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2011年2月26日 (土曜日)

実は「The Who」は奥が深い

本業の方で、一昨日の夜から今日にかけて、久しぶりに関西方面に出張があった。もともと、大阪が僕の故郷でなので、関西地方の雰囲気、空気は身体に感性にフィットする。やっぱり関西はええ、やっぱり大阪はええ(笑)。
 
往き帰りの新幹線の移動時間は、貴重な音楽鑑賞の時間。結構まとまって時間が取れるので、いろいろ、アルバムを聴くことが出来る。折角の新幹線の移動である。日頃聴けないロックを中心に、いろいろ聴いた。
 
そんな中、帰りの新幹線の中で、The Whoの『Quadrophenia(四重人格)』(写真左)を聴いた。本当に、久しぶりなんだが、このアルバムは名盤である。発売当時、LP2枚組。それだけのボリュームなのに、とても充実した内容である。実は、僕はこのアルバムで、The Whoの凄さを認識し、The Whoが好きになった。
 
しかし、このアルバムは最初から、自発的に聴こうと思って聴いた訳では無い。実は、The Whoというバンド自体、全く気にかけていなかった。なぜなら、僕の高校時代、The Whoは何故か人気が無かった。周りの皆が認めないバンドである。まだロックを聴き始めて1年そこそこ。まずは周りに迎合することが一番だった。まあ、後で考えると情けない話ではあるが・・・(笑)。
 
そういうことを思い返しながら、このアルバムとの初めての出会いを思い出していた。それは高校時代に遡る。その頃、自分がこれと思ったアルバムを部員に自慢する習慣があった、そこで、である・・・。
 
僕が高校2年の頃。ある日、高校時代、部活で僕が所属していた映研の先輩Muさん。颯爽と部室にやって来て、得意げにこのアルバム、The Whoの『Quadrophenia(四重人格)』を高々と差し上げた。しかし、部員一同、ちょっと一瞥しただけで無視。部室の雰囲気は「なんや、The Whoか〜」って白けた雰囲気漂い、先輩Muさん、狼狽して「え〜、なんでなんで」。それだけ、The Whoって、当時、なぜか日本では人気が無かったんやなあ。
 
Quadrophenia
 
実は、この時の情景をしっかりと覚えていて、The Whoの『Quadrophenia(四重人格)』は、大学に入って、バイト代が稼げるようになって、購入に至った。なんせLP2枚組である。高校時代には決して手に入れる事は出来ない。The Whoより、欲しいアルバムは他に沢山あった。でも、なぜか、先ほどの映研の部室の風景、先輩Muさんの困惑した顔が脳裏をよぎる。やっぱり手に入れて自分の耳で聴かなければと、強く思っていた。
 
自分の耳で聴いて思った。このThe Whoの『Quadrophenia(四重人格)』は名盤です。The Whoのスタジオ録音のアルバムとしては第6作目に当たる。いわゆる、当時の雑誌が名付けた「ロック・オペラ」と呼ばれるコンセプト・アルバムである。でも、この「ロック・オペラ」という比喩が判らない。聴くと判るんだが、これって「プログレッシブ・ロック」じゃあないのか?
 
1人の少年の心の葛藤と精神的な成長がロック演奏によって、壮大な音絵巻のように展開される。演奏自体は実にハードボイルドで、「硬派なプログレッシブ・ロック」という音の出で立ちである。とにかく、The Whoの演奏自体、非常に優れたものである。これだけ、そのテクニックとその音の展開、その独特なリズム感。ビートは冴えまくり、シンセのアレンジ秀逸。The Whoは隅に置けない、非常に優れたロック・バンドだった。
 
良いアルバムです。「硬派なプログレッシブ・ロック」という音の出で立ちは、今でも古さを感じません。十分に聴き応えのあるコンセプト・アルバムです。僕はこのアルバムで、The Whoがなんとなく判るようになりました。やっぱり雑誌とかの評論を頭で信じての聴かず嫌いは良くない。この『Quadrophenia(四重人格)』は音楽を聴く上での、僕自身への「戒め」の一枚です。
 
いや〜、映研の先輩Muさんは間違っていなかった。先輩Muさんの耳は確かだった。スミマセン、あの時、無視して。あの時の先輩Muさんの困惑した顔は、今でも忘れる事が出来ません(笑)。
 
 
 
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