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2011年3月18日 (金曜日)

過去、現在、未来

いや〜、昨日の夕方は大混乱でした。夕方いきなり、経産相が「予測不能の大規模停電の恐れ」という発表を行い、加えて、帰宅通勤電車の更なる間引きを支持したから、もう大変。17時に急遽、緊急退社命令が出て、即、帰宅の途へ。
 
緊急退社命令が出て、ほぼ即、退社し、通常とは違う、練りに練った「災害用」ルートでの帰宅と相成った。相当混雑したが、途中、ラッキーにも座れたりして、なんとか通常の1.5倍の所要時間で帰宅できた。それでも、相当の満員電車だったので、押し合いへし合いで、今日もまだ足腰が痛い。

しかし、そんな大事なこと、海江田万里経済産業相よ、もっと早く言え。東京は大混乱やぞ。パニック寸前。よくよく聞くと、「予測不能の大規模停電の恐れ」は朝から予測されていたとのこと。これって人災や。そろそろ、ええ加減にしてほしい。
 
ということで、昨日のブログは急遽、お休みしたのですが、ジャズは聴いています。やっぱり、ジャズは良いですね。音楽を聴ける立場の自分は幸せ者だと思います。それでも僕はジャズを聴く。僕の人生のベースは音楽やからね〜(本業は全く違う業種ですが・・・)。
 
さて、そんな政府の体たらくにあきれ果てながらも、僕は僕なりに、明るい情報を発信しようとジャズを聴く。知らず知らずのうちに、今の状況に合ったアルバムを選んでしまう。特に、ぴたっとくるアルバム・タイトルは無条件で選んでしまう。
 
ということで、選んだアルバムが、Chick Corea(チック・コリア)の『Past, Present & Futures(邦題:過去、現在、未来)』(写真左)。2000年9月の録音。パーソネルは、Chick Corea (p), Avishai Cohen (b), Jeff Ballard (ds)。チックは、90年代に入って、若手実力派をメンバーにて「オリジン」というメインストリーム・ジャズのグループを結成して活動していたが、その「オリジン」からベースとドラムをピックアップして作られたピアノ・トリオである。
 
Past_present_furures_2
 
2曲目の、ファッツ・ウォーラー作の美しいワルツ「Jitterbug Waltz」以外、全てオリジナル曲ということからも、このアルバムに対するチックの気合いを感じる。その気合いに、若手実力派のリズム・セクションが応え、実に硬派な、実に現代的なピアノ・トリオの演奏を聴くことができる。
 
まず、ベースのアヴィシャイ・コーエンが凄い。ぶっとい音のベース・ソロが実に魅力的。派手派手しいテクニックをひけらかすのではない、堅実かつ安定度抜群、加えて、音が太く、胴が鳴るベースは唯一無二。何気なく弾き進めているベースは「バカテク」そのもの。今までに無い、ぶっとい音のベースは、アヴィシャイの個性で一杯だ。
 
そして、柔軟かつ躍動的なジェフ・バラードのドラムにも惚れ惚れする。ジェフのドラミングも、決して派手派手しいテクニックをひけらかすのではない、堅実かつ安定度抜群、加えて、変幻自在、硬軟自在、切れ味抜群のドラミングはバラードの個性。苦労することなく、バンド全体のビートのうねりに身を委ねるように、自然体で叩きまくるドラミングですが、これ「バカテク」の塊。どうやって叩いているのか、動画で見てみたい。
 
そして、チック御大もそんな若手実力派のリズム・セクションの刺激されて、テクニック抜群、切れ味抜群、歌心抜群のピアノ・ソロをバンバン繰り出してくれる。チックのピアノ・トリオなんで、ロマンティシズム溢れるフレーズ満載と思いきや、どうしてどうして、彼お得意のロマンティシズムを封印し、全編、かなり硬派な純ジャズなピアノ・トリオの演奏が繰り広げられています。
 
かなり硬派なんですが、ところどころ、十八番のスパニッシュなフレーズが見え隠れして、いや〜チックらしいな〜、なんて思うところはご愛嬌(笑)。
  
さすがにチックの紡ぎ出すピアノのフレーズが、メロディアスで美しくはありますが、かなり硬派な内容のピアノ・トリオなので、ジャズ者初心者の方々には、ちょっときついかもしれませんね。ジャズ者中級者以上の方々に大のお勧めです。現代ピアノ・トリオのプロトタイプ的な演奏がギッシリと詰まっています。聴き込んでいくと意外と奥の深い演奏が実に楽しいアルバムです。
 
 
 
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コメント

今回の震災は心がへし折れる。津波の恐怖、原発の爆発からの放射能漏れ・・・
被災された方々とともに心を寄せたいと思うのはあまりにも欺瞞的な想いなのかもしれない。何故なら私は、衣食住足りてるからだ。

チック・コリアいいなー。昔スイングジャーナルの雑誌に愛犬と共に写っていたグラビアに彼の人間性を感じた。
今日はレイ・ブライアントのコン・アルマのアルバムを聴いて、へし折れた心に少しばかりの水を注いだ。

Emily Emilyさん、はじめまして、松和のマスターです。
 
コメントありがとうございました。

「被災された方々とともに心を寄せたいと思うのはあまりにも欺瞞的な
想いなのかもしれない。何故なら私は、衣食住足りてるからだ。」
 
その通りだと思います。心を寄せるよりは、まず、自分の周りで
出来ることから始めています。節電しかり、節制しかり、そして、
ジャズしかり。私もジャズを聴きながら、へし折れた心を、少しずつ
修復しています。
 

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