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2010年10月11日 (月曜日)

キースのソロライブ「プレゲンツ」

今日はちょっと暑い一日。日中はしっかりと25度を超え(実際は27度まで上がった)、「夏日」となった我が千葉県北西部地方。昨日までのまとまった雨のお陰で、澄んだ空気と強い日差し。特に日差しはかなり強く、紫外線ギラギラ状態。まるで夏が戻ってきたみたい。
 
しかし、夕方、日差しが柔らかくなるにつけて、風は涼しくなり、日が沈むと、さすがに10月。秋の涼しさに戻った。秋の涼しさが戻ってくると、なんだか周りの空気も落ち着いて、日が沈むと虫の声が賑やかに聞こえてきて、静かな夜を迎えることになる。
 
静かな秋の夜長。やっと、ジャズ・ピアノのソロ、またはデュオを聴いて楽しむことが出来る季節が戻って来た。今日は手始めに、キース・ジャレットのピアノ・ソロ『Concerts(邦題:ブレゲンツ・コンサート)』(写真左)を聴く。1981年の欧州ツアーのLP時代の3枚組から、ブレゲンツでの4曲をCDに収録したもの。
 
キースのソロといえば、アーシーな『Facing You』(71年11月、オスロにてスタジオ録音)、記念碑的ドキュメント『ソロ・コンサート』(73年3月 ローザンヌ、7月ブレーメンでのライブ録音)、キャッチャーなフレーズ満載の大人気盤『The Koln Concert』(75年1月、ケルンでのライブ録音)の3枚が有名だが、他のソロピアノのアルバムもそれぞれに味わいのあるものばかりで外れが無い。
 
この1981年のライブ録音『プレゲンツ・コンサート』は、キースのソロ・パフォーマンスの中でも、躍動感と明るさに溢れ、希望を与えてくれる様な「ポジティブで明朗な」パフォーマンスと評価されているものです。確かに、この『プレゲンツ・コンサート』は隠れファンが多いですね(笑)。
 
Keith_concerts
 
さて、収録曲は以下の4曲。1曲目、2曲目は完全即興ではないとのこと。完全即興では無い故に、逆に、若干「不自由な部分」があり、現代音楽風になったり、クラシカルな展開になったり、この頭の2パフォーマンスは、他のソロ・パフォーマンスとあまり変わらないものです。ただ、確かに明朗感はあります。十分に鑑賞に足る内容だと思います。
 
1. Bregenz, May 28, 1981: Part I
2. Bregenz, May 28, 1981: Part II
3. Untitled
4. Heartland
 
ですが、このアルバムの「躍動感と明朗感」を明快に展開してみせるのが、3曲目の「Untitled」と4曲目の「Heartland」。3曲目の「Untitled」は、キースらしい「透明な緊張感」に満ちたキースらしい名演だと思います。終わった瞬間に観客が熱狂的に拍手する気持ちが非常に良く判ります。この緊張感は、決して「嫌なもの、我慢しなければならないもの」では無い。この緊張感はポジティブなものです。
 
そして、「躍動感と明朗感」を我々に明快に表現してくれる名演が4曲目、ラストの「Heartland」です。キースの「唸り声」がちょっと気になりますが、その「唸り声」をも意識の外に押しやってしまうくらい、素晴らしいソロ・パフォーマンスです。この約5分のパフォーマンスは、キースのソロ・パフォーマンスを代表する一曲といって良いと思います。まあ、惜しむらくは、僕としては「キースの唸り声」が無かったら「もっと良いのに」とは思いますが(笑)。 
  
今年の夏は「酷暑の夏」。とてもソロ・ピアノやデュオ・パフォーマンスを落ち着いて聴く状態じゃなかったですね。ここに来て、やっと季節に追いついてきた気温。秋の夜長、涼しい気候、虫の声が賑やかな静かな夜。やっと、ソロ・ピアノやデュオ・パフォーマンスを落ち着いて楽しむことの出来る季節になりました。
 
  
 
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