最近のトラックバック

« 元気が欲しい、元気を貰う | トップページ | 楽しくポップな「バグス」 »

2011年3月22日 (火曜日)

日本フュージョンの古典的優秀盤

1970年代後半は、ジャズの世界は、フュージョン・ブーム一色で盛り上がった訳だが、フュージョン・ブームの中心は米国。1950年代、ハードバップ時代と同様に東海岸と西海岸に分かれて、それぞれ特徴のある優れたフュージョン・ジャズを輩出していた。
 
日本は、と言えば、演奏テクニック的には、まだまだ米国の後塵を拝した格好になってはいたが、急激にその差は縮まっていたような、そんな印象がある。確かに、米国フュージョン・ジャズは、演奏テクニック的に圧倒的に優れていて、優秀盤と呼ばれるアルバムは、それぞれ聴く度に、その演奏テクニックに「驚き」、その演奏展開に「ビックリ」。
 
でも、日本のフュージョン・ジャズも、なかなかに健闘していた様に思う。それでも、健闘しているなあ、と実感として感じとれるようになったのは、たぶん、1980年に入った辺りかと思う。1980年にリリースされる日本フュージョン・ジャズのアルバムは、なかなか優れた内容のアルバムが多く、米国に遅れること数年。それでも、当時、リアルタイムで体験しつつ、日本フュージョン・ジャズの成熟については、新譜を聴く度に、ワクワクしたものだ。
 
そんな日本のフュージョン・ジャズの状況を追体験できるアルバムが、この2〜3年の間に、沢山再発されている。そんな再発ものの中で、嬉しい再発だった一枚が、阿川泰子の『Sunglow』(写真左)。1981年のリリース。アレンジも松岡直也を迎え、ブラジリアン・ポップなフュージョン・ジャズが満載。
 
松岡直也のアレンジは、当時の時代の流行をシッカリと反映したもので、「古い」と切り捨てる方々もいらっしゃるみたいだが、僕は「古い」とは思わない。ブラジリアン・ポップなアレンジとして、これはこれで「普遍的なもの」と僕は思う。
 
とにかく全編、ポップでポジティブで明るいフュージョン・ジャズがとても楽しい。そんなブラジリアン・ポップなアレンジをバックに、阿川泰子のライトでポップな「癖のある歌唱」で、爽やかに唄いまくる。この阿川さんの「癖のある歌唱」が、なぜか僕のツボに「はまる」んですよね。
 
Sunglow
 
耳について離れないというか、たまに聴きたくなるというか。決して、正統派ジャズ・ボーカルとして聴くと、物足りない感が沸々と頭をもたげるのだが、松岡直也のブラジリアンなアレンジが、それを緩和し、阿川さんのボーカルで良しとしてしまう。このアルバム、ある意味、「アレンジの勝利」的なアルバムですね。それほど、阿川さんのボーカルに、松岡直也のアレンジがピッタリである。
 
バックの演奏もかなり優れた内容になっていて、阿川さんのボーカルが無くても、十分鑑賞に耐えるインストである。ちなみにパーソネルは、
 
Naoya Matsuoka(arr, key)
Shuichi "PONTA" Murakami(ds)
Yuji Nakamura(b)
Takayuki Hijikata, Akira Wada(g)
Pecker, Martin Wilwerber, Yoichi Mishima(per)
Hidefumi Toki, Takeshi Ito(sax)
Kazumi Takeda, Kenji Nakazawa, Kenji Yoshida(tp)
Michio Kagiwada, Tadanori Konakawa(tb)
 
いや〜、錚々たるメンバーですね。特に、ブラジリアン・ポップの要となるのはドラムとパーカッション。ちなみにドラムは、村上ポンタ秀一さんが担当、パーカッションは、当時の第一人者ペッカーが担当。そりゃ〜出来が良い訳だ。この『Sunglow』、リズム・セクションがとにかく好調で、このリズム・セクションの成功が、この『Sunglow』のアルバムとしての成功につながっている。
 
阿川泰子と言えば、大学時代の親友が大好きで、この『Sunglow』については、繰り返し繰り返し、車の中で聴かされた思い出があります。1970年代の後半から1980年代初頭では珍しい、美女ジャズ・シンガーでしたから、その成熟した「大人の女」の雰囲気に、僕たち、当時の大学生は「やられた」ように思います(笑)。しかし、僕の下宿の部屋に、阿川泰子のでっかいポスターを貼られたのには参った(笑)。
 
本格的なジャズ・ボーカルの様にコッテリせずに、ポップであっさりとフュージョン・ジャズのライトな演奏に乗って唄う感じが、実に良かった。当時は、この『Sunglow』は、朝、起き抜けの一枚だったような記憶があります。『Sunglow』を聴きながら、いきつけの喫茶店で、モーニング・セットを食する。それが、当時、僕たちのお洒落な生活の一部でありました(笑)。今でも、この『Sunglow』は午前中、それも晴れた日の午前中に、良くかけるような気がします。
 
さて、震災についての状況や松和のマスターの周りの様子や気持ちなどは、毎日、出来る限り、Twitterにて、つぶやくようにしました。
  
ユーザー名は「v_matsuwa」、名称は「松和のマスター」でつぶやいていますので、よろしくお願いします。ユーザー名「v_matsuwa」で検索をかけたら出てきますよ〜。
 
 
 
★Twitterで、松和のマスターが呟く。検索で「松和のマスター」を検索してみて下さい。名称「松和のマスター」でつぶやいております。
 
★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

« 元気が欲しい、元気を貰う | トップページ | 楽しくポップな「バグス」 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/80793/39327686

この記事へのトラックバック一覧です: 日本フュージョンの古典的優秀盤:

« 元気が欲しい、元気を貰う | トップページ | 楽しくポップな「バグス」 »

リンク

  • 松和 / ジャズ・フュージョン館
    ホームページを一新しました。「ジャズ・フュージョン館」と「懐かしの70年代館」の入り口を一本化し、内容的には、当ブログの記事のアーカイブを基本としています。  
  • 松和 / 懐かしの70年代館入口
    更新は停止し、新HPへ一本化中。新しいブラウザーではレイアウトが崩れたりと申し訳ありません。
2017年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        

カテゴリー

常連さんのブログ

  • 70年代思い出の名曲
    music70sさんのブログ。タイトル通り、定期的に、70年代の懐かしのアルバムを紹介されています。なかなか、マニアックなアルバム選択、曲選択に、思わずニンマリしてしまいます。
  • いそいそジャズ喫茶通い
    yuriko*さんのブログ。都内のジャズ喫茶への訪問記録。ジャズと言えば『ジャズ喫茶』。敷居が高くて、と思っている方々に是非読んで頂きたいブログ。実際の訪問記録ですから読んでいて楽しく、実際の訪問時の参考になります。
無料ブログはココログ