールマンは先に述べたように3曲目の「Sonnymoon For Two」のみに客演。ちなみにこの3曲目の「Sonnymoon For Two」のみ、大ベテラン、大御所のロイ・ヘインズがドラムを担当している。そして、ベースには、中堅ファースト・コール・ベーシストであるクリスチャン・マクブライドが担当。これって、凄いメンバーではないでしょうか。

2曲目の「In a Sentimental Mood」のみ、ギターにジム・ホールが客演。他の曲のギターは、中堅の年齢となった純ジャズ・ギターの雄、ラッセル・マローンが担当。ジム・ホールのバッキングは素晴らしいの一言。ロリンズには、やはりジム・ホールが良く似合う。そして、今回の注目株、ラッセル・マローンのギターのバッキングは、なかなか味があって良い出来です。

と、話題満載のライブ盤ですが、アルバム全体の雰囲気としては、ところどころ、ロリンズのMCがちょっと長めに入っていたり、ロリンズのソロが少し単調になったりで、冗長で散漫な部分があって、ロリンズのライブ盤として「太鼓判」という訳にはいかないところが、ちょっと悩ましいですね。

ロリンズ者には「マストアイテム」。でなければ、必須という訳では無い、ちょっと悩ましい評価のアルバムです。
 
 
 

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Fight_3

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