« ついつい落涙してしまう・・・ | トップページ | 西海岸派のフュージョンの名盤 »

2011年5月29日 (日曜日)

70年代ロック名曲のカバーが秀逸

ヴォーカル&ギターのデュオ・ユニット、Fried Pride(フライド・プライド)は、2001年のデビュー。類まれなる歌唱力を持つボーカリストShihoと超絶技巧のギタリスト横田明紀男の二人構成。この二人が、ディープ・パープル、EW&Fからビートルズと、ロック名曲のカバーに挑戦したサードアルバムが『Heat Wave』(写真左)。2003年6月のリリース。既に8年前のことになる。

スピード感溢れるギターのイントロが聴き手の度肝を抜き、Shihoの熱いシャウト系ボーカルが出てくると、なんとこれが、ディープ・パープルの定番名曲「スモーク・オン・ザ・ウォーター」。これ、今の耳で聴いても絶品です。

Shihoのボーカルが凄い。凄まじい疾走感を振りまきながら、少しイコライジングが効いた、そして、今までの女性ジャズ・ボーカルにはない、実に暴力的で挑みかかるようなボイスで「スモーク・オン・ザ・ウォーター」を唄いまくる。しかし、思い起こすに、ジャズのジャンルで、ディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」がカバーされたのって、初めでじゃなかろうか?

4曲目は、ビートルズナンバー。かの大名盤である「アビー・ロード」の冒頭、ジョン・レノンのボーカルで有名な「カム・トゥギャザー」。ここでのShihoのボーカルも凄いの一言。イコライジングを効かせ、暴力的に、小悪魔的に、それでいて、「カム・トゥギャザー」の楽曲のベースに流れるロックの雰囲気を十分に踏襲しながら、新しい「カム・トゥギャザー」を聴かせてくれる。
 

Fride_pride_heat_wave

 
そして、例えば「70年代ロックの名曲を題材にしたジャズ」というテーマがあれば、これほど相応しいカバー曲はないのではないか。そう、アース・ウインド&ファイヤーの「宇宙のファンタジー」。あの懐かしい、70年代後半のディスコ・ブーム。そのブームの中で、絶大なる人気を誇ったアース・ウインド&ファイヤー。うーん、懐かしい。

その最大のヒット曲のひとつである「宇宙のファンタジー」が、ジャズのヴォーカル&ギターのデュオで聴けるとは思わなんだ。ここでのShihoは、やや抑え気味に、しっとりした感じで、それでいて疾走感を十分に維持しながら「宇宙のファンタジー」を歌い上げていく。このトラック、実に出来が良く、きっとShihoって、この「宇宙のファンタジー」が好きなんじゃないかなあ。

以上の様に、積極的に「ロックの名曲」をカバーしているあたり、現在もなお、意味も無く新人デビューが続く、旧来型の女性ジャズ・ボーカルとは一線を画する、旧来のジャズから大きく離れてはいるが、その内容は、その本質は、最もジャズらしいアルバムと言えるのではないでしょうか?

最後に、ラストの「イエスタデイ」は、ビートルズの「イエスタディ」ではありません。ジャズの大定番スタンダードの「イエスタディ」ですので早とちりしないで下さいね(笑)。

 

がんばろう日本、がんばろう東北。自分の出来ることから復興に協力しよう。震災についての状況や松和のマスターの周りの様子や気持ちなどは、毎日、出来る限り、Twitterにて、つぶやくようにしました。

ユーザー名は「v_matsuwa」、名称は「松和のマスター」でつぶやいています。ユーザー名「v_matsuwa」で検索して下さい。 

Fight_3

★Twitterで、松和のマスターが呟く。検索で「松和のマスター」を検索してみて下さい。名称「松和のマスター」でつぶやいております。
 

« ついつい落涙してしまう・・・ | トップページ | 西海岸派のフュージョンの名盤 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 70年代ロック名曲のカバーが秀逸:

« ついつい落涙してしまう・・・ | トップページ | 西海岸派のフュージョンの名盤 »

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  
2022年10月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

カテゴリー