最近のトラックバック

« 再々結成オールマンズの傑作 | トップページ | チックのファンタジー3部作・1 »

2011年2月 3日 (木曜日)

トラッド・ジャズも良いもんだ

ルイ・アームストロングを聴いている。ルイ・アームストロング(Louis Armstrong)は、トランペット奏者、歌手。サッチモ(Satchmo)という愛称で呼ばれる。ジャズ初期の頃、ジャズをポップス・ミュージックへ発展させた、偉大なジャズ・ミュージシャンである。
  
そのだみ声を活かしたボーカルは、独特の個性を発散する。どこから聴いても「サッチモ」のボーカルであることが判る。凄い個性だ。だみ声なので下手くそっぽく聴こえるが、良く聴き込むとそのボーカル・テクニックが確かなものであることが良く判る。
 
サッチモのトランペットは素晴らしい。音の大きさ、ブリリアントな響き、テクニック、どれをとっても素晴らしい。しかも、アドリブのフレーズが意外と洒落ていて粋である。後のハードバップ時代のアドリブ・フレーズと比較しても全く遜色が無い。ジャズの歴史の中で、最初の天才ジャズ・トランペッターだろう。
 
ただ、サッチモの活躍した時代は、1920年代〜60年代。特に若かりし頃、全盛を誇ったのは、1920年代〜50年代前半が中心。若かりし頃の録音は音質に難点があるのが残念。しかし、このアルバムは、1954年に吹き込まれたもので、その音質もまずまず。サッチモの天才的なボーカルとトランペットを生々しく伝えてくれる。そのアルバムは『Plays W.C. Handy』(写真左)。
 
Plays_wc_handy
 
冒頭の「セントルイス・ブルース」を聴くだけで、サッチモのボーカルとトランペットの個性を十分に感じ取る事が出来る。というか、「セントルイス・ブルース」を聴き終えるとドッと疲れがでる位、その個性とテンションがギッシリと詰まっている。
 
全編、W.C. Handy作の全曲ブルースナンバーという企画盤。豪快かつ哀愁を感じさせる独特なボーカルは、ジャズ・シンガーというよりは、ブルース・シンガーに近い。だみ声なので、最初は取っつき難いが、聴き馴れてくるに従い、その良さが心に染みてくる。そうなれば完璧に「やみつき」である(笑)。
 
ジャズを聴き始めた頃、ジャズ者初心者の頃は、このサッチモの良さが全く判らなかった。こんなだみ声のボーカルどこが良いんや、と思った。でも、トランペットは違った。音の大きさ、ブリリアントな響き、テクニック、これって凄いと思った。そして、時が経ち、年齢を重ねるにつれ、サッチモのボーカルの良さが徐々に判ってきた。この『Plays W.C. Handy』は、その良さを十分に伝えてくれる。
 
僕は、サッチモのジャズ・スタイルを敢えて「トラッド・ジャズ」と呼んでいる。サッチモのジャズの根底には、しっかりとニュー・オリンズ・ジャズや、ディキシーランド・ジャズが息づいている。そして、その「トラッド・ジャズ」をポップス・ミュージックとして、とても楽しく聴かせてくれる。「トラッド・ジャズ」も時には良いもんだ。  
 
 
 
★Twitterで、松和のマスターが呟く。検索で「松和のマスター」を検索してみて下さい。名称「松和のマスター」でつぶやいております。
 
★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

« 再々結成オールマンズの傑作 | トップページ | チックのファンタジー3部作・1 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/80793/38724731

この記事へのトラックバック一覧です: トラッド・ジャズも良いもんだ:

« 再々結成オールマンズの傑作 | トップページ | チックのファンタジー3部作・1 »

リンク

  • 松和 / ジャズ・フュージョン館
    ホームページを一新しました。「ジャズ・フュージョン館」と「懐かしの70年代館」の入り口を一本化し、内容的には、当ブログの記事のアーカイブを基本としています。  
  • 松和 / 懐かしの70年代館入口
    更新は停止し、新HPへ一本化中。新しいブラウザーではレイアウトが崩れたりと申し訳ありません。
2017年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

カテゴリー

常連さんのブログ

  • 70年代思い出の名曲
    music70sさんのブログ。タイトル通り、定期的に、70年代の懐かしのアルバムを紹介されています。なかなか、マニアックなアルバム選択、曲選択に、思わずニンマリしてしまいます。
  • いそいそジャズ喫茶通い
    yuriko*さんのブログ。都内のジャズ喫茶への訪問記録。ジャズと言えば『ジャズ喫茶』。敷居が高くて、と思っている方々に是非読んで頂きたいブログ。実際の訪問記録ですから読んでいて楽しく、実際の訪問時の参考になります。
無料ブログはココログ