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2011年5月28日 (土曜日)

ついつい落涙してしまう・・・

最近、時々、長生きはしてみるもんやなあ、と思う。1970年代、ロックを聴いていて、そんなこと、ありえんやろう、ということが、この歳になって、今の時代で起こったりする。しかも、それが内容のあるサプライズであればあるほど、「長生きはしてみるもんやなあ」と強く思う。
  
今回のこのライブ盤の話題に触れた時も、そう思った。Carole King & James Taylor『Troubadour Reunion Tour』(写真左)。あの伝説のクラブ「トルバドール」の50周年記念コンサート。ファンや批評家から「魔法の夜」と賞賛された、その歴史的再共演を記録したライブ盤。
 
なんせ、ライブ録音の場所が良い。ウェスト・ハリウッドにある伝説のクラブ「トルバドール」は、1957年開店のこのライブハウスは老舗中の老舗。古い所ではボブ・ディランやジョニ・ミッチェル、ニール・ヤングが出演。エルトン・ジョンの米国デビューもここ。また1970年代、ジェームス・テイラーやキャロル・キングなどのウェスト・コーストのシンガー・ソングライターが活躍したのもこの店が拠点。ウェスト・コーストと言えば、イーグルスの名曲「Sad Café」はこのお店の事を歌った曲。

1970年代、シンガー・ソングライターブームの「ど真ん中」にいたキャロル・キングとジェームズ・テイラーが、なんと「デュオ」を組んで世界ツアーに出た、というニュースには心が震えた。かつてステージを共にした二人が、40年近くたって「再会」し、ツアーに出る。気心の知れたミュージシャンが、自分たちの音楽の原点とも言える場所で再会を果たす。なんて素敵なことなんだろう。
 
『Troubadour Reunion Tour』には「その素敵なこと」が溢れている。バックのミュージシャンも、ダニー・コーチマー、リー・スカラー、ラス・カンケルとファミリーで固められており、これまたビックリ。どうして、こんなメンバーが集まり、どうして、キャロル・キングとジェームズ・テイラーがデュオで再会を果たしたのか、とにかく、凄いことなのだ。1970年代、シンガー・ソングライターブームをリアルタイムで体験した僕たちには「万感な想い」が押し寄せてくる。
 
Ck_jt_troubadour
 
ライブ盤の内容は言うに及ばず。素晴らしい内容です。決して、ノスタルジアではない。今の時代のキャロル・キングとジェームズ・テイラーがいて、今の時代の感覚で、自分達の曲を歌い上げていきます。この「今の感覚」で歌うってことが素晴らしい。むっちゃ迫力があって、むっちゃ説得力があります。さすが、シンガー・ソングライターとして一時代を築いてきた二人である。
 
冒頭の「Blossom」「So Far Away」「Machine Gun Kelly」の3連発でもう僕はメロメロ。フォーク・ギター中心のフォーク・ロックなシンプルなビードがこんなに素晴らしいものとは、暫く忘れていた。もう生ギターの音とストロークにワクワクドキドキである。バックも、ダニー・コーチマー、リー・スカラー、ラス・カンケルと昔の「ファミリー」がガッチリ固めていて、息もピッタリ。これだけ、上質なフォーク・ロックな演奏は久しぶりだ。
 
そして、お決まりの大名曲「You've Got A Friend」が出てきて、思わず、僕はついつい落涙してしまう。この曲が流行った1970年代前半の時代の自分を振り返り、そして、今の自分を確認して、今まで生きてきた、若かりし頃の感性を失うことなく生きてきたことに、単純な感動を覚えて、ついつい落涙してしまう。おそらく、キャロル・キングとジェームズ・テイラーもそうなんだろう。40年近く、シンガー・ソングライターとして、様々な変化変遷を経て生きてきたことを、お互いに称え合っているようだ。
 
ライブ録音当時、キャロル・キングは68歳、ジェイムス・テイラーは62歳。どちらも還暦を超えて、まだまだ色褪せない音楽性と感性は素晴らしいのひとこと。僕もこんな風に歳を取っていきたい。
 
最後に、ジャケット写真も実に良い。シンガー・ソングライター同士、40年近く、シンガー・ソングライターとして、様々な変化変遷を経て生きてきた盟友として、深い友情と愛情でつながれた男女。全ての俗世のしがらみを超えて、次元の違うところで、二人の双方に対する尊敬と愛情が感じられる、素晴らしいジャケットです。
 
羨ましい限り。僕も彼らと同じ年頃になって、例えば、キャロル・キングの様な女友達に恵まれることってあるんやろうか。こんなジャケット写真のような雰囲気になれるんかなあ。う〜ん、楽しみやなあ。歳をとるのが楽しみになってきたし、長生きはしてみるもんやなあと強く思う。
 
 

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コメント

こんばんは。チェコのプラハの春以後の自由の風を吸っての御帰還、遅らせながらお帰りなさい!私の方は、13年めの愛車Saabのサスペーション部分のストラット・マウントが摩耗し、部品をアラバマの業者へ注文したりと、気が抜けない日々を過ごしております。そんな中、マスターの独り言に耳を傾けてはエー!と感嘆することばかりです。大学生の頃、友人からナイアガラ音頭(ドーナッツ盤、裏面はあなたが唄うナイアガラ音頭)を踊らされたり、その彼はジェームス・テイラーの繊細さを称賛し、ニール・ヤングを愛し、コルトレーンを尊敬してました。私はと云うといつもマイルスのトランペットの響きに慰められていました。当時は「見る前に跳べ」と、教授に諭されてもそう出来ない自分に苦しめられていました。そうして、現在の私がいます。ジェームス・テイラー、キャロル・キングいい歳を重ねていますネ。

Emily Emilyさん、こんばんは。松和のマスターです。
 
遠く昔々の僕の学生時代は「疾風怒濤」でした。音楽も学問も・・・(笑)。
ジェームス・テイラーとキャロル・キングに浸かったのは高校時代かな。
多感多忙、疾風怒濤な若かりし頃が遠く遠く過ぎ去って、歳をとることを
実感する時代になって、如何に良い年の取り方をするか、を考えるようになる。
気がつくと、若かりし頃の経験・感じ方が「歳の取り方」のベースになって
いるような気がします。
 
ジェームス・テイラーとキャロル・キングは、とても良いお手本です。
 

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