最近のトラックバック

« 何故か、このアルバムが苦手 | トップページ | キャンディーズの想い出 »

2011年4月21日 (木曜日)

鼻歌でも歌うかのように・・・

昨日は『Contemporary Readers』の悪口を書いた。まあ、本音なのだから仕方が無い。でも、それではこの時代のロリンズが浮かばれない。

『Contemporary Readers』から遡ること、1年4ヶ月。リバーサイドからリリースされた『The Sound Of Sonny』(写真左)は、打って変わって、伸び伸びとしたロリンズのブロウが聴ける佳作である。1957年6月11日の録音。ちなみにパーソネルは、Sonny Rollins (ts), Sonny Clark (p), Paul Chambers, Percy Heath (b), Roy Haynes (ds)。

『Contemporary Readers』とどこがどう違うのか。『The Sound Of Sonny』も、1曲平均4分ちょっと。『Contemporary Readers』と変わらない。でも、ロリンズのブロウは明らかに雰囲気が違う。『The Sound Of Sonny』では、リラックスして、鼻歌でも歌うかのように、気持ちのままにテナーを吹き上げている、そんな雰囲気がダイレクトに伝わってくる。

地元のニューヨークでの録音ということもあるし、メンバーも気心しれたメンバーということもあるだろう。『Contemporary Readers』では、米国西海岸のスター達が一同に会したセッションだったので、皆、平等にソロのスペースが与えられ、皆、平等な長さのアドリブが割り当てられていた、そんな気がする。

ロリンズって律儀な性格で、他のメンバーに対して十分過ぎるほど気を使う、という面がある。特に、他のメンバーが優れたジャズメンであり、初対面に近ければ近いほど、その度合いは大きくなるようで、自分を引っ込めてでも、他の優れたメンバーを前面に押し出す、人の良さというか、律儀なところがある。恐らく、『Contemporary Readers』では、それが出たんだろう。
 
Sound_of_sonny
 
さて、この『The Sound Of Sonny』は、自由奔放、大らかで伸び伸びとしたロリンズのブログが魅力な一枚である。バックのメンバーに遠慮することなく、自分の気持ちのおもむくままのブログを繰り広げる。バックのメンバーもそれを良しとして、ロリンズに対して効果的なバッキングを繰り広げる。全編を通して、いいセッションだと思います。

収録曲を眺めると、意外と有名スタンダードな曲は少ない。6.曲目の「Ev'ry Time We Say Goodbye」と、8曲目「It Could Happen To You」くらいかなあ。他の曲は、ちょっと地味かも。

解説を紐解くと、4曲目は「What Is There To Say」はナット・キング・コールの歌唱で、9曲目の「Mangoes」はローズマリー・クルーニーの歌唱で有名とのこと、どうもロリンズがそれらを意識して、この選曲となっているらしい。
 
ラジオから流れるポップス曲をチョイスして、ジャズで演奏する。そんな気楽で気安い雰囲気だったらしく、その気楽さ、気安さがロリンズのブロウに対して、良い影響を与えいているようだ。

とにかく、縦横無尽、自由奔放、大らかで明るく、ところどころで茶目っ気とユーモア溢れるブロウがとても楽しい。この『The Sound Of Sonny』は、ロリンズのそんな個性的なテナーを愛でることの出来る、なかなかの優れものだと僕は思う。

展開されるアドリブはシンプルで判り易く、ジャズ者初心者の方々にも十分に馴染むと思います。アルバム全体の収録時間も、43分半程度と適度な長さで、飽きも辛さも来ないと思います。ロリンズの個性的なテナーを感じるには、絶好の一枚としてお勧めです。我がバーチャル音楽喫茶『松和』でも、意外と良くかかりますよ(笑)。

 

がんばろう日本、がんばろう東北。自分の出来ることから復興に協力しよう。震災についての状況や松和のマスターの周りの様子や気持ちなどは、毎日、出来る限り、Twitterにて、つぶやくようにしました。

ユーザー名は「v_matsuwa」、名称は「松和のマスター」でつぶやいています。ユーザー名「v_matsuwa」で検索して下さい。
 

Fight_3

★Twitterで、松和のマスターが呟く。検索で「松和のマスター」を検索してみて下さい。名称「松和のマスター」でつぶやいております。

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

« 何故か、このアルバムが苦手 | トップページ | キャンディーズの想い出 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/80793/39699546

この記事へのトラックバック一覧です: 鼻歌でも歌うかのように・・・:

« 何故か、このアルバムが苦手 | トップページ | キャンディーズの想い出 »

リンク

  • 松和 / ジャズ・フュージョン館
    ホームページを一新しました。「ジャズ・フュージョン館」と「懐かしの70年代館」の入り口を一本化し、内容的には、当ブログの記事のアーカイブを基本としています。  
  • 松和 / 懐かしの70年代館入口
    更新は停止し、新HPへ一本化中。新しいブラウザーではレイアウトが崩れたりと申し訳ありません。
2017年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        

カテゴリー

常連さんのブログ

  • 70年代思い出の名曲
    music70sさんのブログ。タイトル通り、定期的に、70年代の懐かしのアルバムを紹介されています。なかなか、マニアックなアルバム選択、曲選択に、思わずニンマリしてしまいます。
  • いそいそジャズ喫茶通い
    yuriko*さんのブログ。都内のジャズ喫茶への訪問記録。ジャズと言えば『ジャズ喫茶』。敷居が高くて、と思っている方々に是非読んで頂きたいブログ。実際の訪問記録ですから読んでいて楽しく、実際の訪問時の参考になります。
無料ブログはココログ