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2011年5月30日 (月曜日)

西海岸派のフュージョンの名盤

フュージョンは「時代の徒花」と決めつける向きもあるが、それはあまりに短絡的過ぎる。確かに「玉石混交」とはしているが、優れた内容の盤も多々ある。逆に、どう聴いても「これはなぁ」と溜め息をつくような、平凡な内容の盤もある。だからこそ、フュージョンのアルバムの聴き直しは楽しい。
 
こちらのアルバムは、所謂、西海岸派のフュージョンの名盤。その西海岸派フュージョンの重鎮であった、ディブ・グルーシンの傑作アルバム。その名は『Mountain Dance』(写真左)。ちなみにパーソネルは、Rubens Bassini (per), Harvey Mason, Sr. (ds), Marcus Miller (el-b),  Jeff Mironov (el-g), Ian Underwood (syn),  Ed Walsh (syn) 。
 
ディブ・グルーシンといえば、1970年代後半、我らが渡辺貞夫さんの「カルフォルニア・シャワー」でのコラボがすぐ浮かぶが、とにかく、1970年代後半当時は、時にはアレンジャー、時にはプロデューサーとして、時にはキーボード奏者として、かなりのフュージョンアルバムに顔を出していた。
 
そのディブ・グルーシンの全盛時代、1979年に録音された、フュージョン・ジャズの傑作である。当時、既にプロデューサー業を中心に裏方に回っていただけに、フュージョン全盛の当時としては落ち着いた、それでいて、しっかりとフュージョンの「ツボ」を押さえた、いぶし銀のような雰囲気が特徴の、実にシブ〜いアルバムとなっている。
 
このアルバムについては、僕はもう何回聴いたか知れない。長年に渡って、ヘビーローテーションな一枚。フュージョンアルバムの中でも、僕の大のお気に入りのアルバムである。
 
Mountain_dance
 
どの曲をとってみても、素晴らしい楽曲ばかりだが、とりわけ、有名なのが、5曲目の「Mountain Dance」。傑作映画「恋におちて」のテーマソングである。まあ、厳密に言えば「後付け」なのだが(「恋におちて」のために書かれた曲ではなく、先に曲が既にあって映画の主題歌に採用された)、この曲の持つ、煌めくような軽やかさが、映画にピッタリだった。
  
ロマン溢れる曲想、美しいメロディ、ヒューマンな響き。アメリカの山岳部の大自然を思い起こさせようなナチュラル・サウンド。フュージョンに名曲無し、なんて心無いことを言われることがあるが、僕はこの「Mountain Dance」などは、コンテンポラリーなジャズとして、スタンダード曲となり得る名曲ひとつと言って良いのではと思う。
 
とにかく、「Rag Bag」からラストの「Either Way」まで、一気に聴き通させてしまう、アルバム全体の統一感と、緩急併せ持ち、バラエティーに富んだ、アルバムに収録された曲それぞれの流れが、それはそれは、とても素晴らしい。
 
最後に、面白いエピソードを。よくよくパーソネルを見渡すと、このアルバムのベースは、かのマイルス・デイビスの晩年、マイルス・サウンドを支えた若きプロデューサーであった、マーカス・ミラーが担当しているのだ。この頃のフュージョンアルバムのパーソネルを見ていると、「エッこんな人が」という、意外な発見があって面白い。
 
 

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