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2011年1月12日 (水曜日)

オールマンズの再々結成

The Allman Brothers Band(オールマンズ・ブラザース・バンド)。略称オールマンズ。70年代、サザン・ロックと呼ばれたジャンルで、一世を風靡したバンドである。伝説のギタリスト、デュアン・オールマンを輩出したが、1971年10月、自動車事故で他界。弟のグレッグ・オールマンが後を引き継いで、2度の解散を経て、今に至っている。
 
実は、僕はこのオールマンズが高校時代からずっと大好きである(ひとんちゃん、ありがとうね)。だからこそ、再結成時の体たらくには、心底腹が立った。1981年再結成のバンドが解散状態になって以来、泣かず飛ばすであった。が、である。1990年10月、『Seven Turns』(写真左)というアルバムを引っさげて、再々結成されたのである。
  
これには暫くは触手が伸びなかった。「昔の名前で出ています」的な、昔のファンに媚びているような雰囲気が感じられて、もう二度と騙されないぞ、と思った。暫くは忘れた。で、いつだったかなあ、1995年辺りだったか、amazonのアルバム・レビューを読んでいて、う〜んこれはなあ、と思うようになった。心底好きなバンドである。とことんついていこうかと思った。
 
で、聴いた。『Seven Turns』を、である。これが「目から鱗」である。往年のオールマンズのエネルギーというか、覇気を感じた。パーソネルを眺めてみる。Warren Haynes(写真右)というギタリストの名が目を惹いた。誰や、これ。実は、このWarren Haynesの参入がオールマンズを芯から復活させた。
 
このWarren Haynesというギタリストのプレイが、それはまあ、凄いのなんのって。もう、昔からのギタリスト、Dickey Bettsが完全に霞んでしまった。というか、脇役に回ってしまった。それだけ、このWarren Haynesのギターが素晴らしい。往年のデュアン・オールマンの再来を感じた。
 
Seven_turns
  
といっても、約10年ぶりの再々結成である。この『Seven Turns』では手探り状態の雰囲気がしっかりと漂っている。「こんなんでよかったんかいな」と昔のオールマンズの音を探して確かめて創り出して、なんとかアルバム全体の雰囲気を、オールマンズ印のテンションにまで、無理矢理持って行っているようなぎこちなさが残る。が、そこがええんやなあ。実に初々しいではないか(笑)。
 
ブルース調中心のソングライティングに、ちょっとした違和感が漂うが、再々結成による復活には、まずはブルース・ロックからというのは正しい選択だろう。ラス前には、しっかりと「往年のお決まり」、インスト・ナンバー「True Gravity」を配しており、このインスト・ナンバーの出来が良い。テンション高く、演奏の音は分厚く、グレッグのキーボードも健闘、二人のギタリストの「ユニゾン&ハーモニー」にはゾクゾクする。確実に次が期待できる出来になっているところが再結成の時とは全く違う。
  
そして、このアルバムの良さは録音の「音」。1990年である。スタジオ録音の環境は「デジタル」で埋め尽くされている。往年のオールマンズのファンである僕としては、デジタルチックな音がするオールマンズは聴きたくない。それだけが気がかりだったんだが、この『Seven Turns』は、限りなく、デジタル臭さを消している。アナログそのものとは言えないが、1970年代のオールマンズをイメージさせる、アナログチックな音が実に魅力的、というか、ホッとする。これならば往年のオールマンズの音と感じて、聴き続けることが出来る。
 
オールマンズの雰囲気を宿しつつ、1990年時点のトレンドな曲調もしっかりと折り込み、新生オールマンズが「しっかり」とここにある。これならば、往年のファンの僕も聴き続けることが出来る。なんだか嬉しくなった、オールマンズの再々結成であった。 
 
 
 
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