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2011年8月30日 (火曜日)

ビル・エバンス 『モントルーⅡ』

ジャズ・ピアニストの代表的スタイリストの一人、ビル・エバンス。僕はこのビル・エバンスが大好きで、定期的に聴かないと、禁断症状が起きるくらいなのだ。

ビル・エバンスは「耽美的」なピアニストの代表と評されることがあるが、これはちょっと違う。
 
ビルはタッチの強い、バップ系なスタイルが基本。その上に、モーダルな奏法とシンプルな音の選定にペダル・テクニックを加えて、バラードが耽美的に響く。耽美的な個性は「オプション的」なものである。

そんなタッチの強い、バップ系なスタイルのビル・エバンスを感じるには、1970年前半に録音されたライブ盤が良い。ハードボイルドにリリカルに、限りなく美しい。

まずは、ビル・エバンス『モントルーⅡ(Montreux II)』(写真左)。フュージョン・ジャズのメジャー・レーベルCTIからのリリースだからといって、敬遠してはならない。ビル・エバンス・トリオの珠玉のライブ・パフォーマンスが聴ける。

ちなみにパーソネルは、Bill Evans (p), Eddie Gomez (b), Marty Morell (ds)。1970月6月19,20日、スイスはモントルー・ジャズ・フェスディバルでの録音。

Montreux_2

ライブ演奏なので、ビル・エバンスのタッチが、よりワイルドに、よりダイナミックに展開する。そして、バックのエディ・ゴメスのベースも、マーティ・モレルのドラムも、ダイナミックさを増して、エバンスに追従する。ビル・エバンス・トリオのダイナミズムの真髄を感じる事ができる。

会場の雰囲気が良い。和気藹々って感じが伝わってくる。その分、エバンス・トリオの演奏も、テンションも適度に、気の置ける仲間とのリラックスした演奏という雰囲気が楽しい。触れば切れそうなテンションの高い演奏では無く、手慣れた感じの適度なテンションも程良く、収録曲も親しみ易い曲ばかり。

全7曲、CD時代にとっては、トータルで約40分弱の短めの収録時間であるが、飽きが来ない、聴く姿勢のテンションが続く、適度な長さで、我がバーチャル音楽喫茶『松和』では、意外と長年に渡って、ヘビーローテーションとなっているライブ盤である。

全編、ポジティブで攻撃的なエバンス・トリオが素晴らしい。ダイナミズムが前面に押し出されていて、ビル・エバンスは「耽美的」なピアニストと感じているジャズ者の方々には、ちと辛い内容かもしれない。

でも、これがビル・エバンスの本質なので、この聴き易い、エバンスの充実期のライブ盤から、彼のダイナミズムを感じられてはいかがでしょうか。

 

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Fight_3
 
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