Physical Graffitiの聴き方・1
去る25日の夜、我がバーチャル音楽喫茶『松和』の主力機、MacBook Pro 15がぶっ壊れて、以来、音楽的にはロックな日々が続いた。そう言えば、まだ、Led Zeppelinの聴き直しを終えていなかった。が、ここで、この聴き直しについて、ちょっと「寄り道」をしてみようと思う。
6枚目のオリジナル・アルバム、正式名称は『Physical Graffiti』。当初、この6枚目のアルバム用に書かれた曲は以下の8曲。
・Custard Pie
・In My Time Of Dying
・Trampled Under Foot
・Kashmir
・In The Light
・Ten Years Gone
・The Wanton Song
・Sick Again
が、大作が多すぎて、どう並べてもアルバム1枚の容量では収まらない。そこで、過去のアルバムのアウトテイクや他のセッションで制作された曲から7曲をピックアップ。その7曲を加えて出来上がったのが、2枚組の大作であり大傑作の『Physical Graffiti』である。
当時、LP1枚、片面収録が23分程度が限度。ZEPの様な大音量のハードロックの場合、あまり詰め込みすぎると針飛びがするので、片面収録20分程度が限度。確かに、この6枚目のアルバム用に書かれた曲は以下の8曲は、どうしたって、いずれかの曲をカットして時間短縮を図るしか、LP1枚に収録することが出来無い。逆に、いずれの曲もミックスを含めて完成度が高く、時間短縮が出来る曲は無いし、どの曲も時間短縮しては完成度が著しく落ちる。
しかし、現在はLPの時代では無く、CDの時代である。CD1枚で最長74分程度の連続収録が可能となった。ということは、1975年当時、既にCDの時代であったなら、この6枚目のアルバム用に書かれた曲は以下の8曲は、そのまま、1枚のアルバムとして収録された可能性がある。それでは、どういう曲順で、この8曲を並べるか。
どこの月刊誌か失念してしまったが、そんなコラム記事が載っていて、読んだ瞬間、これは面白いなあ、と思った。確かに、この6枚目のアルバム『Physical Graffiti』用に書かれた8曲は、他の過去のアルバムのアウトテイクや他のセッションで制作された曲とは、やはり「趣」が違う。では、その雑誌で書かれていた曲順とは・・・。
1. Custard Pie
2. The Wanton Song
3. Trampled Under Foot
4. In My Time Of Dying
5. In The Light
6. Ten Years Gone
7. Kashmir
8. Sick Again
なるほど。著者も書いていたが、1曲目の「Custard Pie」と2曲目の「The Wanton Song」の繋がり、というか「座り」がとても良い。プログレッシブな大曲「In The Light」と「Kashmir」のポジション取りも良く、特に、ジミー・ペイジが「この曲は、この『Physical Graffiti』の中でも、キーとなった曲だ」と指摘した「In The Light」をど真ん中に持ってきて、じっくりと聴かせるところも良い。なかなか秀逸な曲順ではないだろうか。
発想が楽しい企画ですね。1975年当時、既にCDの時代であったなら、この6枚目のアルバム用に書かれた8曲は、そのまま、1枚のアルバムとして収録された可能性がある。それでは、どういう曲順で、この8曲を並べるか。僕は、iTunesのプレイリストを使って、この8曲の曲順を組んで、違った角度で『Physical Graffiti』を楽しんでいます。
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