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2011年12月 5日 (月曜日)

このライブ盤の音に違和感・・・

ジャケット写真の雰囲気良し。珍しいナベサダさんのストレート・アヘッドな純ジャズ中心のライブ。しかも、岩手県一関の伝説のジャズ喫茶「ベイシー」でのクラブ・ギグ。ついつい思わず、ジャケ買い&衝動買い。

そんな素敵なライブ盤2枚組。渡辺貞夫『Basie's at Night』(写真左)。2007年4月17日の録音。ちなみにパーソネルは、渡辺貞夫 (as) , 小野塚晃(p) , 納 浩一(b) , 石川雅春(ds) , ンジャセ・ニャン(per)。

内容的には、さすがナベサダさん、というもの。ビバップあり、ボサノバあり、カリプソあり、バラードあり。ナベサダさんのアルトは、それはそれは良い音で鳴る。そして、ビ・バップ仕込みのアドリブの凄さ。年期の入った円熟の極みの様な豊穣なフレーズ。どこから聴いても「ナベサダさんの音」である。とにかく、このライブ盤でのナベサダさんは絶好調。

しかしながら、主役のナベサダさんのアルトが相当に充実している分、バックのリズム・セクションは「かすみがち」。堅実ではあるが、「これは」とハッとするような瞬間はあまり無い。堅実で真面目で地道ではあるんですが、大人しい優等生的な、何か一味足らない雰囲気なんですよね。う〜ん、不完全燃焼というか、なんか隔靴掻痒な感のあるリズム・セクション。ちょっとだけ「いらっ」とする。残念です。
 

Basies_at_night

 
加えて、僕は、このライブ盤の録音の「音」にどうしても違和感を感じてしまう。何度聴いても、この違和感は払拭されない。このライブ盤の録音を絶賛しているジャズ者の方々もいらっしゃるんで、う〜ん、好みの問題なんでしょうね。

この「ベイシー」でのライブの音は完璧なデッド。楽器の分離も良い。楽器の配置やそれぞれの位置関係判る位、「ベイシー」の空間を感じる事のできる秀逸な録音。とにかく、精一杯頑張った録音であることは良く判る。

ではあるが、なんだか、僕は違和感を感じる。「臨場感」「解像度」「ダイナミックレンジ」「空間の表現」の4つを欲張って詰め込んで録音した様な、この4つの要素が上手く折り合わないというか、狙いが良く判らないというか、どっちつかずな音に感じてしまう。楽器のバランスも、空間の表現を重んじるあまり、ナベサダさんのアルトだけが目立つ。う〜ん、この録音は僕はどうしても好きになれない。

選曲も良いし、この録音の「音」の問題だけが僕にとっては「鬼門」。ナベサダさんも絶好調なんですが、どうしてもこのライブ盤は「ヘビロテ」にはなりませんでした。アルバム・コレクターをやっていると、たまにこんな「残念な事態」が起こります。う〜ん、残念やなあ。  

 
 

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Fight_3

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