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2010年5月30日 (日曜日)

突然「黒船」を思い出した

最近、ジャズ・ピアノの巨匠、ハンク・ジョーンズが亡くなった。そして、つい最近、忌野清志郎の一周忌との報にふれた。なんだかお気に入りで尊敬するミュージシャンが、どんどん亡くなっていくなあ、と淋しさに浸り始めたら、ふっと心から尊敬していたミュージシャンの急逝を思い出した。加藤和彦である。

昨年の10月16日の事であった。詳しくは、2009年10月31日のブログ(左をクリック)をご覧頂きたいが、もう半年経つんやなあ、と万感の思いが胸をよぎった。というか、まだ半年しか経たないのか、という思いのほうが強い。一年も経ってないんやなあ。それだけショックが大きかったということかも知れない。

と、ぼんやりと感慨にふけっていたら、ふと突然『黒船』が聴きたくなった。あの加藤和彦率いる伝説のロックバンド、サディステック・ミカ・バンドの『黒船』(写真)である。

凄いアルバムだった。抜群のテクニックと音楽センス。ユニークな発想。組曲的なプログレッシブ・ロックな内容の、当時として、いわんや今でも、凄まじく先進的な内容。1974年、確か秋のリリースだった。収録曲を並べてみる。どの曲も名演名曲揃い。どれを聴いても素晴らしい出来である。

1. 墨絵の国へ
2. 何かが海をやってくる
3. タイムマシンにおねがい
4. 黒船(嘉永6年6月2日)
5. 黒船(嘉永6年6月3日)
6. 黒船(嘉永6年6月4日)
7. よろしくどうぞ
8. どんたく
9. 四季頌歌
10. 塀までひとっとび
11. 颱風歌
12. さようなら

Kurohune_smb

ちなみにメンバーは、リーダー、ヴォーカルの加藤和彦、ベースの小原礼、ドラムの高橋幸宏、ギターの高中正義、キーボードの今井裕、そして紅一点のヴォーカル、ミカ。いやはや錚々たるメンバーである。

特に、ドラムの高橋幸宏、ギターの高中正義のプレイが凄い。後に独り立ちして、この後日本のポップス界を急激に進化させることになる二人が、後の個性的なプレイスタイルを、このアルバムで既に完成させていることに驚く。そして、小原礼のベースが目立たないが実にエグいベースラインを弾きまくっている。今井裕のキーボードは実に理知的で効果的。

こんな凄いメンバーがバックを務めるのである。一人だけでも凄い才能の持ち主である加藤和彦が、何倍にも輝くのも当たり前だと改めて納得する。それにしても、加藤和彦のボーカルの個性的で心地良いことこの上無し。加藤和彦のリズムギターも結構エグいリズムラインを叩き出していて、高中正義のギターの才能を増幅させていることが良く判る。

改めて何度か聴き直してみて、この『黒船』は、日本のロックの奇跡ですね。本当に奇跡的なアルバムです。これだけのメンバーが集結したのも奇跡的ですし、これだけのメンバーが結束して、この組曲アルバムを完成度高く最後まで仕上げたことも奇跡的です。プロデューサーのクリス・トーマスの当時の手腕にも感心することしきり。コンセプト・アルバムとしてのクオリティは見事の一言。アルバムを今の耳で聴いても、全く古びた感じがしないのは素晴らしいの一言。

加藤和彦。僕の尊敬するミュージシャンの一人だった。惜しいミュージシャンを亡くした。音楽界の多大な損失だったと振り返る。でも、アルバムが多々残っていて良かった。その才能を、今でもCDではあるが、いつでも触れることができるのは幸せなことかもしれない。  
 
 
 
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コメント

小原さんはフレットレス弾いてますよね。「四季頌歌」での高中のギターが最高!

anchinさん、こんばんは。松和のマスターです。

「黒船」で、小原礼が弾いているベースはフレットレスとは知りません
でした。情報ありがとうございます m(_ _)m。確かに、この「黒船」
での高中正義のギターは「異常なまでに」最高ですね〜。仰る通り、
LP時代のB面では「四季頌歌」のギターが圧倒的。A面では、やはり、
「黒船(嘉永6年6月4日)」かな。

そして、僕は、高橋幸宏のドラミングが当時最大の衝撃でした。今でも
聴いているとワクワクします (^_^)v。
 

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