フュージョン・徒然なるままに
フュージョン(Fusion, Jazz Fusion)とは、ジャズを基調にロックやファンク、R&B、電子音楽、ワールドミュージックなどを融合(フューズ)させた音楽のジャンルである(Wikipediaより)。
僕がフュージョン・ジャズに出会ったのは、高校1年生の頃。当時はまだ「クロスオーバー」というジャンル言葉で呼ばれていた。NHKーFMが、結構まとめてクロスオーバーをオンエアしてくれていて、よくエアチェックさせて貰っていた。本当に当時はFMのエアチェックが流行でしたよね。なんせFM番組専門の雑誌があった位ですから。ちなみに僕は「FMレコパル」派でした。
デオダート、ボブ・ジェームスなど、CTIレーベルの人気盤が流行でしたね〜。デオダートと言えば『Deodato 2』。「Rhapsody In Blue」が大のお気に入りでした。僕にとって、もともとクラシック曲の中でも大好きなガーシュインの名曲です。これをエレファンキーなジャズっぽくアレンジしていて、これがなかなか聴いていて楽しい。今でも良く聴きます。
デオダートはさておき、僕の高校時代、フュージョン・ジャズの中で一番聴き込んだのが「ボブ・ジェームス」。ボブ・ジェームスの『One』(写真左)は、エアチェックで1曲1曲集めていって、カセットに編集して一枚のアルバムしました。振り返ると、1974年リリースのアルバムなので、ちょうどリアルタイムで聴いていたんですね。
このボブ・ジェームスの『One』は、全ての曲が大好きですが、特に、まずは1曲目の「Valley Of The Shadows」は、ボブ・ジェームスのオリジナル。壮大で疾走感溢れるフュージョン・ジャズ・オーケストラが大迫力で単純に感動します。それから、2曲目の「In The Garden」は、バロック時代の作曲家パッヘルベルの「カノン」をジャズにアレンジした小品。
この邦題「涙のカノン」が、僕の大のお気に入りで、これは良いですよ。ハーモニカをフューチャーしているんですが、このハーモニカの音が良い。しみじみしていて、もう「ウルウル」です(笑)。4曲目の「Night On Bald Mountain」は、リムスキー=コルサコフが編曲・ムソルグスキーの「はげ山の一夜」を壮大なフュージョン・ジャズ・オーケストラに編曲したもの。クラシックの組曲が、こんなに躍動感あふれるフュージョン・ジャズに変身するなんて「目から鱗」でした。
そして、ボブ・ジェームスと言えば、僕が大学に入って、ジャズ者初心者として、自分のお金で、初めて買ったフュージョン・ジャズのアルバムが『Heads』(写真右)。1977年リリースのアルバムですから、リリース後、1年後に購入したことになります。ほぼリアルタイムですね。
この『Heads』は聴いたなあ。今までで一番聴いた回数の多いフュージョン・ジャズのアルバムがこの『Heads』です。とにかく、このアルバムは、カセットにダビングして、カセットのテープが伸びる位、聴き込みました。なんだか肌が合うというか、好みにぴったりフィットするんですよね、このアルバム。
特にLP時代のA面を占める「Heads」「We're All Alone」「I'm In You」はお気に入り中のお気に入り。ボブ・ジェームスの素晴らしいアレンジが秀逸。そして、ボブ・ジェームスのエレピとアコピの使い分けのテクニックが素晴らしい。バックのミュージシャンも抜群のテクニックでノリノリ。今日もこの3曲、聴き通してしまいました。何度聴いても良い。
ちなみに2曲目の「We're All Alone」は、AORの鯔背男、ボズ・スギャックスの名曲です。邦題は「二人だけ」だったかな。ここでのボブ・ジェームスのアレンジは、ボズのオリジナルを凌ぐ、秀逸なアレンジだと思います。このスローバラードな名曲が、こんなに旋律が美しく響き、かつ疾走感溢れる楽曲に変身するとは思いませんでした。
そして、3曲目は、ピーター・フランプトンの当時の大ヒット曲。この曲もオリジナルを意識させない、大胆なアレンジが素晴らしい。ボブ・ジェームスのアレンジの才能、全開です。
今日は趣向を変えて、「フュージョン・徒然なるままに」のタイトルのとおり、フュージョン・ジャズの昔々の思い出を振り返ってみました。昔々を振り返って、僕がフュージョン・ジャズに親しむ切っ掛けを与えてくれたのが、ボブ・ジェームスでした。今でもボブ・ジェームスは大のお気に入りです。う〜ん、今度は『Touchdown』が聴きたくなってきた。しばらく、ボブ・ジェームス週間となりそうです(笑)。
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