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2010年7月15日 (木曜日)

Farewell 南アフリカ、忘れない

サッカーWC 南アフリカ大会が終了して、3日経った。寝不足の日々が1ヶ月続いた。さすがに、朝方の3時30分開始の試合を観ることは、ほとんど出来なかったが、その前、2試合はほぼ観た。さすがに、冬の季節の大会。気候のコンディションが良かったのだろう、良い試合が多かった、というか、ほとんどの試合が含蓄ある内容だった。

日本にとっても忘れられない大会になった。アウェーの大会で、初めて決勝トーナメントに進出した。しかも、自分としては、今回やっと、日本のサッカーのスタイルが確立されたと確信した。世界のマスコミから「サムライ・ブルー」「ブルー・サムライズ」という世界で通用するニックネームも定着した。僕は、日本のサッカーのスタイルが確立された、という思いを持てたのが、とても嬉しい。1970年WCメキシコ大会からサッカーを観てきた自分にとってはこれほど嬉しいことは無い。

さて、開始前は安全かつ円滑な大会運営が出来るかどうか懸念されたが、大きなトラブルも無く、成功裏に終わった。今日は「Farewell 南アフリカ、忘れない」と題して、大会中、ご紹介し続けて来た、南アフリカ出身のジャズ・ピアニスト、Abdullah Ibrahim(アブドゥラ・イブラヒム)のアルバムの中で、リラックスして聴ける僕のお気に入りの一枚をご紹介したい。

タイトルは『Mantra Mode』(写真左)。1991年のリリース。ちなみにリリースは、Abdullah Ibrahim (p), Basil "Mannenberg" Coetzee (ts), Robbie Jansen (fl, as, bs), Johnny Mekoa (tp), Monty Weber (ds), Spencer Mbudu (b), Errol Dyers (g)。enjaレーベルからのリリースである。
 

Mantra_mode

 
冒頭の「Bayi Lam」は、従来からの、アーシーでワールド・ミュージック的なアフリカン・フォーキーなピアノが美しい、明らかに今までの「Abdullah Ibrahimの世界」。しかし、2曲目の「Dindela」から、ちょっと様相は違ってくる。良い意味で、アフリカン・フォーキーな音世界が洗練されて、アーバンで良質なフュージョン・フレイバーな音世界が、この『Mantra Mode』の2曲目以降で展開される。

特に、Johnny Mekoaのミュート・トランペットの音色が、そのアーバンな雰囲気の主役である。そして、選曲についても、4曲目の「Tafelberg Samba-Carnival Samba」の様に、アフリカン・フォーキーな音世界を離れて、サンバのリズムを取り入れたりもしている。まあまあ、垢抜けちゃって・・・(笑)。それでも、Abdullah Ibrahimの郷愁を誘うフォーキーなピアノの音色とアーシーなビートは変わらない。

このアルバム『Mantra Mode』は、Abdullah Ibrahimの音世界を、フュージョン・チックに、良い意味で「ライト」に体験することができる、取っつきやすく入りやすい、Abdullah Ibrahimの入門的アルバムの代表格だと僕は評価している。

冒頭「Bayi Lam」のアーシーでワールド・ミュージック的なアフリカン・フォーキーなピアノが美しい、Abdullah Ibrahimのピアノを愛でながら、今回のサッカーWCを振り返りつつ、心から「Farewell 南アフリカ、忘れない」。今回のサッカーWC・南アフリカ大会は、忘れられない大会のひとつになった。 
 
 
 
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