最近のトラックバック

« 木住野佳子の「これ一枚」って | トップページ | ZEP最後のオリジナル・アルバム »

2011年5月20日 (金曜日)

久々に国府弘子の「Diary」

日本のジャズは、完璧な「女性上位」。デビューする有望株ミュージシャンは、殆ど女性。しかも、ルックスも良好とくるから、レコード会社からすると、目先 の売上目当てで、毎月、新人のアルバムをリリースする。しかし、10年のスパンで見てみると、生き残った女性ミュージシャンは、ほんのわずか。

日本女子におけるジャズ・ミュージシャン走りは、1993年「Wow」でデビューした大西順子。しかし、もともと、ジャズ・ジャイアントの音の特性を順次取り込んで、散りばめた音楽性故、壁にぶち当たり、2000年3月で活動休止し、雲隠れ。今では復活はしているが、売上最優先のレコード会社の意向、「が〜ん、ご〜ん」なピアノの音が良いなどという評論家の勝手な意向、そんなものの相手を真面目にしていたら、普通の人間なら、普通、切れる。

それでも、1990年代デビューした、日本女性ジャズ・ピアニストの中で、生き残っている、というか、今でも第一線で活躍しているのが、国府弘子であり、木住野佳子である。この2人は自分をしっかり持っていて、レコード会社の意向、評論家の勝手な意向をきくにはきくが、自分で「これは」というところは絶対に譲らない強さがある。そして、その「これは」というところは、本当の彼女達が自ら持ち得た、自らの手で勝ち得た「個性」なのだ。

矜持をしっかり持ち、その矜持を支える実力が本物であれば、必ず生き残る。昨日は木住野佳子について語ったので、今日は国府弘子である。久しぶりに国府弘子の『Diary』(写真左)を聴く。このアルバムは、国府弘子の7枚目のリーダーアルバム。1998年10月のリリースとなる。

Kokubu_diary  

当時の松和のマスターこと僕の評価は「これは、今のフュージョンの傑作であると断言する。木住野佳子が、モダンジャズ・スタイルのピアニストのヒロインだとすると、国府弘子は、フュージョン・スタイルのピアニストのヒロインである。」とある。確かに、今の耳で聴いても、このアルバムは良い出来である。

その国府のタッチは、木住野以上にダイナミックで、力強く、ピアノを良く鳴らしきっている。とはいえ、男性そのものではなく、男性顔負けの力強さの中に、そこはかとなく、女性特有の繊細さ、心づくし、柔らかさが見え隠れする。

そこが国府のピアノの魅力。とにかく、国府弘子のアルバムの特徴は、ピアノの響きがとても魅力的なこと。お気に入りのミュージシャンの筆頭に、ジョー・サンプルが挙げられているが、それも納得の、魅力的なピアノの響きである。

それと、今回、聴き込んで、改めて感じたのは、バックのベースとドラム。これは、結構、イケる。ドドドーンというダイナミックなドラムとズンズンボボンと厚く太いベース。これが、国府の力強いピアノと絡んで、フュージョン・ピアノ・トリオの典型的名盤となっている。

しかも我々、おじさん達を泣かせるのはアルバムの選曲。ビートルズメンバーあり、とりわけ、5曲目の「タルカス」には参った。70年代、一世を風靡したプログレッシブ・ロックの人気バンド、エマーソン・レイク&パーマーの傑作。その前半部分をピアノトリオで演ってしまうなんて。しかも、それが実にはまっていて、大変素晴らしい。

自作曲も良好、カバー曲の出来も、特にアレンジが秀逸。特に、プログレ・バンドELPの「タルカス」のカバーには「喝采」。フュージョンだろうが、モダンジャズだろうが、ジャズ・ピアノの好きな方には絶対にお勧めです。

 

がんばろう日本、がんばろう東北。自分の出来ることから復興に協力しよう。震災についての状況や松和のマスターの周りの様子や気持ちなどは、毎日、出来る限り、Twitterにて、つぶやくようにしました。

ユーザー名は「v_matsuwa」、名称は「松和のマスター」でつぶやいています。ユーザー名「v_matsuwa」で検索して下さい。 

Fight_3

★Twitterで、松和のマスターが呟く。検索で「松和のマスター」を検索してみて下さい。名称「松和のマスター」でつぶやいております。
 
★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信して下さい。

« 木住野佳子の「これ一枚」って | トップページ | ZEP最後のオリジナル・アルバム »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/80793/40063569

この記事へのトラックバック一覧です: 久々に国府弘子の「Diary」:

« 木住野佳子の「これ一枚」って | トップページ | ZEP最後のオリジナル・アルバム »

リンク

  • 松和 / ジャズ・フュージョン館
    ホームページを一新しました。「ジャズ・フュージョン館」と「懐かしの70年代館」の入り口を一本化し、内容的には、当ブログの記事のアーカイブを基本としています。  
  • 松和 / 懐かしの70年代館入口
    更新は停止し、新HPへ一本化中。新しいブラウザーではレイアウトが崩れたりと申し訳ありません。
2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

カテゴリー

常連さんのブログ

  • 70年代思い出の名曲
    music70sさんのブログ。タイトル通り、定期的に、70年代の懐かしのアルバムを紹介されています。なかなか、マニアックなアルバム選択、曲選択に、思わずニンマリしてしまいます。
  • いそいそジャズ喫茶通い
    yuriko*さんのブログ。都内のジャズ喫茶への訪問記録。ジャズと言えば『ジャズ喫茶』。敷居が高くて、と思っている方々に是非読んで頂きたいブログ。実際の訪問記録ですから読んでいて楽しく、実際の訪問時の参考になります。
無料ブログはココログ