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2011年3月21日 (月曜日)

元気が欲しい、元気を貰う

今日の様な冷たい雨は気が滅入る。震災の復興の足取りも、原発の問題で足踏みどころか、後退気味に感じる。政府は初動の誤りについて、どう禊ぎをそそぐのか。消防庁や自衛隊など、現場の皆さんは本当にしっかり頑張っていただいている。しかし、どうにもこうにも中央の対応が、非常に他人事の様な冷静な対応に、かなりの苛立ちを感じる。
 
こんな冷たい雨の日は元気が欲しくなる。普通の日でも、こんな冷たい雨の日は、ちょっと気が滅入るのだが、今のような有事の状況の時にはなおさらである。気が滅入る。元気が無くなる。でも、それではいけないことも自分で判っている。元気が欲しい。元気を貰おう。
 
そんな時は、ポジティブで明るく陽気なフュージョンが良い。今日は、渡辺貞夫、ナベサダさんの『オレンジ・エクスプレス』(写真左)を聴く。1981年NY録音。デイヴ・グルーシンとの絶妙のコンビネーションも、このアルバムでは成熟の極み。
 
『マイ・ディア・ライフ』『カリフォルニア・シャワー』『モーニング・アイランド』と続いたデイヴ・グルーシンとのコラボ。この『オレンジ・エクスプレス』で一応の終結を見ることになる。当然、その内容は成熟の極み。フュージョン・ジャズの集大成としての素晴らしい内容と演奏には、今の耳でも聴き応え十分である。
 
何と言っても、冒頭のタイトル曲「オレンジ・エクスプレス」だろう。このポジティブで躍動感溢れる、明るく陽気で楽しいフュージョン・ジャズは、フュージョン・ジャズの傑作の1曲と言っていいだろう。スチール・パンの音も楽しく、既に前奏から、その躍動感に心躍る。加えて、ナベサダさんのアルトの疾走感が見事。テクニックも素晴らしく、そのポジティブな躍動感は、ナベサダさんの面目躍如。
 
Orange_express_2
 
『マイ・ディア・ライフ』『カリフォルニア・シャワー』『モーニング・アイランド』と比べて、より躍動的、より激情的な、ナベサダさんのソロ・パフォーマンスが、この『オレンジ・エクスプレス』全編に溢れている。前3作に比べて、圧倒的なパフォーマンスである。部分部分では鬼気迫るものがある。フュージョン・ジャズはお洒落でクールな印象があるが、どうして、この『オレンジ・エクスプレス』の、どの演奏も熱気溢れる躍動感溢れるものばかり。
 
パーソネルを眺めると錚々たるメンバーが顔を揃えている。マーカス・ミラーがいる、リチャード・ティー、ジョージ・ベンソンもいるし、ボビー・ブルームもいる、そして、何時になく、アレンジャーのデイブ・グルーシンもキーボードをガンガンに弾き倒し、参加メンバーが皆、躍動感溢れる熱い音を出していて、非常にポジティブな気分にさせてくれる。
 
このアルバムはフュージョン・ジャズの集大成と位置づけられる作品であると同時に、次にくる「スムース・ジャズ」のトレンドを先取りしていて、フュージョン・ジャズの歴史的には実に興味深い内容になっている。冒頭の「オレンジ・エクスプレス」はフュージョン・ジャズだが、2曲目以降は、明らかに「スムース・ジャズ」の演奏方向性を示唆していて、確実に時代を先取りしている。
 
今日は、この『オレンジ・エクスプレス』を3度聴いて、確実に元気を貰った。一昨日からの鼻風邪もちょっと快方に向かいつつある。明日の午後からは雨も上がるという。ポジティブに行こう。まだまだ、原発の問題、被災地の問題、明るい話題は少ないが、これ以上、悪くはならないのでは、という雰囲気になってきた。
 
 
 
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