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2011年4月 9日 (土曜日)

「ロンバケ 30th Edition」が来た

実は「大滝詠一」が大好きである。時は、1978年に遡るが、大学生になった僕はバイトも始めて、それなりに財力は強化された。高校時代、少ない小遣いをやりくりし、聴きたいLP全てに泣く泣く優先順位を付けて、順位の低いLPなんて、当時、高校時代の小遣いを前提とすると、5年後くらい先の入手予定(笑)になって愕然としていた時期から比べると、大学時代はかなりの「生活向上」であった。

当然、聴きたいなあ、でもなあ、と思っていたLPにも触手が伸びる。そんな時に、どうしても聴きたくて手に入れたアルバムが、大滝詠一の『Niagara Moon』。いや〜、日本にもこんなポップ・ロックがあるなんて、至極感動しました。しかし、意外と当時、一般的には「大滝詠一」の知名度は低く、「大滝詠一」が好きだと言えば、「ヲタク」「アウトロー」「変態」などというレッテルを貼られましたね〜(笑)。 

ですから、記念すべき1981年3月21日、大滝詠一『A LONG VACATION』が発売された時は溜飲が下がりました。が、発売当時は、まだまだ知名度が低く、耳の確かな、お洒落なマニアの間でその評判が広がっていった、そんな感じでした。その大滝詠一『A LONG VACATION』の初回盤を持っていますが(発売当時、予約までして購入した)、当時、いち早くこの名盤を入手し、聴き込んで、その素晴らしさを周りに伝承していった当時の思い出は、今でも自分の自慢話のひとつでもあります(笑)。今では「20世紀日本音楽史上、ゆるぎのないNo.1の地位を築いた大名盤」なんて言われていますが、発売当時は、30年後、そんなことになってようとは思いませんでしたね〜。

で、今回、2011年3月21日に、大滝詠一『A LONG VACATION 30th Edition』(写真左)がリリースされました。2001年3月21日には『A LONG VACATION 20th Edition』にリリースされていますので、また再リマスターの二番煎じか、と思ってしまいそうですが、それは普通のミュージシャンでの場合。大滝詠一氏の場合は、そんな安易な商売主義のアプローチをするはずがない。純粋に音楽的に意味の無いアプローチは、大滝詠一氏には全く無縁でしょう。

つまりは、10年ぶりのリマスター、というより新マスター(!)による改訂版です。大滝詠一氏、ご本人の言によると、2001年版はCD用のデジタル音源、今回の2011年版は、シングルボックス(今のところ実現していない)用のアナログ音源が基になっているとのこと。 なんと、アナログ音源が基となったリマスターなんですよ。この情報に初めて触れた時、僕は思わず目をひんむきましたね〜(笑)。なに〜、アナログ音源が基のリマスターだと〜。まだ、そんな音源を隠していたんやな〜。う〜ん、聴きたい。なんせ、アナログ音源を基に、そのアルバムを作成したミュージシャン本人がリマスターするんですからね。しかも、そんじょそこらのミュージシャンでは無い。大滝詠一ですぞ。
 

A_long_vacation_2011

 
『A LONG VACATION』に収録された曲の素晴らしさや演奏の素晴らしさは、もうあちらこちらの書籍、サイト等で語り尽くされているので、そちらをご覧頂くとして、今回のリマスターはどうなのか、アナログ音源が基となったリマスターはどうなのか、これ一点で、今回のブログはまとめてみたいと・・・。

ズバリ一言「素晴らしい」。アナログ時代、LP時代の音の雰囲気が良く踏襲されています。当然、現在の最新の機材を使用してのリマスターなので、音の分離については今の音源の方が優れているのは当たり前なんですが、ヴォーカルも含めたアンサンブルがひとかたまりになって、スピーカーから飛び出てくる、いわゆる「モノラル」っぽい音の雰囲気が実に良い。当然、LPと同じ音だ、なんてことは言いませんが、アナログ的な音、つまりはLP時代の音の雰囲気が、今回のリマスターでは良く表現されています。

実に「ニクイ」リマスターです。さすがは大滝詠一。当たり前のリマスターはしない。2001年の『A LONG VACATION 20th Edition』が、デジタル音源がベースの究極のリマスターだとすれば、今回の『A LONG VACATION 30th Edition』は、アナログ音源がベースの究極のリマスターと言えるでしょう。

デジタル音源については、それはそれで良い感じなんですよ。ヴォーカルのサ行の響きやエコーの残り方、パーカションのアタック感、音像の奥行きについては、デジタル音源ならではの良さがあります。ただ、音のエッジが鋭く立っているので、アルバム全曲聴き通すとちょっと耳が疲れます。

逆にアナログ音源については、もともとLP時代のアルバムのリマスターですから、当時のアルバムの音の雰囲気を踏襲するには、当然、アナログ音源のリマスターが最良でしょう。しかし、音源がアナログだからといって、適当にリマスターすれば、当時のLPの音の雰囲気が再現出来るかと言えば、それは違うでしょう。もともとCDはデジタル・フォーマットですから、アナログ音源を基にしていても、どこかでデジタルの要素が入ってくる。そんな絡繰りを踏まえて、どうやって、リマスターを仕上げていくか。やはり、リマスターには「思想」が必要で、今回の大滝詠一氏の手なる 『A LONG VACATION 30th Edition』のリマスターには、大滝詠一氏のリマスターに対する確固たる思想を感じます。

アナログ的なリマスターなので、ノスタルジックな雰囲気に浸れることは浸れますが、やはり、今回の『A LONG VACATION 30th Edition』は、現代の、現時点でのアナログ音源を基としたリマスターの「最高の成果」のひとつとして捉えた方が良いかと思います。音的には優れているとは言い難い、CDという制限のあるデジタル・フォーマットの下で、ここまでのリマスターが出来るんだ、と改めて感動しました。

ふふふっ、実はですね〜、今回は、この『A LONG VACATION 30th Edition』と同時に『NIAGARA CD BOOK I』(写真右)がやってきたんですよね。久しぶりのお宝ゲットである。これから暫くは「大滝詠一」がブームです(笑)。

 

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