夏はボサノバ・ジャズ・その1
昨日は立秋。立秋を過ぎたら、我がバーチャル音楽喫茶「松和」では、ボサノバ・ジャズを特集する。
残暑厳しき折、ボサノバ・ジャズでクールダウン。毎年恒例のボサノバ・ジャズ月間の始まりである。ボサノバとジャズの相性は良く、アルバムのネタには事欠かない。さあ、今年も「夏はボサノバ」。
最初のアルバムは、ポール・デスモンドの『Bossa Antigua』(写真左)。1964年7月の録音。ちなみにパーソネルは、Paul Desmond (as) Jim Hall (g) Gene Wright (b) Connie Kay (ds)。
ボサノバ・ジャズと言えば、大多数のジャズ・ファンの方々は、スタン・ゲッツのボサノバ・ジャズを挙げるだろうな。でも、僕は、コマーシャルなスタン・ゲッツのボサノバ・ジャズより、まずは、優しく爽やかなボサノバな雰囲気満載の、ポール・デスモンドのボサノバ・ジャズを選択する。
ポール・デスモンドのアルトは、とても柔らかい音色で、丸〜く、包むような、囁くような、とっても暖かい音色が特色。夜遅く、静かになった夜の静寂の中で、バーボン片手に、耳を傾けると、とっても「癒されます」。
そんな「癒し」系の音色なんだけど、ところがどっこい、当時のジャズ・プレイヤーは筋金入りで、その優しい音色の中に、芯の強さと目眩くテクニックが見え隠れするところが、とっても職人っぽくて、格好良い。
そんなデスモンドが、ボサノバをやるもんだから、もう、はまりっぱなし。その囁くような優しい音色で、ボサノバを歌い上げていく。その音は、ボサノバで有名を馳せた、テナーのスタン・ゲッツも真っ青。
しかも、ギターのバーチュオーソ、ジム・ホールが全面的にフューチャーされており、また、このホールとの息と音色がぴったりマッチしているのだ。デスモンドのアルトにホールのギター。この二人の相性は抜群である。
どの曲、どの曲も、良質のボサノバ・ジャズ。これぞ、ボサノバ・ジャズだ、ってな演奏ばっかりで、僕は、ボサノバ・ジャズの隠れた大名盤だと思って、長きに渡って愛聴しています。
ポール・デスモンドの柔らかなアルトの音色は、ボサノバ・ジャズにピッタリ。優しい音色だが、しっかりと芯の通ったアルトの響きは、聴く耳に心地良い。
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