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2011年3月29日 (火曜日)

探せばあるもんだなぁ

昨日、「ジャズ喫茶で流したい」シリーズの第26回目として、Donald Harrison, Billy Cobham & Ron Carter『New York Cool(Live in BlueNote)』をご紹介した。そして、このライブ盤で、ビリー・コブハムのドラミングを見直した。何を見直したって、クロスオーバーからファンク・ジャズまで、フュージョン畑のドラマーだと思っていたが、純ジャズへの適応度も素晴らしいのだ。

純ジャズな、メインストリーム・ジャズなビリー・コブハムは、今まで全く意識していなかった。いやはや、ジャズとは、ジャズメンとは奥が深いものである。まだまだだな、と自分の不明を恥じると共に、だからジャズって面白いんやな〜、と嬉しくなったりもする。

さて、それでは、他にビリー・コブハムがメインストリーム・ジャズをやっているアルバムはあるのか。それが、探せばあるもんなんですね。いや〜ジャズって奥が深い。Billy Cobhamがリーダーの『Nordic』(写真左)である。1996年のリリース。ちなみにパーソネルは、Billy Cobham (ds), Bugge Wesseltoft (key), Tore Brunborg (ts,ss), Terje Gewelt (b)。

これ、なかなかの内容です。パーソネルを見渡すと、日本で名前の通っているプレイヤーは、ドラムのビリー・コブハムだけですが、他のプレイヤーのレベルも相当なものです。

テナー&ソプラノ・サックスのTore Brunborg(トーレ・ブルンボリ)、キーボードのBugge Wesseltoft(ブッゲ・ヴェッセルトフト)はノルウェーのフィーチャー・ジャズの若手有望株。テリエ・ゲヴェルトは、ノルウェーのジャズレーベルResonant Music の主催者でもある、ノルウェー・ジャズの中核ベーシスト。そう、リーダーのビリー・コブハム以外、北欧ジャズの精鋭メンバーが脇を固めているんですね。そう言えば、アルバムタイトルが『Nordic』でしたね(笑)。
 

Nordic
 

この『Nordic』でも、ビリー・コブハムの純ジャズに適応したドラミングは素晴らしい。千手観音と呼ばれる、いったい何本の手で叩いているんだ、と考え込んでしまうほどのポリリズムと豊かな音のバリエーション。マシンガン奏法と相まって、イメージ的には、トニー・ウィリアムスを彷彿とさせるが、トニーよりも音のバリエーションが豊か。合わせて、純ジャズをやる時は、素晴らしく繊細で美しいドラミングを惜しげもなく披露するものだから、これはもう「たまりません」。

サックスのトレー・ブルンボリのブロウも実に良い。スタイルは、ウェイン・ショーター的雰囲気なんだが、ショーターより、その音色は、カッチリというかクッキリしている。恐らく音程が良いんだろう。フリーキーなブロウを繰り広げても喧しくならない。北欧ジャズ独特の透明感のあるサックスが実に気持ち良い。ソプラノ・サックスの音色の美しさも特筆ものです。

キーボードのブッゲ・ヴェッセルトフトも良い。欧州ジャズの雰囲気そのままに、北欧ジャズの透明感を加えて、淡々と印象的なフレーズを紡ぎ上げていく。そして、このカルテットの要は、ベースのテリエ・ゲヴェルト。このテリエ・ゲヴェルトのベース、良い音させてます。ゴリッガリッ、ブンブンと実に心地良い生ベースの音が、他の楽器の響きを妨げることなく、しっかりと演奏のボトムをガッチリと支えています。

収録されている曲がどれも良い曲ばかり。録音も実に良く、メインストリーム・ジャズの佳作だと思います。お勧めです。そして、何より、ドラムのビリー・コブハムが良い。コブハムが前面で出るのでは無く、しっかりとバックで支え、バンド全体が、しっかりとアンサンブルとしてまとまっているところに、コブハムのリーダーとしての力量も感じます。良いアルバムです。

  
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