最近のトラックバック

« 日本のバイオリン・ジャズの名盤 | トップページ | ロッドのソロ「1st.アルバム」 »

2011年6月24日 (金曜日)

ビッグバンド・ジャズは楽し・12

変則拍子ビッグバンド・ジャズがお得意の「ドン・エリス楽団」。変態的な変拍子なのに、これがゴキゲンにスウィングする、とにかく不思議なビッグバンド・ジャズ。そして、大向こうを張った、メリハリの効いたアレンジ。どこから聴いても「米国のビッグバンド」という雰囲気が実に楽しい。

そんなドン・エリスが率いるビッグ・バンドの1973年作である『Soaring』(写真左)。時は「クロスオーバー・ジャズ」の時代。この『Soaring』でもクロスオーバーのテイスト満載。エレキギターとかエレキベースが入っていて、音のテイストは、かなりレトロなクロスオーバー・テイストのビッグバンド。

でも、これが僕は好きなんですね。趣味が良いんだか悪いんだか、よく判らないけど、このクロスオーバー・テイストなビッグバンドのレトロでちょっと「ダサイ」音が良い。

変則拍子がお得意のドン・エリス楽団だが、この1973年のロック全盛、ジャズ斜陽の時代、難しくない、一般の人達が聴いても判り易い、そして、しっかりと電気楽器中心のトレンドを反映した、クロスオーバー・テイストのビッグバンドに変貌している。

Soaring

変則拍子を採用してはいるが、決して難しく無い、決してマニアックでは無い、その判り易さは、米国、ヤンキー音文化そのもの。とにかくシンプル、とにかく下世話、とにかく俗っぽい(笑)。でも、このあっけらかんとした判り易さも、当時の音のトレンドを反映していて、しっかりと「レトロっぽい」ところは、実に好ましい(笑)。

演奏される曲を見渡しても、しっかりとエンタテインメントしていて、受け狙いの曲が並んでいる。アフロ・キューバン・タッチの変拍子ジャズ「The Devil Made Me Write This Piece」、アーシーなワウワウ・ギターをバックに激しくブロウする「Go Back Home」など、 ジャズロックなテイスト、ジャズ・ファンクなテイストがプンプン漂う、判り易くパンチ溢れるビッグバンド・サウンドが満載。

アレンジを駆使して、当時の音のトレンドだった「ジャズ・ロック+レア・グルーヴ」化した音は、とにかく「マニア好み」。硬派なビッグジャズ者の方々からは叱られそうなんだが、電気楽器とアタッチメントを活かしたクロスオーバーな音は、なかなかに味わい深い。1970年代前半の音が詰まっていて、実に懐かしく、実に楽しい。

さらりと判り易く流れる変則拍子ビッグバンド・ジャズが鮮やかである。レア・グルーブ感満載で、僕は時々、アルバム棚から引き出してきては聴いている。変則拍子が故だと思うが、一度、填るとなかなか抜け出ることの出来ない、媚薬の様な、電気化されたドン・エリス楽団である。

 

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」、「v_matsuwa」で検索して下さい。

Fight_3
 
がんばろう日本、がんばろう東北。自分の出来ることから復興に協力しよう。

« 日本のバイオリン・ジャズの名盤 | トップページ | ロッドのソロ「1st.アルバム」 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/80793/40535594

この記事へのトラックバック一覧です: ビッグバンド・ジャズは楽し・12:

« 日本のバイオリン・ジャズの名盤 | トップページ | ロッドのソロ「1st.アルバム」 »

リンク

  • 松和 / ジャズ・フュージョン館
    ホームページを一新しました。「ジャズ・フュージョン館」と「懐かしの70年代館」の入り口を一本化し、内容的には、当ブログの記事のアーカイブを基本としています。  
  • 松和 / 懐かしの70年代館入口
    更新は停止し、新HPへ一本化中。新しいブラウザーではレイアウトが崩れたりと申し訳ありません。
2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

カテゴリー

常連さんのブログ

  • 70年代思い出の名曲
    music70sさんのブログ。タイトル通り、定期的に、70年代の懐かしのアルバムを紹介されています。なかなか、マニアックなアルバム選択、曲選択に、思わずニンマリしてしまいます。
  • いそいそジャズ喫茶通い
    yuriko*さんのブログ。都内のジャズ喫茶への訪問記録。ジャズと言えば『ジャズ喫茶』。敷居が高くて、と思っている方々に是非読んで頂きたいブログ。実際の訪問記録ですから読んでいて楽しく、実際の訪問時の参考になります。
無料ブログはココログ