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2010年12月 8日 (水曜日)

12月8日、ジョンの命日30周年

今年もやってきた。12月8日。ジョン・レノンの命日。あれから30年。レノンが生誕して70年。
 
1980年22時50分、チャップマンは暗闇から「レノン?」と呼び止めると同時にリボルバーのチャーターアームズ・アンダーカバーを両手で構え5発を発射、4発がレノンの胸、背中、腕に命中し、彼は「撃たれた!(I'm shot!)」と2度叫びアパートの入り口に数歩進んで倒れた(wikipediaより)。
  
人生には時として不条理なことが起こるが、ジョンの場合、不条理すぎるほど不条理な最期である。あれから30年。いまだにこのジョンの身に起こった不条理を、全くもって納得出来ないでいる。ジョンの死ほど、こんなに納得の出来ない理由があるか。なぜ彼は撃たれなければならなかったのか。
 
未だに、この12月8日を迎えると、そんな無念な気持ちが沸き上がってくる。あれから30年経ったのか。本音を言えば、つい最近の出来事の様に思えてならない。当時の無念な気持ちは決して消えない。生きていれば、ジョンは70歳。きっと格好良い70歳になっていたんだろうな。ちょっと我が儘だけど、優しくて誠実で正直で言いたいことをいえる70歳。
  
今年は、生誕70周年ということもあって、ジョン・レノンの誕生日にあわせて「John Lennon Box」がリリースされた。これがLP時代の音に限りなく近づいた秀逸なリマスターCDで、やっとのことでCDでジョンのソロアルバムを愛でることが出来る様になった。
 
ジョンが生きていたら「70歳」。「あれから」もう30年。あれから30年経った今、やっとジョンのソロアルバムを一からジックリと聴き直してみようという気を起こさせてくれる「コンパクト・ディスク」がリリースされた。喜ばしい限り。やっとCDでジョンのソロアルバムが聴ける。
 
Lennon_glasses
 
最期に、この1980年12月8日、ジョンの最期の日。伝えられるところによれば、レノンの死亡時に病院のタンノイ・スピーカーから流れていた曲はビートルズの「オール・マイ・ラヴィング」だったという。この「オール・マイ・ラヴィング」という曲だったということに戦慄を覚え、同時に目頭が熱くなる。
 
なぜなら、ジョンをして「ポールは完璧な作曲の能力がある」と言わしめた、ポールが初めて、敬愛するジョンに、その作曲能力を誉められた曲だからである。そして、曲中、バックで聴こえるジョン・レノンのリッケンバッカー・325を使った3連符リズムギターには今でも感動を覚える。
 
子分ポールが初めてその才能を発揮して作った秀作。嬉しかったのだろう、ジョンの3連符リズムギターにも気合いが宿り、同時にジョンのポールに対する限りない優しさを感じることができる。
 
ポールの曲の中でどの曲が一番好きか、と問われたら、僕は「オール・マイ・ラヴィング」と答える。ポールの作曲の類い希な才能の原点を感じることが出来るし、ジョンの凄まじい3連符リズムギターに、ポールに対する限りない優しさを感じることができるからだ。
 
今でも、リアルタイムで体験したジョンの命日を思い出す。あの時のやるせない気持ちは今も忘れない。決して忘れることは無い。今までもこれからも。そして、あと2週間もすれば、クリスマスがやってくる。
 
So this is Christmas
And what have you done
Another year over
a new one just begun
And so this is Christmas
I hope you have fun
The near and the dear ones
The old and the young
 
A Very Merry Christmas
And a Happy New Year
Let's hope it's a good one
Without any fear
 
「Happy Xmas (War Is Over)」
Christmas song by John Lennon, Yoko Ono.
  
  
  
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コメント

はじめまして 初めてこのサイトを見ました
いきなりジョンレノン!文章に感動しました
有難うございます

はじめまして、ボロンゴさん。松和のマスターです。
 
お褒めの言葉、ありがとうございます。励みになります。ジョンは僕の
永遠のアイドルの一人。命日には毎年毎年、想いがより強く入ります。
 

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