夏はボサノバ・ジャズ・その6
ボサノバの女王といえば、アストラッド・ジルベルトですが、このアストラッドが唄う、実にポップで可愛いアルバムがあります。この季節に、ゆったりとリラックスしたい時のお気に入りの一枚です。
ボサノバって、第一印象で、ちょっと取っつきにくい感じがありませんか。確かに、正統派のボサノバはその定番曲の曲名についても馴染みの薄いものが多いですし、ちょっと試聴してみると、独特のリズムなのでなかなか馴染めない。ボーカルは柔らかく、優しく、フワフワしてますしね。
そんな方には、こんなアルバムから、ボサノバ・ジャズに入っていくってどうでしょう。Astrud Gilbertoの『Windy』(写真左)。このアルバムは、ボサノバのみならず、当時のポップス・ヒットも取り上げた、ポップで楽しいボサノバ・ジャズの佳作です。
スタンダードなボサノバ・ナンバーをはじめとして、60年代中期のアメリカン・ポップスやビートルズ・ナンバーのカバーも織り交ぜた、1967年発表の作品。
僕は何を隠そう、9曲目の「イン・マイ・ライフ」(ビートルズ「ラバー・ソウル」に収録されている、ジョン・レノンの名曲)を試聴して、このアルバムの購入を決めました(笑)。
良い雰囲気です、このアルバム。決して、ボサノバ・ジャズの名盤でもありませんし、当然、ボサノバというジャンルの中でも名盤ではないでしょう。でもねえ、このアルバム全体の雰囲気が良いんですよ。アストラッドの声はかわいいし、聴いているだけで、海沿いのバルコニーで、爽やかな風に吹かれているような心地良い気分になる。
1960年代中期のアメリカン・ポップス、アソシエイションのヒット曲「ウインディ」「かなわぬ恋」も良いし、まあ、彼女にかかれば、何を題材にしても、ボサノバ的雰囲気になってしまうのだから面白い。
夏の夕暮れ時、ビール片手に耳を傾ければ、それはそれは爽やかな雰囲気のアルバムです。
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