最近のトラックバック

« チェコ出身のジャズ・ベーシスト | トップページ | ピアノ職人は優れたベースと組む »

2011年4月25日 (月曜日)

実に硬派な欧州風ジャズである

ジョージ・ムラーツのベースの威力を感じ取ったのは、この『QUEST』(写真左)。このアルバムで、ジョージ・ムラーツの名を知った。

Dave Liebman (ss,a-fl), Richie Beirach (p), George Mraz (b), Al Foster (ds)というECM系のスーパースターが終結したスーパーバンド、「QUEST」の1981年のデビューアルバムです。

このアルバムを手に取ったのは、当時はディブ・リーブマンが目当て。1970年代、エレクトリック・マイルス・バンドの重要メンバーとして先鋭的なサックスを吹きまくったディブ・リーブマンである。そのディブ・リーブマンがメインストリームなジャズをやるのだ。これは聴きたいなあ、と思うのは当たり前。

しかも、ドラムのアル・フォスターも1970年代、エレクトリック・マイルス・バンドの重要メンバーである。そんなアル・フォスターがメインストリームなジャズをやるのだ。うへ〜っ、と思った。

そして、リッチー・バイラークは、ジャズ者初心者の当時、お気に入りのピアニストの一人。手数の多い、テクニック旺盛でありながら、良く唄うバイラークのピアノは、ジャズ者初心者の僕にとって判り易く、親しみ易いピアニストの一人だった。そんなバイラークがメインストリームなジャズをやるのだ。凄い、と思った。

しかし、このアルバムの冒頭「Dr. Jekyll And Mr. Hyde」を聴いて、ディブ・リーブマンは当然のことながら、その音を聴いて「えっ」と思ったのが、ジョージ・ムラーツのベースの音。質実剛健、正統派、太くて重心の低い、心地良くブンブン唸るベース。この生々しい太いベースの音は、米国のジャズではなかなか聴けない。「これ、誰や?」と思ったのは言うまでもない。 
 
Quest
 
このジョージ・ムラーツの正統派ベースの音が、欧州派なベースの音が、この『QUEST』のアルバム全体の雰囲気を決定づけているようだ。あのポリリズムの塊のようなアル・フォスターが、ヨーロピアンなセンシティブでテクニカルなドラミングを披露する。手数の多い、饒舌なバイラークも、いつになく落ち着いた耽美的で印象派的なピアノを聴かせてくれる。

そして、意外なことに、フロントのリーブマンも、ここでは純ジャズ、メインストリームなサックスではあるが、完全にその雰囲気は「欧州派」。実に、音がスッキリと通った、メリハリのある、透明感溢れるサックスを聴かせてくれる。あのリーブマンがヨーロピアンなサックスをフルートを聴かせてくれる。犯人は「ジョージ・ムラーツのベース」である(笑)。

まあ、それが実のところ、本当かどうかは知らないが、この『QUEST』というアルバムは、全編を通じて、ヨーロピアンな雰囲気満載である。不思議だなあ。ジョージ・ムラーツのベース以外は、米国のジャズメンなんだけどなあ。

ジャズの世界って、凄いベーシストがいるもんだなあ、と単純に感心した。そして、この『QUEST』を何回も聴いているうちに、もしかして、このジョージ・ムラーツのベースって、かなり凄いかも、と思うようになった。そして、ジョージ・ムラーツは僕のお気に入りのベーシストの一人となった。

とにかく、この『QUEST』を通じて、ジョージ・ムラーツのベースを知った、というか意識した。1981年の出来事である。

 

がんばろう日本、がんばろう東北。自分の出来ることから復興に協力しよう。震災についての状況や松和のマスターの周りの様子や気持ちなどは、毎日、出来る限り、Twitterにて、つぶやくようにしました。

ユーザー名は「v_matsuwa」、名称は「松和のマスター」でつぶやいています。ユーザー名「v_matsuwa」で検索して下さい。
 

Fight_3

★Twitterで、松和のマスターが呟く。検索で「松和のマスター」を検索してみて下さい。名称「松和のマスター」でつぶやいております。

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。
 

保存

« チェコ出身のジャズ・ベーシスト | トップページ | ピアノ職人は優れたベースと組む »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/80793/39752385

この記事へのトラックバック一覧です: 実に硬派な欧州風ジャズである:

« チェコ出身のジャズ・ベーシスト | トップページ | ピアノ職人は優れたベースと組む »

リンク

  • 松和 / ジャズ・フュージョン館
    ホームページを一新しました。「ジャズ・フュージョン館」と「懐かしの70年代館」の入り口を一本化し、内容的には、当ブログの記事のアーカイブを基本としています。  
  • 松和 / 懐かしの70年代館入口
    更新は停止し、新HPへ一本化中。新しいブラウザーではレイアウトが崩れたりと申し訳ありません。
2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

カテゴリー

常連さんのブログ

  • 70年代思い出の名曲
    music70sさんのブログ。タイトル通り、定期的に、70年代の懐かしのアルバムを紹介されています。なかなか、マニアックなアルバム選択、曲選択に、思わずニンマリしてしまいます。
  • いそいそジャズ喫茶通い
    yuriko*さんのブログ。都内のジャズ喫茶への訪問記録。ジャズと言えば『ジャズ喫茶』。敷居が高くて、と思っている方々に是非読んで頂きたいブログ。実際の訪問記録ですから読んでいて楽しく、実際の訪問時の参考になります。
無料ブログはココログ