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2010年6月12日 (土曜日)

興奮静めにリラックス純ジャズ

いよいよサッカーW杯が開幕した。初のアフリカ大陸での開催。独特の雰囲気の中、試合が進みつつある。松和のマスターとしても、iPhone の呼び出し音も「FIFA Anthem」にセットし、携帯が鳴る度、朝、目覚めのアラームの折、「FIFA Anthem」が鳴り響いている(笑)。

いや〜、4年に一度のサッカーの祭典、興奮しますね〜。まあ、その間に欧州選手権があって、最近はテレビで、この欧州選手権も放映されるので、以前と比べて、4年に一度、サッカーW杯の興奮の度合いは、ちょっと静まったんだが、でも、やっぱり興奮するなあ。恐らく、この1ヶ月間は、松和のマスターは仕事で使いものにならないでしょう(爆笑)。

そんな、ただでさえ興奮状態の日々。その興奮を増幅するジャズを聴いてどうする。1ヶ月もたない状態で、決勝トーナメント準決勝あたりで疲れ果ててしまうのは困る。この興奮をやんわり静め、適度にリラックス出来、適度にテンションを維持することをサポートするような、適度なテンションと適度なリラックス度を持った純ジャズ佳作が、今の僕には必要である。

そんな。ややこしいニーズに応えてくれる一枚が、Ron Carter名義の『Etudes』(写真左)。現代Jazzベースの至宝、Ron Carterの1982年発表のリーダー作である。ちなみにパーソネルは、Ron Carter (b), Tony Williams (ds), Art Farmer (Flh), Bill Evans (ts,ss)。ロン、トニー、ファーマーのベテラン陣に、マイルス組の若手テナー奏者のビル・エバンスが参加した形。ちなみに、サックスのビル・エバンスは、ジャズ・ピアノの至宝、ビル・エバンスと同姓同名。でも、血縁関係は全く無い。

1曲目の「Last Resort」を聴けば、このアルバムが、適度なテンションと適度なリラックス度を持った純ジャズ佳作あることが理解出来る。まず、ベテラン、フリューゲルホーン奏者のアート・ファーマーが好調。ファーマー独特の柔らかでしなやかなフリューゲルホーンのインプロビゼーションが心地良い。そして、サックスのビル・エバンスが意外と健闘している。決して、ベテランの職人芸的なバッキングに怯むことなく、朗々とサックスを吹き上げていくビル・エバンス。マイルス組若手の面目躍如。

Roncarter_etudes

2曲目「Bottoms Up」は美しいバラード調の演奏。やはり、ファーマーのミュートがかかったフリューゲルホーンが絶好調。そして、やはり、ビル・エバンスのサックスが大健闘。ふふっ、リーダーのロンとドラムのトニーは、このベテラン+若手のフロントをしっかり支えるべく、バックに回って、とにかく、ビートとリズムを維持しまくっているが、これが、このアルバムの成功要因だろうと思います。

ロンとトニーは、その担当楽器の特性を無視して、1970年代は、フロント楽器の前へ前へ出よう出ようとしていました。特に、ロンなどは、アコースティック・ベースの電気アタッチメントを付けて、電気的に音を増幅してまで、前へ出ようとしていた状況には、当時、ジャズ者初心者の僕としても、なんだか嫌〜な気分にさせらることが「しばしば」でした。当時、ジャズ界の人気者、中堅ミュージシャンだった二人。目立ちたい、という気持ちは判るんですけどね〜。

とにかく、リーダーのロンとドラムのトニーは、このベテラン+若手のフロントをしっかり支えるべく、バックに回って、とにかく、ビートとリズムを維持しまくっていることで、この『Etudes』は、適度なテンションと適度なリラックス度を持った純ジャズ佳作に仕上がっている。

いやはや、ジャズとは難しいものですね〜。こういうミュージシャンの気持ちとアルバムの出来が裏腹なところが、実にジャズらしい。いわゆる「ロックとは違う」、複雑で先の読めない「意外性」がジャズの真骨頂なのですが、この一聴して「温和でリラックスした」絵に描いた様な教科書的な純ジャズ佳作にも、この「意外性」が潜んでいるんですね。ジャズって奥が深い(笑)。

興奮静めにリラックス純ジャズ。そんな時は、適度なテンションと適度なリラックス度を持った純ジャズ佳作が一番。今回ご紹介した『Etudes』も、そんな純ジャズ佳作の一枚。このアルバムを聴きながら、ヒートアップしそうな心を静めつつ、今日もワクワクしながら、W杯の試合をテレビ観戦するのだ (^_^)v。  
  
 
 
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