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2011年2月 2日 (水曜日)

再々結成オールマンズの傑作

さて、今日は久しぶりに「懐かしの70年代館」の松和のマスターです。
 
1月12日のブログ(左をクリック)でお話しした、1990年10月、『Seven Turns』というアルバムを引っさげて、突如、再々結成された「The Allman Brothers Band(略称オールマンズ)」。この再々結成は、流石に最初は信用出来なかった。なんせ再結成の時、裏切られてるからなあ。
 
しかし、この『Seven Turns』は、オールマンズ初代黄金期を支えた名プロデューサー、トム・ダウトの力を借りて、往年のオールマンズのエネルギーというか、覇気を携えて、十分、オールマンズ復活の手応えを感じることができる出来だった。ただ、約10年ぶりの再々結成だけに、「こんなんでよかったんかいな」という感じの手探り状態の雰囲気がしっかりと漂っていた。
 
それから、スタジオ盤1枚、ライブ盤1枚を経て、再々結成後、第4作目『Where It All Begins』(写真左)で、これぞ「オールマンズ」というスタジオ盤を完成させた。当然、トム・ダウトがプロデューサー。再々結成時に漂っていた手探り状態も払拭され、自信たっぷりに往年のオールマンズの音を甦らせている。このスタジオ盤でもスタジオ・ライブ形式での1発録りだったという。確かにライブ感抜群である。
 
しかし、ロック・バンドの決め手は、やっぱりギタリストなのかなあ、と改めて感心する。Warren Haynesという天才ギタリストが加入しただけで、これだけ劇的にオールマンズが変化するとは思わなかった。巷で評価されているように、Warren Haynesは、初代オールマンズの総帥、天才ギタリストDuane Allmanの再来といっていいだろう。Duaneの音をスマートにした感じのDuane譲りのワイルドさは継承されているが、ギター自体の音は、Duaneと比べてクリア&スマート。Duaneの方が適度に濁っていて荒々しい。
 
Abb_where_it_all_begins
 
この『Where It All Begins』では、このWarren Haynesのスライド・ギターが大活躍。ボトルネック奏法も大々的にフューチャーされていて、これぞ「サザン・ロック」、これぞ「ブルース・ロック」と言える、往年のオールマンズの再来となっている。このWarren Haynesの充実ぶりに引きずられるように、初代オールマンズからの古参Dickey Bettsのギターも活き活きしている。WarrenとDickeyのギターバトルは、初代オールマンズ、DuaneとDickeyのギターバトルを彷彿とさせる。
 
メインのギターがこれだけ充実すると、ボーカルも充実する。Gregg Allmanのボーカルがいつになく、充実している。初代オールマンズ時代のワイルドなボーカルが帰ってきている。再結成時のGreggのボーカルを経験しているので、再々結成で、Greggがここまで復活するとは思わなかった。Greggは担当するボーカルもオルガンも「充実」の一言。
 
リズム・セクションのAllen Woody (b), Jaimoe (ds, per), Butch Trucks (ds)も良い感じ。サザン・ロックならではの、ラフでエネルギッシュで「うねるような」ビートを延々と供給し続ける。
  
収録された楽曲はどの曲も良い出来で充実している。特に、3曲目のタイトル曲「Back Where It All Begins」は、Dickeyのペンによるものだが素晴らしい出来だ。お得意のインスト・ナンバーと荒々しいボーカル・ナンバーを合わせた様な演奏内容は、歴代のオールマンズの名演に引けを取らない優れものだ。
 
良いアルバムです。サザン・ロック、ブルース・ロック好きの方々にお勧め。オールマンズのファンには絶対のお勧め。米国南部の香りが強烈に漂う傑作です。
 
 
 
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