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2010年11月14日 (日曜日)

Norah Jones・Live In 2007

Norah Jones(ノラ・ジョーンズ)。米国のピアノ弾き語りジャズ歌手、ジャズ・ピアニスト。もう今や、非常に有名な女性ボーカリストです。
 
デビューアルバム『Come away with me』(邦題:『ノラ・ジョーンズ』)で一世を風靡。1800万枚を売り上げ、グラミー賞では主要4部門を含めノミネート部門すべてで受賞し8冠を獲得。凄まじいばかりの「21世紀の歌姫」のデビューであった。
 
父はインド人のシタール奏者、ラヴィ・シャンカール。「蛙の子は蛙」である。この新しい女性ボーカルのスタイルは、ブルーノート・レーベルからのリリース。ブルーノートの先取性と歴史を感じる。
 
そのボーカルは、ジャズ・ボーカルの類に属する。決してポップス系のボーカルでは無い。ジャズ・ボーカルの類に属するとはいえ、フェイクやビブラートはかなり控えめ。それでも、かすかな揺らぎのあるビブラートは聴いていて実に心地良い。少し低めのキーで、ややくすんだような、それでいて、真っ直ぐナチュラルに伸びるボーカルは、さすがに唯一無二のものである。一度聴いたら忘れない。そんな特徴的なボーカルである。
 
アルバムを重ねる毎に明確になってきているが、デビュー当時のライトなジャズ的なアレンジから派生して、米国伝統のさまざまな音楽を取り入れたアレンジが色濃くなってきている。米国ルーツ・ミュージックの要素を十分に練りに練って、優れたアレンジとして取り入れている。
 
この音の雰囲気は、1970年代前半、米国ルーツ・ロックの源、ザ・バンドのアレンジに顕著に聴かれるもの。しかし、ノラ・ジョーンズのアレンジは実に現代的。21世紀ならではの、20世紀の様々なロックやR&Bを含めた、非常に優れたアレンジとなっている。
 
Norah_jones_live2007
 
その「米国伝統のさまざまな音楽を取り入れたアレンジ」をベースに、ノラ・ジョーンズのボーカルを心ゆくまでに堪能できる「音源」が『Live In 2007 vol.1〜3』(写真)。「音源」というのはデジタル配信限定で、この「音源」はCDのアルバムになっていない。vol.1〜3、いずれも全編約20分弱。ミニアルバムという風情。試聴するには、vol.1〜3と連続して聴いた方が聴き応えがある。
 
速いビートの曲は無い。いずれの曲もミドルからスローなビートの曲調で、ノラ・ジョーンズのボーカルが一番に映えるビートで統一されている。このビートの選択が実に良い。このビートが「米国伝統のさまざまな音楽」のテンポであり、「米国伝統のさまざまな音楽を取り入れたアレンジ」が一番映えるビートである。
 
「ジャズはビート」というが、ノラ・ジョーンズのバンドは、このビートの選択が実に巧みである。全ては、ノラ・ジョーンズのボーカルの為にある。
 
僕にとっては、この『Live In 2007 vol.1〜3』の音は「至福の音」である。そもそも、僕は、米国ルーツ・ミュージック、米国ルーツ・ロックが大好きですからね〜。この「音源」のノラ・ジョーンズの音は大好きです。「癒し」が欲しい時に、良く選択する「音源」です。
 
これからのノラ・ジョーンズの展開が楽しみです。このまま、ドップリ「米国伝統のさまざまな音楽を取り入れたアレンジ」を深めていくのか、はたまた原点回帰でジャジーな音世界に戻るのか。まあ、僕にとってはどちらでもOK。つまりは、ノラ・ジョーンズのボーカルであれば、なんでもOKな感じなんですよね。本当に魅力的なボーカルです。 
 
 
  
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