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2011年12月 4日 (日曜日)

ECMレーベルのカタログ本

ECMはジャズのレーベルでもあり、古楽や現代音楽のレーベルでもある。創立者はマンフレート・アイヒャー。彼はジャズ、クラシックにおいてコントラバスの奏者でもあり、グラモフォンでの録音技師の経験もある青年であった。

そんな自分の演奏家としての素養と録音技術の経験を基に、自らが感じ、選んだ「今日的」な音楽を記録し、世に問うべく、自らのレーベルを1969年に立ち上げる。そのレーベルの名は「ECM(Edition of Contemporary Music)」。

拠点はノルウェーのオスロ。北欧ジャズの拠点でもある。ECMレーベルは、ジャズについては「典型的な欧州ジャズ」を旨とする。西洋クラシック音楽の伝統にしっかりと軸足を置いた「ECMの考える欧州ジャズ」。
 
極力、電化サウンドを排除し、アコースティックな表現を基本とし、限りなく静謐で豊かなエコーを個性とした録音をベースに、とりわけ、1970年代を中心に、ECMのレーベル・イメージを確立した。
 
この"the most beautiful sound next to silence" この「沈黙に次いで最も美しい音」を基本とするECMレーベルの「音の統一感」は、"produced by Manfred Eicher" のクレジットの下に徹底されている。現代芸術的な統一感溢れるアルバム・ジャケットのアートワークを含め、ドイツ人らしい徹底的に「統一感」に拘った仕事には、まさに欧州の、ゲルマン民族の心意気を感じる。

Ecm_catalog

そういう意味で、米国のブルーノート・レーベルの「統一感」に勝るとも劣らない、芸術という観点でのレーベル運営をECMに感じることが出来る。アイヒャーの監修・判断による、アイヒャー独裁による強烈な「美意識」。

そんなECMレーベルのアルバム情報を集約した「カタログ本」が、昨年に発刊されていた。先日、リハビリがてらの散歩の合間に立ち寄った本屋で偶然見つけた。

そのタイトルはズバリ『ECM catalog』(稲岡 邦彌 編・東京キララ社・写真左)。ECMレーベルからリリースされた約1000タイトルそれぞれの収録曲や制作スタッフ等の完全データ、およびディスク・ガイドをカタログ番号順に紹介。ジャケットはデザイン違いも含め、カラーにて一挙掲載という優れもの。

値段も張るし(4,200円!)、アルバムのカタログ情報のみの情報本なので、内容が「ECM物語」なんていう読み物にはなっていません。ジャズ者マニアの方々が中心で、一般のジャズ者の方々にはお勧めできる本ではないかもしれません。でも、昔からECMのアルバムを聴き込んできたというジャズ者の方々には、十分に楽しめる内容では無いでしょうか。

内容も丁寧で関係者の方々の気持ちが伝わってくるようです。いや〜、こんなカタログ本が欲しかったんですよね。しかも、最近、かなり気になっているECMレーベル。神のお告げのような、『ECM catalog』との出会いでした。

 
 

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Fight_3

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