財津さんのセルフカバー集
NHKーBSの人気音楽番組「SONGS」を観た。出演は財津和夫。いや〜、お懐かしいやら嬉しいやら。僕は、財津さんとチューリップの大ファンなのですよ。
僕は高校時代から、尊敬する日本のミュージシャンとして、吉田拓郎、財津和夫、小田和正の3人が絶対的存在。その一人が出演している。元気そうで安心したのと、やはり、「財津者」の僕としては、財津さんの音世界はしっくりくる。良い番組でした。
財津さんによる、チューリップ時代の曲のセルフカバーにはなかなかの味わいがあって、僕はとても好きだ。既に、何枚か、セルフカバー集が出ているが、どれも聴き応えのある出来になっている。
前々から、結構、良く聴くセルフカバー集が、1992年12月にリリースされた『CALL』(写真左)。これももう20年前になるのか。ということは、この財津さんのセルフカバー集を20年間もの間、聴き続けていることになるのか。なんだか、感無量やなあ(笑)。
全11曲中、10曲がセルフカバーで、懐かしのチューリップの名曲がきら星のごとく並んでいます。チューリップ者としては、どのアルバムの何曲目に入っているか、暗記している位の名曲です。
特に1曲目の『銀の指輪』、3曲目の『ぼくがつくった愛のうた』、そして、みんなが知っている10曲目『心の旅』。チューリップ時代は財津さんがメインボーカルを取らずに、姫野さんがメインボーカルを取った名曲で、このアルバムでは、財津さんがメインボーカルを取ったバージョンが聴けるので、とても有り難いやら嬉しいやら(笑)。
そして、8曲目の『魔法の黄色い靴』は、もう、涙無しには聴けません。この「魔法の黄色い靴」は、何を隠そう僕がチューリップの並み居る名曲の中で、最高傑作と信じて疑わない曲なんですね。
今、聴いても、斬新なコード進行・洗練された曲想・ユニークな歌詞。こんな曲が、1972年に作られていたとは今での驚きです。この「魔法の黄色い靴」との出会いは、未だにショッキングな出来事として記憶しています。
このアルバム『CALL』は、チューリップのリーダーであった財津和夫さんがセルフカバーしているだけあって、原曲のイメージを尊重しつつ、しっかりとしたリニューアル感覚が感じ取れるアレンジが秀逸で、チューリップの名曲達が、全く、新しい面もちで生まれ変わっています。
チューリップ者の方で、まだ、この財津さんのアルバムを聴いていない方は、ぜひ、ご一聴を。昔のアレンジと録音状態をしっているチューリップ者の方でしたら、結構、万感の想いを込めて、耳を傾けられるのではないかと思います。
とりわけ、チューリップ者の方は、2曲目の『ハーモニー』、6曲目の『一人の部屋』などは、涙涙涙ではないでしょうか(笑)。
ちなみにラストの「誰が許すの君のわがままを」は当時の新曲です。シングルカットもされましたね。チューリップのセルフカバー曲の中に、ぽつんと浮いた感じの存在ですが、「財津節」が心ゆくまで堪能できて、この新曲も良い出来だと思います。
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