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2010年12月16日 (木曜日)

『Live In Japan 2003』である

The Crusaders(クルセイダーズ)。主に1970年代から1980年代初頭に活躍したフュージョン・グループである。
 
もともとはテキサス州のハイスクールで同級生だったウェイン・ヘンダーソン(tb), ウィルトン・フェルダー(ts), ジョー・サンプル(key), スティックス・フーパー(ds)の4人が結成したジャズ・クルセイダーズを前身とする。その後1971年にグループ名を「ザ・クルセイダーズ」とし、1970年代のフュージョン・ジャズを代表するグループに成長する。
 
僕は、このクルセイダーズが大好きで、最初に惚れたアルバムが、1980年リリースの『ラプソディー&ブルース』。これには一発で惚れた。FMで聴いて、惚れて、その足で購入。さらに惚れて、アルバムを1ヶ月の間に、『ストリート・ライフ』『イメージ』『旋風(かぜ)に舞う』と一気に遡る。いや〜今でも大好きですね。
 
さらに、リアルタイムで、1981年『スタンディング・トール』がリリースされ、発売日当日に購入し、その内容に感動するに至り、僕のクルセイダーズ熱は一気に沸騰点に達する。そして、その熱も冷めぬ内にリリースされた『音楽会(ライヴ) 』に、あれ〜っと幻滅して、一気にクルセイダーズ熱はクールダウン。それ以降、クルセイダーズの活動自体が下火になったこともあって、暫くはクルセイダーズの事なんて忘れていた。
 
再び、眠っていたクルセイダーズ熱が復活したのは、2002年リリースの『ルーラル・リニューアル』。オリジナル・メンバー4人中の3人、 ウィルトン・フェルダー(ts), ジョー・サンプル(key), スティックス・フーパー(ds)が再会した、完璧なクルセイダーズ・サウンドの復活だった。
 
そして、翌年の2003年、リリースされた久々のライブ盤が『Live In Japan 2003』(写真左)。1981年リリースのライブ盤『音楽会(ライヴ) 』のトラウマがあるので、クルセイダーズのライブ盤には不信感があり、しかも、このどうでも良いような、正にやる気の無いことおびただしいジャケット・デザイン。このジャケット・デザインでジャケ買いは絶対に無いし、その内容に期待せよというのが無理である。
 
しかし、そこは最近のダウンロード・サイト。30秒の試聴ができる。その試聴をしてみて、「これってなかなか良いかも」と思い、1981年リリースのライブ盤『音楽会(ライヴ) 』のトラウマを乗り越えて、購入に至った。
 
Crusaders_livetokyo2003
 
これが、確かに、なかなかの内容で気に入っている。気軽にクルセイダーズを聴きたいなあ、と思う時、CDトレイに良く載るアルバムである。
 
このライブ盤『Live In Japan 2003』は、2003年10月6日から11日にかけてブルーノート東京でレコーディングされたライブアルバム。冒頭の「I Felt The Love」の演奏を聴くだけで、クルセイダーズであることが一発で判る。
 
1970年代から1980年代初頭に活躍した頃の演奏に比べれば、泥臭さは洗練され、アーシーさは控えめになっている。が、これはこれで良く判る。時代の要請というものだ。この2003年のクルセイダーズは、昔の思い出の中ではなく、今を生きる音を紡ぎ出しているのだ。
 
よって、この『Live In Japan 2003』では、1970年代の彼らのヒット曲が数多く演奏されていて、グレイテスト・ヒッツの様ではあるが、決して、懐メロ風、「昔の名前出ています」風にはならない。このライブ盤でのクルセイダーズは、1970年代の音を懐かしむのでは無く、2003年のクルセイダーズの音で勝負している。だから、このライブ盤は、1970年代のヒットパレードとはならない。そこが、僕は良いと思っている。
 
確かに、泥臭さは洗練され、アーシーさは控えめになった。しかし、クルセイダーズ独特のグルーブ感は、しっかりと見事にキープされている。とにかく、どの演奏も1曲聴けば、絶対にクルセイダーズって判る位だ。
 
クルセイダースを長年聴いてきて、若い頃は、ウィルトン・フェルダーのサックスやジョー・サンプルのキーボードがポイントと思っていたが、最近、クルセイダースの音の決め手は、スティックス・フーパーのドラミングにあるのではないかと思うようになった。それほどにフーバーのドラミングは個性的だ。このフーパーのドラミングに乗ってこそ、ウィルトン・フェルダーのサックスやジョー・サンプルのキーボードが、クルセイダーズの「顔」の様に響くのだ。
 
この『Live In Japan 2003』を聴く度に、優れたバンドは、いつどこで再結成しても、そのバンド独特の音やグルーブを紡ぎ出すことが出来る。しかし、その当たり前の様な事が出来るバンドは、そう多くは無い。 
 
 
 
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