最近のトラックバック

« ELP者の「マスト・アイテム」 | トップページ | ピアノ・トリオの代表的名盤・19 »

2011年3月 7日 (月曜日)

小粋でハード・バップな佳作・1

ジャズの世界には、ジャズ入門本やアルバム紹介本に挙がらない佳作は沢山ある。特に、ハード・バップ時代には「紹介されない佳作」が多々あるので、我々、アルバム収集家にとっては宝の山。
  
ジャズ者初心者の方々には、わざわざ、そんなジャズ入門本やアルバム紹介本に挙がらない、マイナーなアルバムを手に入れろとは言わない。でも、このマイナーなアルバム達の内容が、これまた「なかなか」だったりするのだ。
 
そんな小粋でハード・バップな佳作は、ブルーノートなど、ジャズの歴史に名を残したジャズ専門レーベルにゴロゴロしている。そして、意外にも、大手総合レーベルにも、ひっそりと、そんな小粋でハード・バップな佳作が潜んでいたりするから、ジャズは隅に置けない。
 
Art Blakey & The Jazz Messengersの『Hard Bop』(写真左)も、そんな小粋でハード・バップな佳作の一枚。しかも、初出は、当時、大手総合レーベルだった、コロンビア・レーベルからのリリースである。しかし、このアルバムは、ジャズ入門本やアルバム紹介本に挙がることは、ほとんど無い。
 
ちなみに、パーソネルは、Bill Hardman (tp) Jackie McLean (as) Sam Dockery (p) Spanky DeBrest (b) Art Blakey (ds)。録音時期は、1956年12月。盟友ホレス・シルバーと袂を分かった後のThe Jazz Messengersのスタジオ録音である。
 
このアルバム全体に漂うハード・バップな熱気が良い。演奏全体のレベルは決してハイレベルとは言えないところも見え隠れするんですが、ハード・バップな熱気が、そんな「アラ」を覆い隠してしまいます。
 
Art_blakey_hard_bop
 
まず、若き日の、アルト・サックスのジャキー・マクリーンが絶好調。当時25歳。少しマイナーに外れた、ちょっと調子外れな、ストレートなブロウは、どこからどう聴いたって、マクリーンです。このアルバムでは吹きまくりです。疾走感溢れるマクリーン。素晴らしいです。
 
トランペットのビル・ハードマンも健闘しています。テクニック的には「ちょっとなあ」というところもあるんですが、同じフロントのマクリーンに煽られて、溌剌とペットを吹いているところは好感度アップ。
 
マクリーンとのユニゾンがなかなかハード・バップしているんですが、ところどころで、タイミングが合わなかったり、ピッチを外したりで、細かいことを言えば、いろいろあるんですが、まあ良いでしょう。熱気に免じて許してしまおう(笑)。
 
ピアノのサム・ドッケリーは、完全にバド・パウエルのスタイルを踏襲。ほとんどバド・パウエルそっくり。まあ良いでしょう。熱気に免じて許してしまおう(笑)。加えて、ベースのスパンキー・デブレストは・・・ちょっと目立ちません(笑)。ハード・バップな熱気溢れる演奏の中で、唯一、ベースが弱いかなあ。
 
リーダーのアート・ブレイキーは、もちろん絶好調。ナイアガラ・ロール全開、フロントを煽る「カカカカカ」も全開。バップなドラミングが炸裂しまくりです。とにかくフロントを煽る煽る。このアルバムに漂うハード・バップな熱気は、リーダーのブレイキーのドラミングに負うところが大きい。
 
そう言えば、タイトルからして「ハード・バップ」(笑)。1956年12月。ビ・パップからハード・バップへ急激に移行する激動の時代に生まれたアルバム。タイトル通りの「ハード・バップ」な醍醐味がギッシリ満載の佳作です。普段着で聴き流せる「小粋なハード・バップ」が心地良い。 
 
 
 
★Twitterで、松和のマスターが呟く。検索で「松和のマスター」を検索してみて下さい。名称「松和のマスター」でつぶやいております。
 
★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

« ELP者の「マスト・アイテム」 | トップページ | ピアノ・トリオの代表的名盤・19 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/80793/39142356

この記事へのトラックバック一覧です: 小粋でハード・バップな佳作・1:

« ELP者の「マスト・アイテム」 | トップページ | ピアノ・トリオの代表的名盤・19 »

リンク

  • 松和 / ジャズ・フュージョン館
    ホームページを一新しました。「ジャズ・フュージョン館」と「懐かしの70年代館」の入り口を一本化し、内容的には、当ブログの記事のアーカイブを基本としています。  
  • 松和 / 懐かしの70年代館入口
    更新は停止し、新HPへ一本化中。新しいブラウザーではレイアウトが崩れたりと申し訳ありません。
2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

カテゴリー

常連さんのブログ

  • 70年代思い出の名曲
    music70sさんのブログ。タイトル通り、定期的に、70年代の懐かしのアルバムを紹介されています。なかなか、マニアックなアルバム選択、曲選択に、思わずニンマリしてしまいます。
  • いそいそジャズ喫茶通い
    yuriko*さんのブログ。都内のジャズ喫茶への訪問記録。ジャズと言えば『ジャズ喫茶』。敷居が高くて、と思っている方々に是非読んで頂きたいブログ。実際の訪問記録ですから読んでいて楽しく、実際の訪問時の参考になります。
無料ブログはココログ