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2011年5月11日 (水曜日)

この季節の雨の日には・・・

昨晩から、ずっと雨である。この季節の雨は暖かな雨で、それはそれで風情のある雨ではあるんだが、これだけ続けて降り続けるとなあ。やり過ぎは良くない。風情を通り超してはしたなくなる。

学生時代の頃から、この季節の、春たけなわから初夏の季節の雨は、意外と嫌いではない。雨は元来嫌いなのだが、この季節の雨は、暖かで落ち着きがあって風情がある。特に、午前中から昼下がりにかけての雨は静かな雨。暖かで、蕭々とそぼ降る雨。僕は、この季節の雨は嫌いではない。

そんな春たけなわから初夏の季節、そして、夏本番前の梅雨の時期に、学生時代の頃から、雨が降ると決まって、午前中から昼下がりにかけて、必ず聴くフュージョンのアルバムがある。そのアルバムとは、Joe Sampleの『Voices in the rain』(写真左)。

このアルバムは、タイトル自体、ずばり、「雨の中の声」。春たけなわから初夏の季節、そして、夏本番前の梅雨の時期にぴったりなアルバム。このアルバム、有名なフュージョン・グループ、クルセイダーズのキーボード奏者であるジョー・サンプルの傑作アルバムの一つである。

このアルバムの発売が、1981年だから、この頃のフュージョンは電気楽器全盛、キーボードといえば、フェンダーローズなどのエレピが主流だった。しかし、このアルバムは、アコースティック・ピアノが中心で、とりわけ、1曲目の「ボイセズ・イン・ザ・レイン」は、そのアコースティック・ピアノの響きが、美しく優しい。
 
Voises_in_the_rain
 
暖かいそぼ降る雨を窓から眺めている、といった風情の曲で、サビの部分では、弦が入って、軽音楽っぽくなるが、安っぽくなく、さりげないアレンジの為、かえって、その響きが際立つ。このアレンジは素晴らしいと思う。優しい雨の様な曲想と、アコースティック・ピアノの豊かな響きと優れたアレンジと相まって、素晴らしい曲に仕上がっている。

2曲目以降はバラエティに富んでいて、華やかなサンバっぽい曲もあれば、ボーカル入りの曲もあり、ライトな洒落たフュージョンもあれば、ダイナミックな展開で「せまる曲」もあり、全編通じて、浮つかず、落ち着いた、ミドルテンポの、お洒落な曲ばかりで、聴いていて、実に落ち着くのが良い。ジョー・サンプルのキーボードも、アコースティック中心に様々なキーボードを駆使して、万華鏡の様な煌めきで、僕らの耳を魅了する。

今の耳で冷静に聴けば、アルバムに収録された楽曲には統一感は無く、ジョー・サンプルのアドリブ・パートでは、どこかで聴いたフレーズ、このアルバムの他の曲で使ったフレーズなど、フレーズのイマージネーションもイマイチで、実はこのアルバム、ジョー・サンプルがかなり「煮詰まっていた」アルバムではないか、と思っている。決して、ジョー・サンプルの傑作の類では無い。

でも、良いんですよね、このアルバムのジョー・サンプルのピアノの響きが。そして、加えて、エレピの音もいつになく効果的。何も全てが整っているばかりが愛聴盤では無い、という好例である。

このアルバムのコンセプトは「雨の日」。休みの日。遅く起きた雨の休日、今日は、部屋で一日、趣味の世界に没頭しようかなあ、と、心をワクワクさせながら、窓の外の暖かい雨を眺めながら、「雨の休日」もまた良し、ってな感じで遅い朝ご飯。紅茶を飲みながら、クロワッサンをほおばり、朝刊に目を通しながら、耳を傾けるのにピッタリのアルバムです。

本当に、このアルバム『Voices in the rain』ほど、「雨の日」が似合う演奏は、なかなかありません。 

 

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