最近のトラックバック

« 新生オールマンズの傑作ライブ | トップページ | ビル・エバンス 『モントルーⅡ』 »

2011年8月28日 (日曜日)

内容に疑問、実に惜しいライブ盤

昨日、オールマン・ブラザース・バンド(略してオールマンズ)の再々結成後の傑作ライブ盤である『An Evening with the Allman Brothers Band』をご紹介したが、もう一枚、再々結成後の正式なライブ盤として『Peakin' At The Beacon』(写真左)がある。

2000年3月の録音。メンバーは、グレッグ・オールマンとディッキー・ベッツ、ダブルドラムのブッチ・トラックスとジェイモーは変わらず。ギタリストがデレク・トラックス(写真右)に、ベーシストがオテイル・バーブリッジに代わって、パーカッションにマーク・キニョーネスが新たに参加している。

デュアン・オールマンの再来と謳われたウォーレン・ヘインズは抜けたので、大丈夫なのかと危惧されたが、デレク・トラックスのギターは、ウォーレン・ヘインズに負けず劣らずの素晴らしいもので、このメンバーでの演奏については、再々結成時のポテンシャルをしっかりと維持している。

しかし、演奏全体の雰囲気として、キレが無く、ちょっとなあという感じ。そして、ディッキー・ベッツが調子を落としているところが、このライブ盤の気になるところ。この後、他のメンバーとの対立から、ベッツがグループから追い出される形で脱退することになることを考えると、仕方の無いことか。

逆に、ウォーレン・ヘインズに代わるギタリスト、デレク・トラックスのギターが、遠慮がちながらも際立っている。いやいや、この再々結成後のオールマンズの「後を継ぐギタリスト」、デレク・トラックス見参というところか。ちょっとぎこちないところも残ってはいるが、随所にキラリと光るフレーズを連発している。デレク・トラックスの高いポテンシャルを十分感じることが出来る。
 
Peakin_at_the_beacon
 
が、ライブ盤全体の出来は良くない。演奏自体、テンション不足なところが散見され、演奏全体のまとまりも粗いところが見え隠れする。聴いていて、どうしても乗り切れない。内容的に、昨日語った、再々結成後の傑作ライブ盤である『An Evening with the Allman Brothers Band』には全く及ばない。

それでも、オールマンズ・マニアには、心くすぐられるところが幾つかあるので、この『Peakin' At The Beacon』は、コレクションからは外せない。まずは、オールマンズのファーストアルバムからの選曲、「Don't Want You No More」「It's Not My Cross to Bear」の冒頭2曲で始まるのだから堪らない。2000年になって、ライブに何故、この2曲を選んだのかなあ。素晴らしい選曲ですよね。

そして、『Win, Lose or Draw』に収録のインストの名曲「High Falls」のライブ・バージョンが聴けること。このインスト曲では、ダブルドラムの威力、オールマンズの真髄である「ギター+キーボード+リズムセクションの絡み」が堪能出来る。少し、ダブルドラムとベースのソロ・スペースの時間が長く、冗長に感じられる部分もあるが、とにかく、あのインスト名曲の「High Falls」がライブ・バージョンで聴けるのだから、我慢我慢(笑)。

何回聴いても不思議なのはライブ盤全体の出来がイマイチなこと。もう少し、出来の良いトラックは無かったのでしょうか。選曲は素晴らしい曲ばかりが選曲されているので、実に惜しいです。つまるところ、このライブ盤『Peakin' At The Beacon』は、デレク・トラックスのお披露目、オールマンズのギタリスト襲名ライブ盤といった感じでしょうか。
 
 
★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」、「v_matsuwa」で検索して下さい。

Fight_3
 
がんばろう日本、がんばろう東北。自分の出来ることから復興に協力しよう。

« 新生オールマンズの傑作ライブ | トップページ | ビル・エバンス 『モントルーⅡ』 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/80793/41392132

この記事へのトラックバック一覧です: 内容に疑問、実に惜しいライブ盤:

« 新生オールマンズの傑作ライブ | トップページ | ビル・エバンス 『モントルーⅡ』 »

リンク

  • 松和 / ジャズ・フュージョン館
    ホームページを一新しました。「ジャズ・フュージョン館」と「懐かしの70年代館」の入り口を一本化し、内容的には、当ブログの記事のアーカイブを基本としています。  
  • 松和 / 懐かしの70年代館入口
    更新は停止し、新HPへ一本化中。新しいブラウザーではレイアウトが崩れたりと申し訳ありません。
2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

カテゴリー

常連さんのブログ

  • 70年代思い出の名曲
    music70sさんのブログ。タイトル通り、定期的に、70年代の懐かしのアルバムを紹介されています。なかなか、マニアックなアルバム選択、曲選択に、思わずニンマリしてしまいます。
  • いそいそジャズ喫茶通い
    yuriko*さんのブログ。都内のジャズ喫茶への訪問記録。ジャズと言えば『ジャズ喫茶』。敷居が高くて、と思っている方々に是非読んで頂きたいブログ。実際の訪問記録ですから読んでいて楽しく、実際の訪問時の参考になります。
無料ブログはココログ