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2010年10月 2日 (土曜日)

N.Y.が生んだ史上最高のデュオ

土日は、70年代ロックの特集を。今日も先週に引き続き、故あって、ニューヨークにまつわる「70年代ロック&ポップス」について語ってみたい。

ニューヨークの小学校時代からの親友だった、ポール・サイモンとアート・ガーファンクル。この二人が、1964年にサイモン&ガーファンクル(以降S&Gと略)というデュオ名で、アルバム『水曜の朝、午前3時(Wednesday Morning,3A.M.)』でデビューした。N.Y.が生んだ史上最高のデュオの誕生である。

その後、ビッグ・ネームになるまでの紆余曲折、ビッグ・ネームになってからの活躍の、ネット上での様々なコンテンツにお任せするとして、僕にとってのS&Gの一端を語ってみたいな、と思います。1970年発表のアルバム『明日に架ける橋(Bridge Over Troubled Water)』が最後のオリジナルなので、S&Gのオリジナルな活動期間は、1960年代が中心。「70年代ロック&ポップス」というには、かなりギリギリですが、ご容赦を・・・(笑)。

このS&Gは、N.Y.が生んだ史上最高のデュオ・ユニットです。彼らの音楽のベースは、それまでの米国フォークの世界では無い、新しいフォーク・ミュージックの世界、日本のジャンル分けでいうと「フォーク・ロック」、いわゆる、アコースティックな楽器の音をベースとしながらも、リズム&ビートはロックというもので、確かに、今の耳で聴くと、けっしてフォークでは無い、ロック&ポップスの源流と位置づけることの出来る、当時として唯一無二なキャラだったと思います。

中学時代に初めて、S&Gを聴いた時、強く「米国」を感じました。そして、彼らの経歴を理解する中で、彼らの音楽の中に、常に「ニューヨーク」を感じていました。とにかく、まずは「歌詞」の世界が良い。このS&Gの「歌詞」の世界が、とても強く「ニューヨーク」を感じさせてくれる。

大都会の孤独、その中で生きる人の心。大都会の中での喜怒哀楽、愛憎、そして孤独。そんな人間っぽい世界を、実に印象的なフレーズとリズムで、我々に判り易く、聴き易く、表現してくれる、そんなS&Gの世界に強く「ニューヨーク」を感じる。

Sg_greatest_hits

S&Gのアルバムに『Greatest Hits』(写真左)というアルバムがありますが、これは簡単に言うと「ベスト・アルバム」。しかし、単純にそれまでのアルバムに収録された曲を集めただけでは無く、曲によっては、再収録したり、ライブ録音の演奏と差し替えたり、様々な工夫を凝らした、単純な「ベスト・アルバム」として評価出来ない、S&Gの新たなオリジナル・アルバムと位置づけて良い、秀逸な「ベスト・アルバム」です。S&G入門盤としては最適なものです。

この『Greatest Hits』の中で、「ニューヨーク」を強く感じる曲はと言えば、僕は高校時代から、真っ先に、アルバム4曲目の「The 59th Street Bridge Song (Feelin' Groovy)」を挙げます。僕は大都会の「孤独、淋しさ」よりは、大都会の「ささやかな生き甲斐、喜び」を優先します。そんな気持ちにピッタリな曲が、この「59番街橋の歌」。

「59番街橋」とは「クイーンズボロー・ブリッジ」のこと。マンハッタンとクイーンズを結ぶ橋。とある朝、徹夜明け、仕事を終えて帰宅する時この橋を渡ったポール・サイモンは、その時、とっても良い気分で、そんな朝帰りの「とっても良い気分」をもとに、この歌を書いた、とのこと。

確かに、そんな感じがします。とにかく「良い気分」が、ビンビンに伝わってきます。そして、歌の主人公の優しい心。今の幸せの気分と将来についての「幾ばくの不安」。そんな「幾ばくな不安」を明日への活力で乗り越えていこうという、ポジティブな精神力。

歌詞は全て好きなんですが、特に最後のセンテンスが、一番のお気に入り。

I've got no deeds to do, no promises to keep.
I'm dappled and drowsy and ready to sleep.
Let the morning time drop all its petals on me.
Life I love you, all is groovy.

用事もないし   
約束もない
ふわふわと眠って過ごすものいい
時を忘れてのんびりやろう
生きてるって素晴らしい
それだけでゴキゲン  

仕事柄、若かりし頃、仕事で良く徹夜して、徹夜明けで家に帰った経験が沢山あります。ほんと、こんな感じだったなあ。で、この歌をこの歌詞を口ずさむ時、何故か、とても強く大都会を感じる。

大都会での、ささやかな満足感とささやかな孤独感。大都会ニューヨークで誠実に生きている人達に限りなく優しい、S&Gの音世界が、この「The 59th Street Bridge Song (Feelin' Groovy)」に凝縮されているような気がします。 
 
 
 
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