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2010年6月29日 (火曜日)

爽やかで若々しく力強いチック

梅雨を絵に描いた様な今朝の我が千葉県北西部地方。ど〜んと蒸し暑く、中途半端に涼しい。昨日よりはましだが、この激しい蒸し暑さには閉口する。

こんなに湿度が高く、しとしと雨が降る朝は、自分の好きなジャズメンの、爽やかで若々しく力強い演奏を聴いて、せめて心だけでも爽快でありたいと思う。ということで、選んだアルバムが、チック・コリア(Chick Corea)の『Innerspace』(写真左)。

このアルバム、チックのリーダー作として、一応セカンド・アルバムになるんだが、内容がセカンド・アルバムというには、ちょっと異議ありって内容なのだ(苦笑)。

このアルバム、1966年、ヴォルテックスに収録されたチック・コリアのファースト・リーダーアルバム『Tones For Joan's Bones』全曲に、同セッションからの未発表曲2曲、さらに、2年後のヒューバート・ロウズのソロ・アルバムから、チックが作曲した曲を2曲を追加し、LP時代、全8曲2枚組とした変則盤である。ちなみに、CDになってからは、1枚に納まってしまって、LP時代よりもお買い得感は高い(笑)。

ファースト・リーダーアルバム『Tones For Joan's Bones』を持っていないチック者にとっては、願っても無いお徳用CDなんだが、既に所有しているチック者にとっては、残り4曲のために購入すべきかどうか、ちょっと困ったところではあるが、チック者であれば購入せざるを得ないところ(笑)。

でも、これが中々良い内容なので、実は良く聴くアルバムではあるのだ。 まだまだ駆け出しの若きジャズ・ピアニスト、チック・コリアの爽やかで若々しく力強い演奏が全編に渡って聴くことが出来て、チック者にとっては意外と愛聴盤だったりする。
 

Chick_inner_space

 
ちなみにパーソネルは、Joe Farrell(ts, fl), Woody Shaw(tp), Steve Swallow(b), Joe Chambers(ds), Hubert Laws(fl), Ron Carter(b), Grady Tate(ds), Karl Porter(bassoon) 。録音日は1966年の11月と1968年の11月。収録された曲は以下の通りとなる。

1. Straight Up And Down
2. This Is new
3. Tones For Joan's Bones
4. Litha
5. Inner Space
6. Windows
7. Guijira
8. Trio For Flute, Bassoon And Piano

1〜4曲目が、1966年録音の初リーダー作『Tones For Joan's Bones』からの全曲収録なのですが、なぜ曲順が違います。そして、5曲目と7曲目が初リーダー作『Tones For Joan's Bones』の未発表曲の収録。6曲目と8曲目がヒューバート・ロウズの1968年録音『Laws' Cause』からの選曲。なぜかその動機が良く判らないが、これらを集めて、1973年に発売されたアルバムということになります。

素性は怪しいアルバムですが、全編、チックのピアノは申し分ありません。とにかく、爽やかで若々しく力強い演奏で、聴き応え十分。バック・ミュージシャンに耳を向けると、Steve Swallowの弾きまくるウッド・ベースが素晴らしく、Hubert Lawsのフルートも素晴らしい。ウッディ・ショウのペットもブリリアント。しかし、それにも増して、若きチックの弾き倒すピアノの爽やかさと力強さは、なかなかのものです。

ジャケット・デザインがチープでイマイチ。このジャケットを見る限り、手にするには二の足を踏みますが、心配御無用。このアルバム、素性が怪しいと言えば怪しいのですが、若きチックのアコースティック・ピアノを楽しむには格好のアルバムだと思います。 
 
 
 
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コメント

こんにちは。

チック・コリア好きです。

最近聴いたものだと、

「Alive」

です。

と言うか、これしか持ってないんですけど(笑)

圧倒感があってずっと聴き入ってしまいました。

紹介していただいた2つのアルバムもぜひ聴いてみたいです!

こんばんは、nobuuuunさん。松和のマスターです。
 
何を隠そう私は、とびきりのチック・マニアです(笑)。チック御大は、
マイルス、ビル・エバンスの次、3番目にお気に入りなジャズ巨人です。
もうチック・マニア歴も30年を越えました(笑)。

う〜ん「Alive」って良いアルバムですねえ〜。 
 

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