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2010年10月 3日 (日曜日)

改めて「S&Gのお宝ライブ盤」

土日は、70年代ロックの特集です。今日も先週に引き続き、故あって、ニューヨークにまつわる「70年代ロック&ポップス」について語ってみたいと思います。今日は昨日の続き、S&Gについて語ります。

NYが生んだ史上最高のデュオ、Simon & Garfunkel (以降S&Gと略す)。1970年発表のアルバム『明日に架ける橋(Bridge Over Troubled Water)』の制作中に、ポールとアートの音楽に対する意見の違いが表面化、この『明日に架ける橋』を最後に、2人はそれぞれのソロ活動に入ることになる。以降、S&Gとして、オリジナルのフル・アルバムをリリースすることは無かった。

以降、ライブ盤としては、1982年に『The Concert in Central Park』、2004年に『Old Friends: Live on Stage』がリリースされている。また、発掘ライブ盤としては、2003年に『Live from New York City 1967』がリリースされている。どれもが素晴らしい出来のライブ盤で、S&Gを手軽に感じることの出来るライブ盤としては、いずれも秀逸な出来である。

そして、2008年、何故か、米国のスターバックス限定という形で、『明日に架ける橋』の次に発売される計画だったライブ盤の音源がリリースされた。日本のスタバでは発売されることは無く、米国限定のスタバ限定ということで、これは大変、なんとかNYに伝手は無いものか、と色々入手に手を尽くした思い出がある(結局、入手に至らなかった)。

その後、一般にも発売される運びになりましたが、一度、発売無期延期になり、その後、暫く音信不通となったりで、一時、「もう発売は期待出来ない」くらいになったのですが、2009年4月の終わり、やっとの事で、『Live 1969』(写真左)としてリリースされました。

さすがに、『明日に架ける橋』のリリース直前のライブ音源ということで、その内容は素晴らしいものです。1967年のライブ盤との違いは、「ポールのギター+2人のハーモニー」をベースとしたアレンジは基本的に変わりませんが、H・ブレイン(ds)、L・ネクテル(key) といった腕に覚えのあるメンバー達が、過不足のない、シンプルなサポートで盛り立てているところ。この追加されたサポートによって、アレンジに厚みが出来て、実に効果的。

Sg_live1969

収録曲を並べると、

1. Homeward Bound
2. At the Zoo
3. 59th Street Bridge Song (Feelin' Groovy)
4. Song for the Asking
5. For Emily, Whenever I May Find Her
6. Scarborough Fair/Canticle
7. Mrs. Robinson [From the Graduate]
8. Boxer
9. Why Don't You Write Me
10. So Long, Frank Lloyd Wright
11. That Silver-Haired Daddy of Mine
12. Bridge Over Troubled Water
13. Sound of Silence
14. I Am a Rock
15. Old Friends/Bookends Theme
16. Leaves That Are Green
17. Kathy's Song
 
S&Gのファンとしては、もう「目が眩むほど」の名曲がズラリ。凄いライブ盤です。しかも、S&Gとして、デュオとして、成熟し完成された音は、それはそれは素晴らしいものです。どの曲も捨て曲無し。どの曲も、それぞれに「味わい深い」ものがあります。

とにかく、ポールのギターが素晴らしい。上手い。彼のギター無くして、S&Gはあり得ない。そんな確信を改めてもたせてくれる、ポールの素晴らしいギター。そして、アートの「天使の歌声」と呼ばれたハイトーン・ボイス。1969年当時、若かりし頃のアートのライブとしての「天使の歌声」を、21世紀になって聴けるとは思いませんでした。このアルバムでは、全編に渡って、アートの「天使の歌声」が堪能できます。

このライブ盤を聴いていて面白いのは、1969年当時、まだ『明日に架ける橋』のリリース前で、『明日に架ける橋』に収録された曲については、この時点では、まだ一般聴衆は聴いたことがないもので、特に、後に大名曲として名を馳せる、12曲目の「Bridge Over Troubled Water(明日に架ける橋)」については、曲紹介の段階では全く聴衆は盛り上っておらず、静かなもの。そして、アートの「天使の歌声」が炸裂し、この「明日に架ける橋」を歌い終わった後の、聴衆の凄まじい盛り上がり。いかに、この「明日に架ける橋」が名曲名唱であったかを物語る様子が良く判ります。

S&Gを初めて体験するには、昨日ご紹介した『Greatest Hits』とこの『Live 1969』の2枚から入ることをお勧めします。また、昔、S&Gを体験した方々も、この『Live 1969』は是非体験して欲しいですね。S&Gがライブ・デュオとして、とてつもない実力の持ち主だったのかが非常に良く判る、S&Gの凄さを改めて確かめることの出来る、格好のライブ盤です。 
 
 
 
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